Generic Connector

Generic Connector は、プロトコルをエンドポイントのアドレスにコード化できる幅広い設定オプションを提供します。

Mule では、エンドポイントとして設定できる多数のプロトコルがサポートされています。Mule に含まれている多くのプロトコル (ただしすべてではない) は、パレットのコネクタカテゴリのプロセッサーとして使用可能なエンドポイントベースのコネクタとしてすでに設定されています。これには ​FTP​、​HTTP​、​Ajax​ などが含まれます。

Generic Connector を使用して、これらのエンドポイントまたは追加エンドポイントを指定することもできます。これを行うには、(​ftp://foo​、​vm://foo​、​https://foo​ などの) アドレス内のプロトコル指定を含む完全なアドレスを ​[Address (アドレス)]​ 項目に入力します。

このコネクタのインストール方法

  1. Anypoint Studio で、Studio タスクバーの Exchange アイコンをクリックします。

  2. Anypoint Exchange で [Login (ログイン)] をクリックします。

  3. コネクタを検索して [Install (インストール)] をクリックします。

  4. 画面の指示に従ってコネクタをインストールします。

Studio の更新がある場合、右下隅にメッセージが表示されます。メッセージをクリックすると、更新をインストールできます。

Generic Connector の設定

通常のプロパティウィンドウタブを自由に使用できます。コネクタを使用してインバウンドエンドポイントにアクセスするかアウトバウンドエンドポイントにアクセスするかに関係なく、これらのウィンドウまたはアプリケーションの設定 XML を介して目的の設定を定義します。詳細は、​「エンドポイント設定リファレンス」​を参照してください。

[General (一般)] タブ

エンドポイントの​アドレス​を使用するか、Mule アプリケーションがコネクタを判断するために使用できる作成済みの​コネクタ設定​グローバル要素を​参照​することで、少なくとも Generic Connector のエンドポイントを定義します。

  • 処理済みのメッセージの ​[Encoding (エンコード)]

  • アプリケーションの応答の生成についてサーバーに指示するための ​[MIME Type (MIME タイプ)]

  • 使用するトランスポート (または使用しない場合は ​[Disable Transport Transformer (トランスポートトランスフォーマーを無効化)]​)

  • エクスチェンジパターン: [one-way (一方向)]​ または ​[request-response (要求-応答)]​。

汎用コネクタの一般プロパティ

[Advanced (詳細)] タブ

一方向と要求-応答のどちらの Generic Connector の場合でも、​[Advanced (詳細)]​ タブからエンドポイントに追加プロパティを設定します。ここで、エンドポイントアドレスを修正し、コネクタを目的の用途に合わせて調整できます。デフォルトでビジネスイベントを追跡するには、対応するチェックボックスを選択します (下記参照)。

汎用コネクタの詳細プロパティ

[Reconnection (再接続)] タブ

デフォルトでは、再接続戦略は実装されていませんが、設定された頻度 (​[Standard Reconnection (標準再接続)]​) または ​[Custom Reconnection (カスタム再接続)]​ で再接続を設定できます。

汎用コネクタの再接続プロパティ

[Transformers (トランスフォーマー)] タブ

設定済みのエンドポイントから Generic Connector 内に​トランスフォーマーをネスト​します。

汎用コネクタの一般トランスフォーマープロパティ

Inbound Endpoint (インバウンドエンドポイント)

インバウンドコネクタ
Figure 1. Anypoint Studio の視覚化
デフォルトのインバウンドエンドポイント XML

<inbound-endpoint address="" doc:name="Generic"/>

インバウンドエンドポイントは、関連付けられたトランスポートを介してメッセージを受信します。グローバルエンドポイントと同様に、各トランスポートは独自のインバウンドエンドポイント要素を実装します。

<inbound-endpoint…​> の属性

名前 必須 説明

name

name (名前) (スペースなし)

no (いいえ)

戦略のエンドポイントを識別します。インバウンドエンドポイントまたはアウトバウンドエンドポイントに「name」属性を設定する必要はなく、グローバルエンドポイントにのみ設定します。

ref

string (文字列)

no (いいえ)

このエンドポイントを作成するためのテンプレートとして使用されるグローバルエンドポイントへの参照。テンプレートではアドレス (プロトコル、パス、ホストなど) を修正し、さまざまなプロパティの初期値を指定できますが、(アドレスが変更されない限り) ローカルでさらに多くのプロパティを定義することもできます。

address

string (文字列)

no (いいえ)

