グローバル設定

Mule 4.1 の標準サポートは 2020 年 11 月 2 日に終了しました。このバージョンの Mule は、拡張サポートが終了する 2022 年 11 月 2 日にその すべてのサポート​が終了しました。

このバージョンの Mule を使用する CloudHub には新しいアプリケーションをデプロイできなくなります。許可されるのはアプリケーションへのインプレース更新のみになります。

標準サポートが適用されている最新バージョンの Mule 4 にアップグレード​することをお勧めします。これにより、最新の修正とセキュリティ機能強化を備えたアプリケーションが実行されます。

Mule アプリケーションのグローバル設定 (デフォルトトランザクションタイムアウトやデフォルトエラーハンドラなど) は、​Mule 設定ファイル​のルートレベルにある ​<configuration>​ 要素で設定できます。

Studio からグローバル設定を作成する

グローバル設定を作成する手順は次のとおりです。

  1. Studio で ​[Global Elements (グローバル要素)]​ タブに移動して、​[Create (作成)]​ をクリックします。

    create-global-settings
  2. [Global Configurations (グローバル設定)]​ > ​[Configuration (設定)]​ を選択します。

    configure-global-settings

  3. [Default Error Handler (デフォルトのエラーハンドラ)]​ と ​[HA Profile (HA プロファイル)]​ の値を設定します。

XML の編集によるグローバル設定の作成

次の例では、グローバルエラーハンドラを定義してから、デフォルトのトランザクションタイムアウトを指定したグローバル設定を定義し、グローバルエラーハンドラをデフォルトとして参照しています。

<mule>
  ...
  <!-- Error handler -->
  <error-handler name="GlobalErrorHandler"/>
  <!-- Global Settings -->
  <configuration doc:name="GlobalSettings" defaultTransactionTimeout="31337" defaultErrorHandler-ref="GlobalErrorHandler" />
  ...
  </configuration>
  ...
</mule>

グローバル設定リファレンス

次の表に ​<configuration>​ 要素のすべての属性を示します。

名前 必須 デフォルト 説明

defaultResponseTimeout

string

いいえ

10000

同期応答を待つデフォルトの時間 (ミリ秒)。

defaultTransactionTimeout

string

いいえ

30000

トランザクションのデフォルトのタイムアウト (ミリ秒)。これは、トランザクションでも設定できます。その場合、このデフォルトではなくトランザクションの設定が使用されます。

defaultErrorHandler-ref

string

いいえ

なし

すべてのフローのデフォルトのエラーハンドラ。これは、グローバルエラーハンドラへの参照である必要があります。

shutdownTimeout

integer

いいえ

5000

(Mule 2.2.2 以降) Mule をシャットダウンする前に、処理中のメッセージの処理が完了するのを待つ時間 (ミリ秒)。このしきい値に達すると、Mule はスレッドの中断を開始するため、メッセージが失われる可能性があります。同じ Mule インスタンスに非常に多くのサービスがある場合や、処理に数秒以上かかるコンポーネントがある場合、あるいは大きなペイロードや遅いトランスポートを使用している場合は、シャットダウンが適切に行われるようにこの値を大きくする必要があります。指定した値はサービスに適用され、ディスパッチャにも別個に適用されます。そのため、デフォルト値の 5000 ミリ秒の場合、シャットダウンが開始されてから Mule がメッセージの処理とディスパッチを適切に行う時間は 10 秒間です。

maxQueueTransactionFilesSize

integer

いいえ

500

トランザクションログファイルが永続的なトランザクションキューのために使用するおおよその最大容量 (メガバイト)。この数値は、XA トランザクションとローカルトランザクションの両方のトランザクションログファイルセットに適用されることを考慮する必要があります。両方の種別のトランザクションが使用されている場合は、使用されるおおよその最大容量は、設定値の 2 倍になります。

defaultObjectSerializer-ref

string

いいえ

なし

省略可能。アプリケーションのデフォルトとして使用する ObjectSerializer への参照。

<configuration> の子要素

名前 説明

dynamic-config-expiration

省略可能。動的設定のデフォルトの有効期限設定。コネクタによって使用されます。これは、コネクタでも設定できます。その場合、このデフォルトではなくコネクタの設定が使用されます。
設定の詳細は、​「動的設定の有効期限」​を参照してください。

cluster-config

省略可能。Mule アプリケーションクラスタの設定。
設定の詳細は、​「高パフォーマンスのためのクラスタリング」​を参照してください。