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Monitoring API Managerデータベース用 Anypoint Connector (Database Connector) をトラブルシューティングするために、冗長ログの有効化、プーリングプロファイル接続のトラブルシューティング、Snowflake JDBC ドライバーのトラブルシューティング、スローされる一般的なメッセージの解釈に関する情報について説明します。
Database Connector は、JDBC ライブラリ (Java SE JDK 1.8 を使用) に記載されている標準およびガイドラインに従います。
アプリケーションとデータベースのやりとりが失敗する理由の理解を深めるには、Database Connector の冗長ログを一時的に有効にします。
手動で log4j2.xml
ファイルを変更するか、CloudHub API を使用している場合は Anypoint Runtime Manager を使用して、冗長ログを有効にします。
Mule アプリケーションのパフォーマンスに影響するため、トラブルシューティングが完了したら、必ず拡張された冗長性を無効にしてください。
設定ファイルで冗長ログを有効にする手順は、次のとおりです。
Anypoint Studio にアクセスし、[Package Explorer] ビューに移動します。
アプリケーションのプロジェクト名を開きます。
src/main/resources
パスフォルダーを開きます。
フォルダー内の log4j2.xml
ファイルを開きます。
<Loggers>
タグ内に <AsyncLogger>
タグを追加します。
<Loggers>
...
<AsyncLogger name="org.mule.extension.db" level="DEBUG"/>
<AsyncLogger name="org.mule.db.commons" level="DEBUG"/>
...
</Loggers>
xml
アプリケーションの変更を保存します。
Package Explorer でプロジェクト名をクリックし、[Run (実行)] > [Run As (別のユーザーとして実行)] > [Mule Application (Mule アプリケーション)] をクリックします。
Anypoint Runtime Manager で冗長ログを有効にする手順は、次のとおりです。
Anypoint Runtime Manager にアクセスします。
[API configuration (API 設定)] に移動します。
[Logging (ログ)] サブタブで、DEBUG レベルで org.mule.extension.db
および org.mule.db.commons
パッケージを追加します。
変更を適用します。
フローで必要とされる接続数よりも少ない接続を提供するプーリングプロファイルを使用すると、フロー全体がハングする可能性があります。
この問題を解決する手順は、次のとおりです。
解決策の 1 つとして、プールのサイズを増やすことが挙げられます。この方法が使用できない場合、仮想マシン用 Anypoint Connector (VM Connector) を使用して、VM メッセージの有効期間に一致するように接続の有効期間を短くします。こうすることで、Stored procedure 操作へのすべてのコールが実行されて、その結果がコンシュームされ、操作に関連付けられている接続が終了してプールに戻ります。
次の例は、Stored procedure 操作と VM Connector でプーリングプロファイルを使用する方法を示しています。この例では、foreach
要素が 11 番目の反復に到達しても、プールで接続を提供できるため、Stored procedure 操作はハングしません。
<db:config name="Database_Config">
<db:generic-connection url="someUrl" user="someUser" password="somePassword" driverClassName="someDriver">
<db:pooling-profile maxPoolSize="10">
</db:pooling-profile>
</db:generic-connection>
</db:config>
<vm:config name="VM_Config">
<vm:queues >
<vm:queue queueName="testQueue" />
</vm:queues>
</vm:config>
<flow name="processingFlow">
<foreach collection="#[1 to 11]">
<logger level="INFO" message="#['Starting Iteration ' ++ payload as String]" />
<vm:publish config-ref="VM_Config" queueName="testQueue"/>
<logger level="INFO" message="#['Finishing Iteration ' ++ payload as String]"/>
</foreach>
</flow>
<flow name="coolFlow">
<vm:listener config-ref="VM_Config" queueName="testQueue" numberOfConsumers="1"/>
<db:stored-procedure config-ref="Database_Config">
<db:sql><![CDATA[{call testProc2()}]]></db:sql>
</db:stored-procedure>
<logger level="INFO" message="#[output application/json --- payload.resultSet1]" />
</flow>
xml
Database Connector の Select および Stored procedure 操作が適切に実行され、結果が返されない場合、Mule Runtime Engine (Mule) では、例外がスローされるのではなく WARN
例外メッセージが返されます。
Select 操作では、この動作は無効な SQL ステートメントが実行された場合に発生します。Store procedure 操作では、プロシージャーを崩す可能性があるエラーが一連のステートメント内にある場合に発生します。実際には、JDBC で一連の ResultSets
、UpdateCounts
、および Exceptions
が返されます。
根本原因がドライバーの動作にあるため、Mule ではフローでキャッチされる例外はスローされません。一部のドライバーは JDBC に厳格に準拠して実行時にスローを適切にスローしますが、そうでないドライバーもあります。このため、例外をスローする動作をコネクタのコードに追加すると、例外を想定していない Mule アプリケーションの後方互換性が失われることになります。
Select 操作の場合、サブクエリで複数の値が返され、その結果が絞り込みや式として使用される場合、Mule で WARN
例外が記録されます。Mule は、操作が実行されたときではなく、操作の結果がページ分割されるとすぐに警告を返します。
たとえば、次の SQL ステートメントがあるとします。
<db:select doc:name="Select" config-ref="Database_Config">
<db:sql ><![CDATA[
SELECT *
FROM SomeTable
WHERE SomeColumn = (SELECT DISTINCT SomeColumn2 from SomeTable2)
]]>
</db:sql>
</db:select>
xml
Mule で次の WARN
例外が記録されます。
WARN 2021-06-01 10:04:33,323 [[MuleRuntime].io.10: [some-mule-app].some-mule-app.BLOCKING @...] [event: ...] org.mule.extension.db.internal.result.resultset.ResultSetIterator: Unable to determine if there are more records
com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerException: Subquery returned more than 1 value. This is not permitted when the subquery follows =, !=, <, <= , >, >= or when the subquery is used as an expression.
