Anypoint Platform 用語集

一部の製品名の正式な省略バージョンは括弧に入れて示しています。例: Anypoint Design Center (Design Center)。

A

アクセス管理

アカウントを管理して組織内のアクセス権および権限を設定するのに役立つ Anypoint Platform の機能。REST API ではアクセスに関連したリソースをプログラムにより制御できます。

エージェント

Runtime Manager エージェントのように、Mule が使用するか Mule に関連付けられているが、Mule の管理対象サービスコンポーネントではないサービス。エージェントは Anypoint Runtime Manager に登録され、対応する Mule インスタンスと同じライフサイクルになるため、Mule インスタンスを開始または停止したときにリソースを初期化して破棄することができます。

Anypoint CLI

Anypoint Platform と Anypoint Platform Private Cloud Edition (Anypoint Platform PCE) のスクリプトおよびコマンドラインツール。

Anypoint Design Center (Design Center)

Mule Runtime Engine (Mule) アプリケーションおよび API 定義のクラウドベースの開発環境。

Anypoint Design Center の API Designer (API Designer)

API をデザイン、ドキュメント化、テストするための Web ベースのグラフィカル環境。

Anypoint Exchange (Exchange)

再利用可能なアセット (API、ポリシー、API 仕様フラグメント、API グループ、GraphQL API、テンプレート、サンプル、カスタムアセット、ルールセット、コネクタなどのインテグレーションアセット) の選定されたカタログ。

Anypoint Flex Gateway

実行されている場所を問わずに API を管理して保護するように設計された、Envoy ベースの超高速かつ軽量の API ゲートウェイ。

Anypoint Management Center (Management Center)

オンプレミスとクラウドの両方で Anypoint Platform を管理するための単一の Web インターフェース。API およびユーザーを管理し、トラフィックを分析して、SLA を監視し、基になる統合フローをトラブルシューティングできます。

Anypoint MQ (メッセージングキュー)

Anypoint Platform と完全に統合されたエンタープライズクラスのクラウドメッセージング。

Anypoint Object Store v2

データ、バッチプロセス間の状態、単一アプリケーション内の Mule コンポーネントのストレージ。

Anypoint Partner Manager v2

パートナー設定、ドキュメントフロー、トランザクション監視用の Web ベースのユーザーインターフェース。

Anypoint Platform™

API および統合をデザイン、構築、管理するための MuleSoft 製品。

Anypoint Platform Private Cloud Edition

独自のローカルサーバーで実行するために使用できる Anypoint Platform の専用パッケージ。この実装は Docker および Kubernetes で実行され、Pivotal Cloud Foundry と互換性があり、Runtime Manager、API Manager、Anypoint Exchange のバージョンが含まれます。

Anypoint Runtime Fabric

Mule アプリケーションおよびゲートウェイの設定、調整、管理 (オーケストレーション)、デプロイメントを自動化するコンテナサービス。Runtime Fabric は AWS、Azure、仮想マシン (VM)、またはベアメタルサーバーの顧客の管理対象インフラストラクチャで実行されます。

Anypoint Runtime Manager (Runtime Manager)

Mule を使用して構築されたアプリケーションをデプロイして管理するコンソール。クラウドのサーバー (現在のところ CloudHub によって処理される) にデプロイするか、オンプレミスでデプロイします。Anypoint Platform のコンソールにアクセスするか、ローカルサーバーで実行されるスタンドアロンプログラムとしてダウンロードします。以前は ARM と呼ばれていました。

Anypoint Security

アプリケーションネットワークを保護する機能のレイヤー。 これらのレイヤーは連携し、API へのアクセスを制御したり、ポリシーを適用したり、すべてのインバウンドトラフィックまたはアウトバウンドトラフィックをプロキシしたりして、アプリケーションネットワークとネットワークの個々のノードの両方を保護します。これにより、外部の脅威や攻撃が軽減されます。

Anypoint Studio (Studio)

Mule アプリケーションをデザイン、デバッグ、テストするためのビジュアルエディターと XML エディターを備えた統合開発環境。ビジュアルインターフェースを使用すると、コネクタ、ロガー、フローコントロール、ルーター、データトランスフォーマーなどをデザインキャンバスにドラッグアンドドロップできます。Studio ユーザーインターフェースからデバッグおよびテストすることもできます。

Anypoint Virtual Private Cloud (Anypoint VPC)

