On-Error エラーハンドラ

Mule 4.1 の標準サポートは 2020 年 11 月 2 日に終了しました。このバージョンの Mule は、拡張サポートが終了する 2022 年 11 月 2 日にその すべてのサポート​が終了しました。

このバージョンの Mule を使用する CloudHub には新しいアプリケーションをデプロイできなくなります。許可されるのはアプリケーションへのインプレース更新のみになります。

標準サポートが適用されている最新バージョンの Mule 4 にアップグレード​することをお勧めします。これにより、最新の修正とセキュリティ機能強化を備えたアプリケーションが実行されます。

On Error コンポーネントは、処理するエラーの種別を定義します。On Error コンポーネントは スコープに近い Error Handler コンポーネント内で設定します。

エラーが発生すると、Error Handler コンポーネントが Mule エラーをエラーに一致した 最初の On Error コンポーネントにルーティングします。この時点でエラーが 調査可能になるため、On Error コンポーネントはそれに応じて実行し、 アクションを行うことができます。

Mule は 2 つの種別の On Error コンポーネントをサポートしています。どちらもエラー種別 (またはエラー種別のグループ) または式 (高度なユースケース向け) を通じて照合を実行できます。各 On Error コンポーネントは、エラーが起こったときに実行する 異なる動作を指定します。この動作により、その オーナー (Error Handler が定義されている Flow または Try スコープ) の結果に影響を及ぼします。

On Error スコープ 説明

On Error Propagate

実行するが、エラーを 1 つ上のレベルに伝播するため、オーナーの実行が中断されます。
トランザクションが処理中の場合、ロールバックされます。

error handling e77ec

On Error Continue

実行し、オーナーが実際に実行を正常に完了したかのように、実行の結果をそのオーナーの結果として使用します。
トランザクションが処理中の場合、同様にコミットされます。

各 On Error スコープは異なるエラー種別のセットを受け入れるようにセットアップできます。Studio と Design Center の両方で、エラーハンドラのオーナーで使用されるコンポーネントによって発生する可能性があるエラーのリストから選択できます。

種別 ​ANY​ を受け入れるパスをセットアップし、他のパスによって使用されないすべてのエラー種別を照合することもできます。条件は順番に評価されるため、他のパスを評価するには、​ANY​ パスを必ず最後に配置する必要があります。 ANY​ の明示的な最終パスがない場合、デフォルトのエラー処理が適用され、エラーはログ記録されて伝播されます。つまり、​on-error-propagate​ が設定されていたかのように拡散し続けることになります。

パスをエラー種別のセットにマップする代わりに、自由に定義した条件にマップすることもできます。たとえば、When 項目を次のように設定して、パスを条件にマップできます。

#[error.cause.message contains "fatal"]

各フローに含むことができるエラーハンドラは 1 つだけですが、このエラーハンドラには表示する必要がある任意の個数の On Error スコープを含むことができます。上記のとおり、デフォルトでは、明示的に処理されないエラーは伝播されます。

On Error スコープの再利用

グローバルに公開してフローおよび try スコープで参照することでエラーハンドラを 共有できるのと同じように、on-error スコープも再利用できます。on-error スコープをグローバルに定義して 名前を付け、下の例のように、参照の on-error コンポーネントを使用して 参照できます。

例: 参照される On-Error の XML 設定
<on-error-propagate name="sharedPropagateHandler">
  <logger message="An unhandled error has occurred."/>
</on-error-propagate>

<on-error-continue type="EXPRESSION" name="sharedContinueHandler">
  <logger message="An expression failed to evaluate."/>
</on-error-continue>

<error-handler name="reusingHandlers">
  <on-error ref="sharedContinueHandler"/>
  <on-error-continue type="ROUTING">
    <logger message="An expression failed to evaluate."/>
  </on-error-continue>
  <on-error ref="sharedPropagateHandler"/>
</error-handler>