ローカルモードでのシンプルな API のパブリッシュ

ローカルモードで Flex Gateway の背後で実行されているシンプルな API をパブリッシュすることで、YAML 設定データを変更する方法をいくつか説明します。

  • Linux および Docker: .yaml​ ファイル

  • Kubernetes: kubectl apply

下記の手順は、単独のアップストリームサービスを使用した保護されていない API のシンプルな YAML 設定を適用する方法を示しています。

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Linux で Flex Gateway の背後で実行されている API のパブリッシュ

始める前に

始める前に、次の準備が整っていることを確認します。

  • Flex Gateway がインストールされていてローカルモードで実行されている。ゲートウェイのインストールと実行についての詳細は、「Flex Gateway のダウンロード」を参照してください。

  • アップストリームサービスの URL が用意されている。次の例では架空の ​orders-api​ というサービスを使用していますが、​metadata.name​ には実際の API 名、​spec.services​ にはサービスの詳細を指定することができます。

API のパブリッシュ

  1. .yaml​ ファイル拡張子で設定ファイルを作成します。

    1. ファイルにカスタム名を付けます。

    2. ファイルを Flex Gateway の設定ディレクトリ ​/etc/mulesoft/flex-gateway/conf.d/custom​ に保存します。このディレクトリには複数の設定ファイルを保存できます。

  2. 次の YAML スニペットをコピーしてファイルに貼り付け、必要な箇所を適切な値に変更します。

    apiVersion: gateway.mulesoft.com/v1alpha1
    kind: ApiInstance
    metadata:
      name: orders-api
    spec:
      address: http://0.0.0.0:8080
      services:
        orders:
          address: https://<your orders URL>:<your port>/
          routes:
            - rules:
                - path: /api/orders(/.*)
  3. ファイルを保存します。ゲートウェイによって設定が自動的に更新されます。

  4. 次のコマンドを実行してログを表示します。

    journalctl -u flex-gateway-*

    応答は次のようになります。

    [agent][info] Generating config
    [agent][info] Gateway default/18b4e890fe7d: Adding ApiInstance default/animal-facts-api http://0.0.0.0:8080
    [agent][info] Gateway default/18b4e890fe7d: Adding Route: &{host: path:/api/orders(/.*) methods: headerConditions:[] profile:0xc0030529f0} => {Kind:Service Name:orders-api-orders Namespace:default}
    [agent][info] Gateway default/18b4e890fe7d: Adding Policy default/envoy.filters.http.router
    [agent][info] Gateway default/18b4e890fe7d: Adding Service default/monitoring_metrics http://0.0.0.0:9881
    [agent][debug] generating service monitoring_metrics.default.svc hostname: 0.0.0.0 port: 9881
    [agent][info] Gateway default/18b4e890fe7d: Adding Service default/orders-api-orders https://<your orders URL>:<your port>/
    [agent][debug] generating service orders-api-orders.default.svc hostname: <your orders URL> port: <your port>
    [agent][info] Writing envoy bootstrap configuration to /tmp/envoy.json
    [envoy][info] cds: add 2 cluster(s), remove 2 cluster(s)
    [envoy][info] cds: added/updated 1 cluster(s), skipped 1 unmodified cluster(s)

シンプルな API は Flex Gateway の背後で実行されています。

Docker コンテナで Flex Gateway の背後で実行されている API のパブリッシュ

始める前に

始める前に、次の準備が整っていることを確認します。

  • Flex Gateway がインストールされている。詳細は、「Flex Gateway のダウンロード」を参照してください。

  • Flex Gateway がローカルモードで登録されて実行されている。詳細は​「ローカルモードでの登録と実行」​を参照してください。

  • アップストリームサービスの URL が用意されている。次の例では架空の ​orders-api​ というサービスを使用していますが、​metadata.name​ には実際の API 名、​spec.services​ にはサービスの詳細を指定することができます。

API のパブリッシュ

  1. ターミナルを開いて、Flex Gateway 設定ファイルが保存されているディレクトリに移動します。このディレクトリは、Flex Gateway を起動したときに指定されています。

  2. .yaml​ ファイル拡張子で設定ファイルを作成します。

    1. ファイルにカスタム名を付けます。

    2. ファイルを保存します。

  3. 次の YAML スニペットをコピーしてファイルに貼り付け、必要な箇所を適切な値に変更します。

    apiVersion: gateway.mulesoft.com/v1alpha1
    kind: ApiInstance
    metadata:
      name: orders-api
    spec:
      address: http://0.0.0.0:8080
      services:
        orders:
          address: https://<your orders URL>:<your port>/
          routes:
            - rules:
                - path: /api/orders(/.*)
  4. ファイルを保存します。ゲートウェイによって設定が自動的に更新されます。

