ローカルモードでのイングレスコントローラーとしての Flex Gateway の設定

通常、ローカルモードの Kubernetes デプロイメントでは、Flex Gateway は Kubernetes クラスターへの外部アクセスを管理するイングレスコントローラーとして機能します。

デフォルトでは、ローカルモードで Kubernetes にデプロイされた Flex Gateway はイングレスコントローラーとして設定され、​Ingress​ リソースを消費できます。イングレスコントローラーの設定は、Flex Gateway Helm チャートの ​IngressClass​ リソースパラメーターで定義されます。

Kubernetes 用語では、​IngressClass​ リソースでゲートウェイをイングレスコントローラーとして設定し、​Ingress​ リソースでイングレスコントローラーと、イングレスコントローラーで制御する Kubernetes サービス間のルーティングを設定します。Kubernetes の ​IngressClass​ リソースと ​Ingress​ リソースについての詳細は、 Kubernetes Ingress​ を参照してください。

Helm チャートでは、​IngressClass​ 設定を編集したり、イングレスコントローラーの機能を無効にしたりできます。

イングレスクラスパラメーター

Helm チャートには次のデフォルトの ​IngressClass​ パラメーターと値が含まれます。

ingressClass.enabled: true
ingressClass.name: "{releaseName}-{namespace}"
ingressClass.setAsDefault: false

パラメーター

説明

可能な値

ingressClass.enabled

Flex Gateway を ​IngressClass​ リソースとして有効化する

true​ または ​false

ingressClass.name

IngressClass​ の名前

任意の文字列

ingressClass.setAsDefault

Flex Gateway をデフォルトの ​IngressClass​ として設定する

true​ または ​false

ingressClass.setAsDefault: true​ の設定により、Flex Gateway インスタンスがクラスターのデフォルトの ​IngressClass​ リソースとして定義されます。デフォルトの ​IngressClass​ は、クラスターに作成するすべての ​Ingress​ リソースのデフォルトのイングレスコントローラーになります。

デフォルトの ​IngressClass​ がない場合や、デフォルトの ​IngressClass​ リソースを特定のリソースのイングレスコントローラーとすることができない場合、​Ingress​ リソースでイングレスコントローラーを手動で定義する必要があります。

デフォルトの ​IngressClass​ パラメーターは、Helm チャートの初期インストール中または初期インストール後に変更することができます。Helm チャートを変更する方法についての詳細は、Helm チャートを介した Flex Gateway デプロイメントのポッド設定の更新 を参照してください。

イングレスリソースの作成

Helm チャートを名前空間にインストール​したら、次のコマンドを実行して新しい ​IngressClass​ リソースを検証できます。

kubectl get ingressclasses

イングレスルーティングを作成する手順は、次のとおりです。

  1. ローカルモードで API をパブリッシュ​します。

  2. 新しい API を Kubernetes サービスとして定義します。
    Kubernetes サービス定義についての詳細は、 「Defining a Service (サービスの定義)」​を参照してください。

  3. IngressClass​ Flex Gateway と新しい Kubernetes サービス間のルーティングルールを定義する ​Ingress​ リソースを作成します。
    Ingress​ リソースについての詳細は、 Kubernetes Ingress​を参照してください。