xml
Stored procedure 操作の場合、ストアドプロシージャーに複数のステートメントが含まれ、その 1 つ以上が失敗すると、Mule で WARN
例外が記録されます。Mule は、操作が実行されたときではなく、操作の結果がコンシュームされるとすぐに警告を返します。たとえば、次の SQL ストアドプロシージャーがあるとします。
CREATE PROCEDURE dbo.SomeProcedure AS BEGIN BEGIN TRY select 1/0; END TRY BEGIN CATCH THROW 50000, 'Divide by zero error encountered.', 255; END CATCH END
xml
Mule で次の WARN
例外が記録されます。
WARN 2021-06-02 09:38:14,624 [[MuleRuntime].io.10: [some-mule-app].some-mule-app.BLOCKING @...] [event: ...] org.mule.extension.db.internal.result.statement.StatementResultIterator: Unable to determine if there are more statement results com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerException: 'The record does not exist.'
xml
一部のドライバーには、ストアドプロシージャーをコールするときの独自の仕様があります。中括弧 ({
および }
) を使用してコール可能なステートメントを設定している場合 (例: {call doubleMyInt(:myInt)}
)、アプリケーションを実行すると Snowflake JDBC ドライバーで次の例外がスローされます。
net.snowflake.client.jdbc.SnowflakeSQLException: Unsupported feature 'call'
この問題を解決する手順は、次のとおりです。
Snowflake JDBC ドライバーでは、中括弧 {
および }
を使用せずにコール可能なステートメントを設定します。例:
call doubleMyInt(:myInt)
静的 IP を使用する CloudHub アプリケーションをデプロイすると、データベーステスト接続エラーがスローされ、プロセスが失敗します。これは、静的 IP が割り当てられる前にテストが実行されているために発生します。
次のスタックトレースにテスト接続エラー Could not obtain connection from data source
が示されています。
[2021-03-05 00:26:11.262] INFO org.mule.runtime.module.extension.internal.runtime.config.LifecycleAwareConfigurationInstance [[MuleRuntime].uber.02: [iagsatellite-snowflake-sys-api-v1-dev].uber@org.mule.runtime.module.extension.internal.runtime.config.LifecycleAwareConfigurationInstance.testConnectivity:179 @10f9d7dc]: Connectivity test failed for config 'Database_Config'. Application deployment will continue. Error was: Could not obtain connection from data source org.mule.runtime.api.connection.ConnectionException: Could not obtain connection from data source
xml
この問題を解決する手順は、次のとおりです。
次のシステムプロパティをデプロイメントに設定します: -DdoTestConnectivity=false
Oracle XML 拡張機能を使用するには、Oracle jar ファイルを連動関係として追加する必要があります。これらの jar ファイルの 1 つに xmlparserv2.jar
があります。このファイルは、Java SPI (サービスプロバイダーインターフェース) 経由で XML パーサー機能をエクスポートします。Mule の内部でこのパーサーを使用していると、Mule コンポーネントの想定と一致しなくなるため、次のような XML 解析エラーとなる場合があります。
<Line 43, Column 57>: XML-24509: (Error) Duplicated definition for: 'identifiedType' <Line 60, Column 28>: XML-24509: (Error) Duplicated definition for: 'beans' <Line 140, Column 34>: XML-24509: (Error) Duplicated definition for: 'description'
xml
この問題には、次のいずれかの方法で対処できます。
xmlparserv2.jar
ファイルを Database Connector の追加のプラグイン連動関係として追加し、連動関係がコネクタ内でのみ表示されるようにします。
ただし、データソースを Spring で設定された Bean として提供するために Oracle 接続をモジュール間で共有する必要がある場合には、この方法は使用できません。
Mule の内部コンポーネントが常に想定する XML パーサーを取得するように、次のシステムプロパティを設定して XML パーサー SPI ルックアップを無効にします。
-Djavax.xml.parsers.SAXParserFactory=com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp.SAXParserFactoryImpl -Djavax.xml.parsers.DocumentBuilderFactory=com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp.DocumentBuilderFactoryImpl
xml
これらのプロパティにより、Oracle .jar ファイルを共有ライブラリとしてセットアップする場合などには問題を回避できます。
システムプロパティの設定方法についての詳細は、『システムプロパティ』のドキュメントを参照してください。
スローされる一般的なメッセージのリストとその解釈方法を次に示します。
DB:BAD_SQL_SYNTAX
指定された SQL クエリの構文が無効です。
DB:CANNOT_LOAD_DRIVER
Database Connector で JDBC ドライバーを読み込むことができません。
DB:CANNOT_REACH
Database Connector で RDBMS との接続を確立できません。
DB:CONNECTIVITY
いくつかの考えられる接続の問題 (不適切な接続の設定、行のフェッチ結果を待機しているときのデータベース応答の欠落、データベース接続の切断など)。
DB:INVALID_DATABASE
RDBMS への接続は確立されましたが、データベースが存在していません。
DB:INVALID_CREDENTIALS
データベースで指定されたログイン情報が拒否されました。
DB:QUERY_EXECUTION
クエリの実行に失敗しました。
DB:RETRY_EXHAUSTED
すべての再接続の試行に失敗しました。