Mule の CloudHub インスタンス (CloudHub ワーカー) をホストするためにクラウドで仮想、非公開、隔離ネットワークセグメントを作成できる機能。

Anypoint Visualizer

アプリケーションネットワークグラフのさまざまなアスペクトの動的に生成されるビュー。

API

すべての側面を含む API 全体。Anypoint Platform では、管理する製品のコンテキストでは API の側面が単に API と呼ばれることもあります。たとえば、Exchange では、API が API の仕様、ドキュメント、カタログを指す場合があります。API Designer では、API が API 仕様を指す場合があります。API カタログでは、API が API のインスタンス、ポリシー、コントラクトを指す場合があります。

API の側面

API の各部。API の側面の例としては、仕様、インスタンス、カタログ情報、ドキュメントなどがあります。

API カタログ情報

名前、バージョン、オーナー (コンタクト)、タグ、カテゴリなど、API カタログの API のエントリに関連したプロパティ。 Anypoint Platform では、これらのプロパティは Exchange の API アセットに関連付けられています。

API 準拠

API 準拠は、検証済み API 仕様が 1 つ以上のガバナンスルールセット内のすべての必須ルールに合格するかどうかを示します。API 仕様が複数のガバナンスプロファイルに含まれている場合、準拠するには、それらすべてのプロファイルのすべてのルールセットに合格する必要があります。

API 準拠状況

API 準拠状況は、ガバナンスプロファイルに含まれている API が適用されるすべてのガバナンスルールセットに合格するかどうかを示します。

  • Conformant (準拠):

    API は、適用されるすべてのガバナンスルールセットに合格しています。

  • Not Conformant (非準拠):

    API は、少なくとも 1 つのガバナンスルールセットで失敗しています。

  • Not Validated (未検証):

    API は、ガバナンスプロファイルに含まれていないため検証されていません。

API の各バージョンの API 準拠状況は異なる可能性があります。API Governance コンソールにはバージョンの準拠状況の総数が表示され、API Governance、Exchange、API Manager には API バージョンの準拠状況インジケーターが表示されます。

API 準拠は、REST API や AsyncAPI など、API Governance によってサポートされる API 種別のみに適用されます。
API ドキュメント

コンシューマーが API について理解して使用するのに役立ち、例、ユースケース、チュートリアルなどのコンテンツが含まれています。

API Governance 使用状況レポート

使用状況レポートを参照して、API Governance の月間使用量に関するインサイトを獲得できます。​「API Governance の使用状況レポートの参照」​を参照してください。

API 実装

API を機能させるための API 仕様の具現化。

API インスタンス

API 実装のインスタンス化。API にはさまざまな環境やゲートウェイの複数のインスタンスを含めることができ、クライアントはこれらを使用して API コールを行うことができます。設定されていてもデプロイされていないインスタンスもこの側面の一部としてキャプチャされます。

インスタンスは、アップストリーム用の API のプロキシ、またはアプリケーションエンドポイントのいずれかです。

API 仕様

API の機能と予期される動作、そして設計の基本理念やサポートされるデータ型などの詳細を定義します。API 仕様にはドキュメントと API 定義が含まれ、人間とソフトウェアが読むことのできるコントラクトを作成します。

API Governance

API ライフサイクルの一部として API にガバナンスルールを適用できる、Anypoint Platform の部分。

API Manager

API を管理、制御、保護できる Anypoint Platform の部分。

API Portal

API を紹介してユーザーを呼び込むことができるアクセスポイント。

API プロキシ

MuleSoft API への攻撃に対する保護のレイヤーを提供する Anypoint API Manager の機能。 コードを作成する必要はなく、UI を使用して API を管理できます。以前は API Gateway と呼ばれていました。

APIkit

APIkit は Mule REST または SOAP API を構築するためのツールです。以前は SOAPkit と呼ばれていました。

アプリケーションネットワーク

API を通じてアプリケーション、データ、デバイスを接続するネットワーク。 ネットワークにより、他部署のコンシューマーがアセットを見つけて使用できます。

C

CloudHub

クラウドでアプリケーションを管理するためのサービスとしての統合プラットフォーム。Runtime Manager コンソールを通じてアプリケーションをクラウドにデプロイする場合、CloudHub はバックグラウンドで使用されます。

クラスタリング

ユニットとして機能し、ユニットとして管理できる Mule インスタンスのセットを使用すること。クラスターとは複数のノードで構成された仮想サーバーです。クラスターインスタンスはクラウドから管理できます。

