Anypoint Connector の共有責任

Anypoint Connector が正常に動作するかどうかは、MuleSoft とお客様の共有責任となります。お客様が責任を負う領域と MuleSoft が責任を負う領域を理解することが重要です。

このページは、さまざまな責任をよりよく理解するために役立つ概要として作成されました。ただし、すべてのサポート義務は MuleSoft と締結した契約の対象となるため、このページは便宜上提供されています。

Anypoint Connector のカテゴリ

Anypoint Connector は次のカテゴリに分類されます。

  • Premium
    これらのコネクタは、Anypoint Platform サブスクリプションのアドオンとして購入する必要があり、ライセンスユーザーのみが使用できます。

  • Select
    これらのコネクタは、有料の MuleSoft サブスクリプションに含まれています。

    Select Connector と Premium Connector は、さらに次のように分類されます。

    • MuleSoft または Salesforce アプリケーションへの接続を可能にするコネクタまたはモジュール
      たとえば、Salesforce Marketing Cloud Connector や Anypoint MQ Connector などです。

    • クロスプラットフォームプロトコルまたはオープン API の使用を可能にするコネクタ
      たとえば、Oracle の JDBC プロトコルに基づく Database Connector などです。

    • サードパーティまたはパートナー API への接続を可能にするコネクタ
      たとえば、Azure Key Vault Connector や Stripe Connector などです。

  • MuleSoft 認定
    MuleSoft のパートナーによって開発され、その後 MuleSoft によってレビューおよび認定されたコネクタ (ESRI Connector など)。これらのコネクタについては、MuleSoft が初期サポートコールを受けて、解決のために問題を切り分けます。MuleSoft は、MuleSoft 認定コネクタのその他のサポートの一切の義務を放棄します。MuleSoft 認定コネクタのその他のサポートについては、コネクタを作成した MuleSoft パートナーにお問い合わせください。

  • Community
    MuleSoft 開発者コミュニティによって開発されたコネクタ。たとえば、Slack Connector - Mule 3 など。

共有責任

次の表は、Anypoint Connector に関してお客様と MuleSoft が共有する責任を明確にしています。

コネクタの種別 MuleSoft の責任 お客様の責任

Premium または Select: MuleSoft または Salesforce アプリケーションへの接続を可能にするコネクタまたはモジュール。

例:

  • Salesforce Marketing Cloud Connector

  • Anypoint MQ Connector

コネクタのソースコードとコネクタが提供する機能をサポートします。

  • コネクタのバージョンと Mule Runtime Engine (Mule) のバージョンが MuleSoft によってリリースされた最新バージョンであることを確認します。

  • リソースにアクセスするためのロールと権限を付与します。

  • 共有ライブラリ、プラグイン連動関係、設定ファイル、テンプレート、スクリプト、プロキシ、ネットワーク設定を確認します。

  • サードパーティのドライバーの制限、負荷分散、並列処理、認証プロトコルを確認します。

  • 宛先サーバーとパートナーアプリケーションのパフォーマンスの問題を確認します。

Premium Connector または Select Connector: クロスプラットフォームプロトコルまたはオープン API の使用を可能にするコネクタ。

例:

  • Database Connector

  • JMS Connector

  • SFTP Connector

  • X12 Connector

  • EDIFACT Connector

  • TRADACOMS EDI Connector

  • コネクタのソースコード、そのパッケージ化されたライブラリ、およびコネクタが提供する機能をサポートします。

  • MuleSoft は特定の業界標準のメッセージ仕様をこれらのコネクタに組み込んでいますが、パートナーシステムやドメイン技術設定については責任を負いません。

  • コネクタのバージョンと Mule Runtime Engine (Mule) のバージョンが MuleSoft によってリリースされた最新バージョンであることを確認します。

  • リソースにアクセスするためのロールと権限を付与します。

  • 共有ライブラリ、プラグイン連動関係、設定ファイル、テンプレート、スクリプト、プロキシ、ネットワーク設定を確認します。

  • サードパーティのドライバーの制限、負荷分散、並列処理、認証プロトコルを確認します。

  • 宛先サーバーとパートナーアプリケーションのパフォーマンスの問題を確認します。

  • パートナーにシステムまたはドメイン設定、およびデータベースや JMS ブローカー管理などの技術を確認します。

Premium Connector または Select Connector: サードパーティまたはパートナー API への接続を可能にするコネクタ。

例:

  • Stripe Connector

  • Azure Key Vault Connector

  • コネクタのソースコード、コネクタのパッケージ化されたライブラリ、およびコネクタが提供する機能をサポートします。

  • MuleSoft は、特定のサードパーティ SDK ライブラリについては責任を負いません。 MuleSoft はパートナーが提供する API を使用しますが、これらのサードパーティプロバイダーの設定については責任を負わず、コネクタがバックグラウンドで使用するドライバーや API に関連する問題についてはサポートを提供しません。基盤となるサードパーティ設定や問題については、サードパーティプロバイダーに直接お問い合わせください。

  • コネクタのバージョンと Mule のバージョンが MuleSoft によってリリースされた最新バージョンであることを確認します。

  • 選択したドライバーを実装して、サードパーティの SDK ライブラリを設定します。

  • 設定情報については、サードパーティの API 仕様ドキュメントを参照してください。

  • リソースにアクセスするためのロールと権限を付与します。

  • 共有ライブラリ、プラグイン連動関係、設定ファイル、テンプレート、スクリプト、プロキシ、ネットワーク設定を確認します。

  • サードパーティのドライバーの制限、負荷分散、並列処理、認証プロトコルを確認します。

  • 宛先サーバーとパートナーアプリケーションのパフォーマンスの問題を確認します。

  • セキュリティの更新を提供するサードパーティまたはパートナーに確認し、基盤となるエンドポイントに変更を適用します。サードパーティとパートナーがサードパーティ API とドライバーの使用、および SDK ライブラリの設定を支援できます。