Mule 4 の概要: 変換とストリーミング

Mule 4 ではデータについての考え方が根本的に Mule 3 とは異なります。Mule 3 では多くの場合、基本的な Java データ型、InputStream の管理方法、ペイロードがメモリ量を上回っていないか、MEL でアクセス可能にするためにデータを Java オブジェクトに変換する方法を認識している必要があります。

Mule 4 では、次のベストプラクティスが推奨されます。

  • Java データ型への不要な変換を回避し、データを直接操作する。

  • ランタイムにストリーミングを処理させる。

  • カスタム Java コードとの直接的なインテグレーションを実行している場合を除き、バイナリデータ型を Stringbyte[]InputStream に変換しない。

透過的なストリーミング

「Mule 4 の概要: DataWeave 式言語」で、DataWeave を使用してデータを直接操作する方法を説明しました。各種のデータ形式にアクセスできるこの機能を Mule 4 のストリーミング機能と組み合わせれば、データを最初に Java オブジェクトに変換する必要がなくなります。この改善によって次のことが可能になるため、ランタイムでのデータの操作が大幅に簡素化されます。

  • DataWeave 式言語を使用してデータを数回読み取ったり、ランダムにアクセスすることができ、副次的影響がない。

  • データを最初にメモリにキャッシュしなくても、複数の場所に送信できる。

  • メモリ量を超えるデータに透過的にアクセスできる。

Mule 4 でのストリーミングのしくみについての詳細は、「Mule 4.0 でのストリーミングについて」を参照してください。

データ型とオブジェクトから String/Byte/InputStream へのトランスフォーマ

Mule でデータストリームが自動的に管理されるようになったことため、データに簡単にアクセスできます。そのデータ型の基本的な Java 表現が byte[]InputStreamString なのか、それとも他の形式なのかを気にする必要がありません。

Mule 3 アプリケーションで多くみられたパターンは、データをログに記録したり、いずれかのトランスポート経由で送信したりするために、ユーザがデータを文字列に変換するというものです。ストリームを 2 回コンシュームすることができなかったためこの処理が必要でした。つまり、トランスフォーマが必要でした。

<http:listener ... /> <!-- Obtains an InputStream payload -->
<object-to-string/> <!-- consume the stream and convert it to a String -->
<logger message="#[payload]"/> <!-- log the String -->
<http:request .../> <!-- send the String somewhere else-->

Mule 4 では、基になるデータ型やストリームのコンシューム回数を気にすることなく、データを簡単に記録や送信することができます。ペイロードを InputStream ではなく、単なるバイナリデータと考えます。また、コンテンツタイプがわかっている場合は、そのまま JSON、XML、あるいはそのコンテンツタイプに対応するデータ型と考えることができます。

<http:listener ... /> <!-- payload is JSON document -->
<logger message="#[payload]"/> <!-- log the JSON document -->
<http:request .../> <!-- send the JSON document somewhere else-->

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