APIkit の概要

APIkit は、Mule 開発者向けの API 主導アプリケーションの開発を簡素化するツールキットです。指定された仕様に基づいてアプリケーションをスキャフォールディングし、入力パラメーターを検証し、​MUnit テストスイート​を作成します。APIkit には、サポートされる Web サービス種別ごとにモジュールがあります。

APIkit を使用すると、受信要求は定義された API コントラクトに基づいて適切なエンドポイントにインテリジェントに転送されます。このルーティングメカニズムにより、要求の処理が簡素化され、パフォーマンスが向上し、要求が適切な API リソースによって処理されるようになります。

各モジュールは Web サービスのファミリー向けに設計されていますが、すべてのモジュールは共通の使用パターンを共有します。そのため、SOAP API を使用する Mule 開発者は、GraphQL、RAML、OData、または OAS API を簡単に使用できます。

機能

  • APIkit は、サポートされる API 仕様に基づいて Mule アプリケーションの構造を生成します。

  • APIkit には、API 仕様の要件に従って複雑な入力検証を実行するソースと操作が含まれています。

  • APIkit for REST モジュールには、API プロジェクトを開発しながら実験できる API Console が含まれています。

  • 一部の APIkit モジュールには、サポートされる開発環境での編集エクスペリエンスを強化するための ​Anypoint Studio​ および ​Anypoint Code Builder​ の拡張機能が含まれています。

APIkit の使用を始める前に

APIkit を使用してサポートされる API 仕様をスキャフォールディングするには、​Anypoint Studio​ または ​Anypoint Code Builder​ へのアクセス権が必要です。

APIkit のバージョン

APIkit は、Mule Runtime バージョン 4 のモジュールとして機能します。APIkit の Mule 3 実装に関するドキュメントは、 ここ​から入手できます。Mule 3 で APIkit を使用する場合、モジュールバージョンはランタイムバージョンと一致します。

デフォルトでは、Studio には APIkit for REST モジュールと APIkit for SOAP モジュールが含まれています。GraphQL または OData モジュールが必要な場合は、各セクションのインストール手順に従ってください。