ゲートウェイの作成と設定

概要

ゲートウェイを作成して管理するには、次の手順に従います。データゲートウェイを Salesforce 経由で使用する場合は、Salesforce アカウントから [MuleSoft] タブをクリックして Anypoint ゲートウェイデザイナにアクセスします。Anypoint Platform 経由で使用する場合は、[Data Gateway (データゲートウェイ)] タブでアクセスします。

MS_tab-1.2

ゲートウェイデザイナでは、次のアクションを実行できます。

  • ゲートウェイの表示、追加、変更

  • 接続と VPC の設定

  • Salesforce への接続のパブリッシュ

  • ゲートウェイログの表示

gateways_list-1.2

ゲートウェイデザイナのロールと権限は、Anypoint Platform で定義されているものと一致します。詳細は、「ゲートウェイの管理」の「ユーザロールと権限」を参照してください。

新規ゲートウェイの作成

新しいゲートウェイを作成するには、[Create Gateway (ゲートウェイを作成)] をクリックします。以下で説明する Anypoint Platform の簡単な設定画面に従って、作成プロセスを実行できます。

Anypoint Platform 経由でデータゲートウェイを使用している場合、最初に [Login with Salesforce (Salesforce でログイン)] ボタンをクリックし、リンクする Salesforce アカウントを選択し、必要なログイン情報を入力し、Salesforce データへの Anypoint Platform のアクセスを許可する必要があります。

プロパティの設定

ゲートウェイ作成ウィザードには、次に示す [New Gateway (新規ゲートウェイ)] 画面が表示されます。ここでは、次のパラメータを定義します。

  • 使用する接続。ドロップダウンメニューを使用して既存の接続から選択するか、[Create (作成)] をクリックして新規接続を作成します。

  • ゲートウェイの名前

  • ゲートウェイの説明 (省略可能)

  • ゲートウェイのユーザ名とパスワード

  • 調整 (省略可能)

newgateway-1.2

必須パラメータを入力し、既存の接続を使用するか新規接続を作成するかを選択します。

[Apply Throttling (調整を適用)] をオンにすると、調整パラメータを入力するように求められます。

throttle_params-1.2

調整

この省略可能な設定では、API が 1 ミリ秒あたりに処理できる最大メッセージ数を制限します。調整は、ソースに関係なくすべての API コールに適用されます。設定された制限を超えたメッセージは、後で処理するためにキューに登録されます。使用可能なパラメータは次のとおりです。

  • Delay Time in Milliseconds (遅延時間ミリ数): SLA を超えた後に応答が遅延される時間。

  • Delay Attempts (遅延試行回数): 要求の処理を試行する最大回数。

  • Maximum Requests Per Period (期間あたりの最大要求数): 指定した期間あたりに許容する要求数。

調整を設定するときに、入力項目をクリックすると簡単な説明が表示されます。

throttle_desc-1.2

必須パラメータを入力したら、[Create Gateway (ゲートウェイを作成)] をクリックします。ゲートウェイの作成には数分かかりますが、[Return to Gateway list (ゲートウェイリストに戻る)] をクリックするとすぐに作業を続行できます。

creating_gw-1.2

ゲートウェイの作成が完了したら、[Publishing Your Gateway]を実行できます。

次のセクションでは、ゲートウェイ作成中のゲートウェイへの新規接続の作成方法について説明します。

新規接続の設定

前述のとおり、新しいゲートウェイを作成するときには、既存の接続を使用するか新規接続を作成するかを選択できます。新規接続の作成を選択した場合、ウィザードで、次のように使用可能な接続種別からの選択が求められます。

create_conn-1.2

目的の接続種別をクリックし、[Next (次へ)] をクリックします。ウィザードの接続パラメータ設定ウィンドウが表示されます。下の画像は、Oracle 用の設定パラメータです。