コンポーネント
  1. Anypoint Platform では、POJO、Spring Bean、Java Bean、または Groovy、Ruby、Python、JavaScript などの Mule を通じて渡されるメッセージを処理するためのビジネスロジックが含まれるスクリプトを指します。これらのコンポーネントは通常、メッセージ全体、またはペイロードのみを入力として受け入れます。メッセージプロセッサーチェーンの次の要素のメッセージペイロードとなるオブジェクトを返します。

  2. 通常は、ソフトウェアパッケージのアーキテクチャ的に固有の部分です。

設定ビルダー

設定ファイルを解析するクラス。デフォルトの設定ビルダーは ​org.mule.config.MuleXmlConfigurationBuilder​ クラスであり、Mule XML 設定ファイルを解析します。

コネクタ

Mule アプリケーションを Salesforce、CMIS、Twitter などの他の外部アプリケーションの API と統合するための自己完結型コンポーネント。コネクタのセットが Mule 4 に含まれています。MuleSoft またはサードパーティが作成した他のコネクタは Anypoint Exchange で入手できます。

コントロールプレーン

ネットワーク管理へのプログラムによるアクセス。Anypoint Platform では、コントロールプレーンは Anypoint Design Center、Anypoint Management Center、Anypoint Exchange で構成されます。

D

dataloader.io

Salesforce 用のデータローダー。

DataSense

アプリケーションのデザインを容易にするためにメッセージメタデータを使用する Anypoint Studio の機能。DataSense を使用して、Anypoint Studio はデータ型や構造などの情報をあらかじめ取得し、アプリケーションでこのデータを正確にマップまたは使用する方法を指示できるようにします。

DataWeave

DataWeave 言語は統合のためにデータをクエリして変換します。

E

Edge

エッジセキュリティを管理するための Anypoint Security 機能。

F

フロー

Mule アプリケーション内では、フローは、Mule イベントで Mule Runtime によって順次実行される、コネクタ操作を含む実行可能なコンポーネントのブロックです。フローには、イベントの作成とフローの実行をトリガーするイベント取得元も含めることができます。

G

管理対象 API

API は、少なくとも 1 つのガバナンスプロファイルの選択条件によって識別された場合に管理されます。API が管理されている場合、その API のすべてのバージョンが 1 つの管理対象 API とみなされます。サブスクリプション制限は、組織の購入済みの容量に基づいて設定されます。UI には使用量に関する情報が表示され、サブスクリプション容量に近づいたり超えたりしたときにアラートが表示されます。

ガバナンスプロファイル

ガバナンスプロファイルは、選択したガバナンスルールセットを絞り込んだ API グループに適用します。その後、API Governance はルールセットに対して API を検証し、ガバナンス準拠を判断します。

ガバナンスプロファイルの状況

API Governance コンソールでプロファイルの状況を確認できます。ガバナンスプロファイルの状況は、プロファイル内の準拠 API の割合に基づいています。

  • Normal (通常):

    API の 70% 以上が準拠しています。

  • At Risk (リスクあり):

    API の 70% 未満が準拠しています。

ガバナンスルールセット

ガバナンスルールセットは、Anypoint Platform の API から抽出されたメタデータに適用できる、ルールのコレクションまたはガイドラインです。ガバナンスルールセットを適用に使用できる例:

  • 命名規則などの内部および外部のベストプラクティスのガイドライン

  • 機密 API データ (HTTPS) の暗号化 (HTTPS) などの業界固有の政府標準

MuleSoft は、「Anypoint API Best Practices (Anypoint API ベストプラクティス)」、「OpenAPI Best Practices (OpenAPI ベストプラクティス)」、「Authentication Security Best Practices (認証セキュリティベストプラクティス)」、「Mule API Management Best Practices (Mule API 管理ベストプラクティス)」など、Exchange でいくつかのルールセットを提供しています。​[Rulesets (ルールセット)]​ 種別で検索を絞り込んで、Exchange のルールセットを発見できます。​「アセットの検索」​を参照してください。

ガバナンス状況

API Governance コンソールのガバナンス状況には、管理対象 API の数、サポート対象 API 種別の API の総数、サブスクリプション制限の情報が表示されます。

H

ハイブリッドデプロイメント

Anypoint Runtime Manager のクラウドコンソールを使用して Mule アプリケーションを Mule Runtime Engine がホストされるオンプレミスサーバーにデプロイすること。このデプロイメントがハイブリッドと呼ばれるのは、アプリケーションのホストがオンプレミスであるのに対してアプリケーションのクラウドがクラウドで行われるためです。

