Azure Data Lake Storage Connector - Mule 4

Azure Data Lake Storage Gen 2 用 Anypoint Connector (Azure Data Lake Storage Connector) には、Anypoint Platform を使用した標準の Azure Data Lake Storage Gen 2 の操作が用意されています。

Azure Data Lake Storage Gen2 は、Microsoft Azure によって構築され、ビッグデータ分析用に設計されたスケーラブルなデータストレージサービスです。Azure Data Lake Storage Gen2 は Azure Blob Storage 上に構築されており、Azure Blob Storage のコストと信頼性のメリットに加えて、Azure Data Lake Gen1 のデータ編成とセキュリティセマンティクスを提供します。

互換性と修正された問題については、「Azure Data Lake Storage Connector リリースノート」を参照してください。

始める前に

このコネクタを使用するには、以下に精通している必要があります。

  • Azure Data Lake Storage Gen2 API

  • Anypoint Connector

  • Mule Runtime Engine (Mule)

  • Mule フローの要素とグローバル要素

  • Anypoint Studio を使用した Mule アプリケーションの作成方法

アプリケーションを作成する前に、以下にアクセスできる必要があります。

  • Azure Data Lake Storage の対象リソース

  • Anypoint Platform

  • Anypoint Studio バージョン 7.1 以降

コネクタの一般的なユースケース

Azure Data Lake Storage Connector の一般的なユースケースを次に挙げます。

  • 既存の Azure Data Lake Storage ファイルシステムのファイルを作成、参照、更新、および削除する。

  • Azure Data Lake Storage ファイルシステムのディレクトリを作成、名前変更、および削除する。

  • 既存のファイルの名前を変更する。

  • ファイルのコンテンツを追加、フラッシュする。

  • ファイルまたはディレクトリのプロパティと状況を取得する。

  • ファイルまたはディレクトリの ACL (アクセス制御リスト) を取得する。

  • Azure Data Lake Storage ファイルシステムで使用可能なすべてのパスのリストを取得する。

これらの一般的なユースケースのいくつかの例は、​「例」​を参照してください。

対象者

接続種別

Azure Data Lake Storage Connector 接続は、次の認証種別を使用します。

  • Azure Active Directory OAuth 2.0
    ユーザーアカウントをホストするサービスにユーザー認証を委任します。

  • Shared Access Signature (共有アクセス署名)
    SAS トークンに含まれる情報を使用して、クライアント要求を認証します。

  • Shared Key Connection (共有キー接続)
    Azure によって生成され、ストレージアカウントに使用される共有アクセスキーを使用します。

日本語文字のサポート

Azure Data Lake Storage Connector では、パス名の日本語文字がサポートされています。パス名に日本語文字を使用する場合は、有効な UTF-8 でエンコードされ、エスケープされた URI 文字に日本語文字をエンコードする必要があります。DataWeave 2.0 には、日本語文字をエンコードする関数があります。​「encodeURI(String)」​を参照してください。

内容操作ペイロード (ファイルへの内容の追加など) でも日本語文字がサポートされ、エンコードは必要ありません。

Azure Data Lake Storage 自体ではこれはサポートされていないため、このコネクタでは Azure Data Lake Storage ファイルシステム名の日本語はサポートされていません。

次のステップ

前提条件を満たしたら、​『Anypoint Studio』​ でアプリケーションを作成してコネクタを設定できます。