oracle.conn.param

必要に応じて、 [Advanced (詳細)] タブをクリックし、[Connection String (接続文字列)] を使用して接続情報を指定できます。

oracle.conn.string
SAP 以外の任意の使用可能な外部データソースに対して、​​接続文字列​を使用してゲートウェイを設定できます。

必須パラメータを入力したら、[Next (次へ)] をクリックします。ウィザードにダイアログが表示され、接続をテストし、接続がファイアウォールの内側にあるかどうかを指定できます。

configure_oracle_db-1.2

接続を実際に作成する前に、[Test Connection (接続をテスト)] をクリックして、接続性を確認します。

データソースがプライベートネットワークにある場合は、[<Datasource name> datasource is behind a firewall (<Datasource name> データソースはファイアウォールの内側にある)] をクリックします。 既存の Cloud Extender 設定を使用するか新しい Cloud Extender 設定を作成するかを尋ねられます。 新しい接続を設定することを選択すると、Cloud Extender をダウンロードするよう求められます。Cloud Extender は、以下で説明するように、データゲートウェイとデータソース間での通信を可能にするエージェントです。

また、VPC を使用することも選択できます。VPC は、会社のネットワークと Anypoint Platform の間の堅牢で安全な IPsec または OpenSSL 接続です。これを完全にセットアップするには、IT 組織の協力が必要になる場合があります。

configure_oracle_db-1.2.b

プライベートネットワーク用の新規接続の設定

この設定手順では、データソースがプライベートネットワーク上にあるかどうかを指定できます (上のスクリーンショットを参照)。その場合は、ウィザードの手順に従って Cloud Extender をダウンロードします。

Cloud Extender エージェントによってデータゲートウェイと企業データソースの間の安全なデータリンクが提供されます。ファイアウォールを変更する必要がありません。 Cloud Extender を使用することによって、企業ファイアウォールの内側にある任意の非公開サービスやデータソースをデータゲートウェイアプリケーションで利用できます。

Cloud Extender は、プライベートネットワーク内に存在し、データソースへのアクセス権 (有効なユーザログイン情報) を持つマシン上にインストールする必要があります。

Cloud Extender のダウンロードとインストールは、以下で説明するように、新しいゲートウェイの設定プロセス中に行うことができます。

Cloud Extender のダウンロード

新しい接続を作成するときに、接続種別の選択を求められます (SAP、Oracle など。上記参照)。接続種別を選択すると、接続の初期設定ウィンドウが表示されます (上記参照)。このウィンドウで必須パラメータを入力した後に、データソースがプライベートネットワークにあるかどうかを選択できます。

次の例では、Oracle データソースへの接続を設定します。MySQL サーバがプライベートネットワーク上にあることを指定するには、[MySQL datasource is behind a firewall (MySQL データソースはファイアウォールの内側にある)] をクリックします。ウィザードに従って、以下の画像に示すいくつかの手順を実行します。

conf_privnet-1.2
  1. 新しい設定の名前を選択します。

  2. ドロップダウンメニューを使用して、オペレーティングシステムに適したバージョンの Cloud Extender をダウンロードします。Cloud Extender は、Windows、OS X、Linux で使用できます。

  3. 対象マシンに Cloud Extender をインストールします。(詳細は、「[Installing Cloud Extender on Your Local Machine]」を参照してください。)

  4. Cloud Extender インストーラから認証コードを求められます。ウィザードで提供されたコード (上の画像では 5mFRE) を入力します。

  5. Cloud Extender によってゲートウェイへの接続が自動的にテストされ、結果のメッセージが表示されます。

    test_conn_succ-1.2
  6. Web ブラウザで、新しい設定のウィザードを完了します。

この時点で、Cloud Extender がローカルマシン上で実行中で、データソースへの接続が有効になっています。

ローカルマシンへの Cloud Extender のインストール

前のセクションで説明したとおり、プライベートネットワーク用の新規接続を設定するときに Cloud Extender をダウンロードします。このセクションではインストールの詳細について説明します。

Cloud Extender の説明

Cloud Extender は、データゲートウェイへの接続を確立するエージェントです。データゲートウェイは、以降の通信にこの接続を使用できます。Cloud Extender は、データゲートウェイとプライベートネットワーク内のデータソースの間でデータを転送します。Cloud Extender はデータソースにアクセスする必要があるため、ネットワーク接続と有効なログイン情報が必要です。Cloud Extender の利点は、ファイアウォールにポートを開く必要がないことです。

