関数を引数として渡す

この DataWeave の例では、2 つの引数 (関数と関数を適用する要素) を取得するベース関数をヘッダーで定義します。ベース関数は、受信した関数を取得した要素のキーとその子要素の各キーに再帰的に適用します。この場合、送信された関数はすべてのキーを小文字に設定します。 開始する前に、Mule 4 アプリケーションでは DataWeave のバージョン 2.x が使用されることに注意してください。Mule 3 アプリケーションでの DataWeave については、​DataWeave バージョン 1.2 の例​を参照してください。 他の DataWeave バージョンの場合は、DataWeave の目次のバージョンセレクターを使用できます。

この例では、以下を使用します。

  • 再帰的に適用されるカスタム関数。たとえば、最初に取得する要素の子ごとに自分自身をコールします。

  • 要素の各子を並び替える ​mapObject​。

  • 入力のすべてのキーを小文字にする文字列ライブラリの ​lower​。

  • 渡された要素が ​Object​ 型である (子がいる) かどうかをチェックする ​is​。

  • 条件を満たしている場合に関数コール自体のみを設定し、条件を満たしていない場合にその分岐の再帰的なループを終了する ​if​ および ​else​。

DataWeave スクリプト:
%dw 2.0
import * from dw::core::Strings
output application/xml
fun applyToKeys(element, func) =
    if (element is Object)
        element mapObject (value, key) -> {
        (func(key)) : applyToKeys( value, func)
        }
    else element
---
applyToKeys(payload, (key) -> lower(key))
入力 XML ペイロード:
<CATALOG>
  <CD>
    <TITLE>Empire Burlesque</TITLE>
    <ARTIST>Bob Dylan</ARTIST>
    <COUNTRY>USA</COUNTRY>
    <COMPANY>Columbia</COMPANY>
    <PRICE>10.90</PRICE>
    <YEAR>1985</YEAR>
  </CD>
  <CD>
    <TITLE>Hide your heart</TITLE>
    <ARTIST>Bonnie Tyler</ARTIST>
    <COUNTRY>UK</COUNTRY>
    <COMPANY>CBS Records</COMPANY>
    <PRICE>9.90</PRICE>
    <YEAR>1988</YEAR>
  </CD>
</CATALOG>
出力 XML:
<?xml version='1.0' encoding='US-ASCII'?>
<catalog>
  <cd>
    <title>Empire Burlesque</title>
    <artist>Bob Dylan</artist>
    <country>USA</country>
    <company>Columbia</company>
    <price>10.90</price>
    <year>1985</year>
  </cd>
  <cd>
    <title>Hide your heart</title>
    <artist>Bonnie Tyler</artist>
    <country>UK</country>
    <company>CBS Records</company>
    <price>9.90</price>
    <year>1988</year>
  </cd>
</catalog>