M

メッセージ検索条件

メッセージが検索条件によって処理されるかどうかを制御するメッセージプロセッサー。

メッセージプロセッサー

フローを構成するために使用される基本的な構成要素。メッセージプロセッサーはフロー内でのメッセージの送受信の方法を制御します。

メッセージレシーバー

コネクタが受信データを読み取り、メッセージとしてパッケージして、サービスコンポーネントのインバウンドルーターに渡すために使用する Java クラス。メッセージレシーバーは必要に応じてトランスフォーマーを使用してデータを変換できます。

モッキングサービス

API をテストまたは調査するために公開 URI を提供します。

モジュール

コンポーネントのグループ。モジュールにより、値を集約してデータを圧縮し、Java 機能で JSON の処理ができるようになり、アプリケーションの柔軟性が高まります。

Mule® アプリケーション

Mule Runtime Engine で実行するように設定されたアプリケーション。

Mule Enterprise Edition (EE)

30 日間のトライアルダウンロードが可能な Mule のエンタープライズバージョン。Enterprise Edition には MuleSoft の完全な開発サイクル、テスト、テクニカルサポート、メンテナンスリリース、ホットフィックス、管理および監視のためのツールが含まれています。

Mule® Runtime Engine (Mule® または Mule)

Anypoint Platform 用の Java ベースの統合ランタイムエンジン。

N

準拠の重大度

準拠の重大度は、すべての必須ルールセットの中で合格したルールセットの割合によって分類されます。

  • High Severity (重大度高):

    0 ~ 40% のルールセットに合格

  • Medium Severity (重大度中):

    41% ~ 80% のルールセットに合格

  • Low Severity (重大度低):

    81% ~ 99% のルールセットに合格

O

組織

Anypoint Platform アカウントのすべてを格納するためのコンテナ。

P

Pivotal Cloud Foundry

Pivotal という会社が提供するクラウドコンピューティングのサービスとしてのプラットフォーム (PaaS)。Anypoint Platform は Pivotal Cloud Foundry と統合されているため、Mule アプリケーションを独自の非公開ネットワークで動的に作成される仮想マシンにデプロイできます。「デプロイメント戦略」を参照してください。以前は PCF と呼ばれていました。

ポリシー

認証、アクセス、コンシューム率、API リソースに対するサービスレベルアクセス (SLA) を制御するオブジェクト。Anypoint Platform には事前設定済みのポリシーとカスタムポリシーを作成するためのツールの両方が用意されています。

プロジェクトエラー

プロジェクトエラーは、Design Center API Designer テキストエディターページに表示されます。ページの ​[Project Errors (プロジェクトエラー)]​ セクションに、テキストエディターで開いている API 仕様の機能上の問題と準拠メッセージが表示されます。

R

RAML®

RESTful API Modeling Language (RAML) は、API を定義するために使用する仕様言語を提供します。

Runtime Manager エージェント

Runtime Manager エージェントは Anypoint Runtime Manager コンソールとサーバーで実行されている Mule インスタンス間の通信を仲介します。Mule エージェントを使用すると、Mule サーバーを監視および制御できます。以前は Runtime エージェントと呼ばれていました。

ランタイムプレーン

コントロールプレーンとランタイムコントロール用のデータプレーン間のコントラクト。Anypoint Platform では、ランタイムプレーンは Mule Runtime Engine と Anypoint Runtime Fabric などのツールで管理されるランタイムサービスで構成されます。

S

シークレットマネージャー

非公開キー、パスワード、証明書などのシークレットの保存とアクセス制御を行う機能。

T

トークナイゼーション

機密データ要素を非機密データ要素に置き換えること。

トランスフォーマー

XSLT トランスフォーマーなど、さまざまな型の間でメッセージペイロード (データ) を変換する機能。変換は DataWeave を使用して定義することもできます。

トランスポート

FTP などの特定のメッセージングプロトコルでメッセージを運搬する機能。複数のコネクタにトランスポートが組み込まれています。

U

ユニバーサルメッセージオブジェクト (UMO)

サービスコンポーネントの旧名。UMO は引き続き一部の MuleSoft API で表示されます。

X

XA トランザクション

複数の管理対象リソースを取得して信頼性を保証するトランザクション。Mule Runtime Engine は XA トランザクション以外のマルチリソーストランザクションもサポートしています。こうしたトランザクションは信頼性を保証しません。