Cloud Extender は、SSH over HTTP を使用してソケット接続をトンネリングするため、プロキシ上で実行される接続も処理できます。設定は自動的に行われ、必要な作業は実行だけです。

サポートされているオペレーティングシステム

Cloud Extender は次のオペレーティングシステムで使用できます。

  • Windows (7 以上)

  • OS X (10.x 以上)

  • GNU/Linux

インストールの要件

Windows の場合

  • Microsoft Windows 7 以降

  • JAVA_HOME 環境変数が JRE/JDK ホームに設定されていること

OS X の場合

  • Mac OS X 10.x 以降

  • JAVA_HOME 環境変数が JRE/JDK ホームに設定されていること

Linux の場合

  • JAVA_HOME 環境変数が JRE/JDK ホームに設定されていること

どの場合でも、エージェントをインストールして実行するには、Java 7.x 以降がインストールされている必要があります。

Cloud Extender のインストール (Windows および Mac)

オペレーティングシステムにソフトウェアをインストールする通常の手順に従って Cloud Extender をインストールします。インストールしたら、アプリケーションを実行します。

Cloud Extender のインストール (Ubuntu)

Ubuntu で Cloud Extender をインストールするには、コマンド「sudo dpkg -i mule-cloud-extender_1.0.0_all.deb」を使用し、最後に「mule-cloud-extender」を使用して Cloud Extender を実行します。

Cloud Extender のインストール (RedHat)

RedHat で Cloud Extender をインストールするには、コマンド「sudo rpm -ivh mule-cloud-extender-1.0.0-1.noarch.rpm」を使用し、最後に「mule-cloud-extender」を使用して Cloud Extender を実行します。

Cloud Extender の実行

Cloud Extender の初回実行時には、ゲートウェイ設定プロセス中に提供された認証コード (上記参照) が要求されます。

与えられた認証コードを入力し、[OK] をクリックします。

cloudext_auth_code-1.2

エージェントがサーバにアクセスできない場合、エージェントがプロキシの内側にあるかどうかを尋ねる新しいウィンドウが表示され、プロキシの詳細が求められます。

プロキシの質問
プロキシの質問

プロキシを設定すると、接続が再テストされ、正しく機能した場合はウィザードが自動的に終了します。このウィザードは、Cloud Extender の初回実行時にのみ実行されます。

Cloud Extender の削除 (Windows および Mac)

Cloud Extender の削除方法は、マシン上の他のソフトウェアと同じです。また、Cloud Extender をインストール先のマシンから削除せずに、データゲートウェイ自体から Cloud Extender 接続 を削除することもできます。これを行うと、データゲートウェイは接続にリストされているマシン上にインストールされた Cloud Extender インスタンスからの接続を受け入れなくなります。そのネットワーク上でのデータソースとの通信は失われます。

Cloud Extender 接続の削除についての詳細は、「ゲートウェイの管理」の「Cloud Extender」セクションを参照してください。

Cloud Extender の削除 (Ubuntu)

Ubuntu から Cloud Extender を削除するには、コマンド「sudo apt-get remove mule-cloud-extender」を実行する必要があります。

Cloud Extender の削除 (RedHat)

RedHat から Cloud Extender を削除するには、コマンド「sudo rpm -e mule-cloud-extender」を実行する必要があります。

SAP 用の新規接続の設定

データゲートウェイを SAP に接続するには、要件がいくつかあります。これについて次に説明します。

SAP ライブラリ

新しい SAP 接続を設定する場合、ローカルマシンで SAP ライブラリファイルが使用できる必要があります。接続設定ウィンドウに、SAP 接続に必要なライブラリのアップロードを求めるメッセージが表示されます。

  • SAP IDoc JCo ライブラリ (sapidoc-x.jar)

  • SAP JCo ライブラリ (sapjco-x.jar)