  5. Docker コンテナログを表示します。内容は次のようになっています。

    [agent][info] Generating config
    [agent][info] Gateway default/18b4e890fe7d: Adding ApiInstance default/animal-facts-api http://0.0.0.0:8080
    [agent][info] Gateway default/18b4e890fe7d: Adding Route: &{host: path:/api/orders(/.*) methods: headerConditions:[] profile:0xc0030529f0} => {Kind:Service Name:orders-api-orders Namespace:default}
    [agent][info] Gateway default/18b4e890fe7d: Adding Policy default/envoy.filters.http.router
    [agent][info] Gateway default/18b4e890fe7d: Adding Service default/monitoring_metrics http://0.0.0.0:9881
    [agent][debug] generating service monitoring_metrics.default.svc hostname: 0.0.0.0 port: 9881
    [agent][info] Gateway default/18b4e890fe7d: Adding Service default/orders-api-orders https://<your orders URL>:<your port>/
    [agent][debug] generating service orders-api-orders.default.svc hostname: <your orders URL> port: <your port>
    [agent][info] Writing envoy bootstrap configuration to /tmp/envoy.json
    [envoy][info] cds: add 2 cluster(s), remove 2 cluster(s)
    [envoy][info] cds: added/updated 1 cluster(s), skipped 1 unmodified cluster(s)

シンプルな API は Flex Gateway の背後で実行されています。

Kubernetes クラスターで Flex Gateway の背後で実行されている API のパブリッシュ

始める前に

始める前に、次の準備が整っていることを確認します。

  • Flex Gateway がインストールされていてローカルモードで実行されている。ゲートウェイのインストールと実行についての詳細は、「Flex Gateway のダウンロード」を参照してください。

  • Docker リポジトリに Docker イメージが保存されている。次の例では架空の ​orders-api​ というアプリケーションを参照していますが、​Deployment​ 設定リソース (​spec.spec.image​ 内) には実際の Docker リポジトリと Docker イメージを指定することができます。

アップストリームサービスとして Kubernetes サービス​を使用しているか、Kubernetes サービスに対する要求を行うポリシーを適用する場合は、​service​ リソースで次のパラメーターを設定します。

  • spec.ports[].protocol​ を ​TCP​ に

  • spec.ports[].name

spec.ports[].name​ サービスは ​<protocol>[-<suffix>]​ 構造に準拠している必要があります。 [-<suffix>]​ は省略可能であり、​<protocol>​ の有効なオプションは次のとおりです。

  • HTTP

  • H2

  • HTTPS

API のパブリッシュ

  1. kubectl apply​ コマンドを使用して、特定のリポジトリから「orders-api」という名前の Docker イメージをインストールします。

    次の YAML スニペットでは、​Service​ と ​Deployment​ という 2 つの設定リソースを定義しています。​Service​ リソースは ​orders-api​ サービスを宣言します。​Deployment​ リソースは、作成するレプリカ数やサイドローディングする Docker イメージなどの情報を指定することで、目的のデプロイメント状態を宣言します。

    cat <<EOF | kubectl apply -f -
    ---
    apiVersion: v1
    kind: Service
    metadata:
      name: orders-api
      labels:
        app: orders-api
        service: orders-api
    spec:
      ports:
      - name: http
        port: 80
        targetPort: http
      selector:
        app: orders-api
    ---
    apiVersion: apps/v1
    kind: Deployment
    metadata:
      name: orders-api
    spec:
      replicas: 1
      selector:
        matchLabels:
          app: orders-api
          version: v1
      template:
        metadata:
          labels:
            app: orders-api
            version: v1
        spec:
          containers:
          - image: <repository>/<dockerfile>
            imagePullPolicy: IfNotPresent
            name: orders-api
            ports:
            - name: http
              containerPort: 3000
            resources:
              limits:
                cpu: 100m
                memory: 64Mi
    EOF
  2. 再び ​kubectl apply​ を使用して、トラフィックをルーティングするイングレスを作成します。

    次の YAML 例では、​Ingress​ という設定リソースを定義しています。

    cat <<EOF | kubectl apply -f -
    ---
    apiVersion: networking.k8s.io/v1
    kind: Ingress
    metadata:
      name: orders-api
    spec:
      ingressClassName: ingress-http.gateway
      rules:
      - http:
          paths:
          - path: /api/orders(/.*)
            pathType: ImplementationSpecific
            backend:
              service:
                name: orders-api
                port:
                  number: 80
    EOF

シンプルな API は Flex Gateway の背後で実行されています。