  • SAP JCo ネイティブライブラリ (libsapjco-x.jar)

これらの SAP ライブラリは公式 SAP ダウンロードサイト からダウンロードします。ダウンロードするには、SAP ユーザ ID が必要です。

SAP ライブラリについての詳細は、SAP ヘルプサイトの 「SAP Java Connector (SAP Java コネクタ)」 を参照してください。

必須関数モジュール Z_AW_RFC_READ_TABLE

環境にゲートウェイをデプロイするには、データゲートウェイが使用する関数モジュール Z_AW_RFC_READ_TABLE が SAP インスタンス内に存在する必要があります。SAP インスタンス内にモジュールが存在する場合、必要な作業はありません。

SAP のバージョンに応じて、関数モジュールは、/BODS/RFC_READ_TABLE または /SAPDS/RFC_READ_TABLE と呼ばれる場合があります。SAP インスタンスにこれらの 2 つのモジュールのいずれかが含まれる場合、それを Z_AW_RFC_READ_TABLE という新しいモジュールにコピーします。

SAP インスタンスに上記の関数がいずれも含まれていない場合は、関数モジュール Z_AW_RFC_READ_TABLE を作成する必要があります。SAP ソリューションや SAP リリースによっては、SAP Note 1752954 に従ってモジュールをインストールすることが可能な場合もあります。この SAP Note が、使用する特定の SAP ソリューションや SAP リリースに該当しない場合は、提供された SAP トランスポートから関数モジュールを実装する必要があります (ファイル D900237.EH6 および K900237.EH6 を参照)。SAP トランスポートのデプロイ方法については、SAP Note 1802544 を参照してください。SAP インスタンスにトランスポートをインポートできない場合は、提供されたソースコードから手動で関数モジュールを作成します (ファイル Z_AW_RFC_READ_TABLE.abap を参照)。

いずれの場合も、データゲートウェイがアクセスできるすべての SAP インスタンスで Z_AW_RFC_READ_TABLE モジュールが使用可能である必要があります。

RFC トランスポートは こちらからダウンロードできます

ゲートウェイのパブリッシュ

ゲートウェイを作成すると、[Gateways (ゲートウェイ)] ページのリストにゲートウェイが表示されます。ゲートウェイを Salesforce にパブリッシュするには、左側のメニューで [Salesforce] タブをクリックするか、ゲートウェイの [Edit (編集)] ボタンをクリックし、[Publish (パブリッシュ)] を選択します。

publish-1.2

Salesforce 設定ページに移動します。ここでは、1 つの Salesforce Connect 接続にすべてのゲートウェイをパブリッシュし、1 つのエンドポイントを経由してまとめて公開できます。これを行うには、次の手順を実行します。

  1. [Publish to Salesforce (Salesforce にパブリッシュ)] をオンにします。

    publish 1
  2. [Published Gateways (パブリッシュ済みゲートウェイ)] メニューで、どのゲートウェイをエンドポイントにパブリッシュするかを確認します。

    publish 2
  3. [保存] をクリックします。

この時点で、ゲートウェイのセットアップ、作成、パブリッシュが完了し、ゲートウェイにオブジェクトを入力する準備が整いました。これを行うには、もう一度 [Edit (編集)] メニューを使用します。ここでは、ゲートウェイの停止、削除、変更もできます。これらの手順の詳細は、「ゲートウェイの管理」を参照してください。

データゲートウェイの以前のバージョンでは、各ゲートウェイが Salesforce Connect 接続にマップされていました。現在は、すべてのゲートウェイが 1 つの Salesforce Connect 接続に向けられ、この画面に表示されるエンドポイントを経由して公開されます。

[Edit (編集)][Settings (設定)] をクリックして個別ゲートウェイの設定を入力すると、それを公開する別のエンドポイントが表示されます。このエンドポイントは、Salesforce 接続に対して有効ではありませんが、別のものに接続するために有用です。

関連情報

  • 接続とパラメータの定義、既存のゲートウェイの表示と変更についての詳細は、「ゲートウェイの管理」を参照してください。

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