このエンドポイントの汎用アドレス。この属性を使用する場合、プロトコルを URI の一部として指定する必要があります。または、ほとんどのトランスポートにはアドレス (パス、ホストなど) を指定するための独自の属性が用意されています。address 属性を「ref」またはトランスポートが提供する代替属性と組み合わせることはできません。

responseTimeout

integer (整数)

no (いいえ)

同期エンドポイントコールを行う場合の応答のタイムアウト。

encoding

string (文字列)

no (いいえ)

メッセージで使用する文字列エンコード。

connector-ref

string (文字列)

no (いいえ)

このエンドポイントに関連付けられているコネクタの名前。このトランスポートに複数のコネクタが定義されている場合、これを指定する必要があります。

transformer-refs

list of names (名前のリスト)

no (いいえ)

コンポーネントに配信される前にメッセージに (順番に) 適用するトランスフォーマーのリスト。

responseTransformer-refs

list of names (名前のリスト)

no (いいえ)

トランスポートを介して返される前に同期応答に (順番に) 適用するトランスフォーマーのリスト。

disableTransportTransformer

boolean (ブール)

no (いいえ)

このエンドポイントのトランスポートに対応するデフォルトのインバウンド/アウトバウンド/応答トランスフォーマーは使用しないでください (存在する場合)。

mime type

string (文字列)

no (いいえ)

MIME タイプ (text/plain または application/json など)。

exchange-pattern

enumeration (列挙)

no (いいえ)

<inbound-endpoint…​> の子要素

名前 基数 説明

abstract-reconnection-strategy

0..1

再接続戦略要素のプレースホルダー。再接続戦略は、Mule が接続の失敗を処理する方法を定義します。

abstract-multi-transaction

0..1

マルチトランザクション要素のプレースホルダー。マルチトランザクションでは、JMS や JDBC などの異なるトランスポートにわたる一連の操作をグループ化できますが、XA のオーバーヘッドはありません。トレードオフは、XA の信頼性が保証されないことで、サービスが重複を処理できる必要があります。これは 1.5 PC の概念と非常に似ています。EE のみの機能。

response

0..1

abstract-redelivery-policy

0..1

再配信ポリシーのプレースホルダー。再配信ポリシーは、同じメッセージが繰り返し再配信されるときに実行するアクションを決定します。

abstract-transaction

0..1

トランザクション要素のプレースホルダー。トランザクションでは、一連の操作をグループ化できます。

abstract-transformer

0..1

トランスフォーマー要素のプレースホルダー。トランスフォーマーはメッセージペイロードを変換します。

abstract-filter

0..1

処理されるメッセージを制御する検索条件要素のプレースホルダー。

abstract-security-filter

0..1

システムへのアクセスを制御するセキュリティ検索条件要素のプレースホルダー。

abstract-intercepting-message-processor

0..1

捕捉ルーター要素のプレースホルダー。

abstract-observer-message-processor

0..1

メッセージを監視し、ロギングなどに使用するためにメッセージの変更を行うことはないメッセージプロセッサーのプレースホルダー。

processor

0..1

他の場所で定義されたメッセージプロセッサーへの参照。

custom-processor

0..1

abstract-mixed-content-message-processor

0..1

メッセージプロセッサー要素のプレースホルダー。

property

0..*

Mule プロパティを設定します。これは、コンポーネント、サービスなどに設定できる名前と値のペアであり、システムを設定する一般的な方法を提供します。通常、ほぼすべての機能は専用の要素を介して公開されるため、このような汎用プロパティを使用する必要はありません。ただし、あいまいなオプションや見落とされがちなオプションを設定したり、汎用エンドポイント要素からのトランスポートを設定したりする場合に役立つ可能性があります。

properties

0..1

Mule プロパティのマップ。

アウトバウンドエンドポイント

generic connector outbound
Figure 2. Anypoint Studio の視覚化
デフォルトのアウトバウンドエンドポイント XML

<outbound-endpoint address="" doc:name="Generic"/>

アウトバウンドエンドポイントは、関連付けられたトランスポートを介してメッセージを送信します。グローバルエンドポイントと同様に、各トランスポートは独自のアウトバウンドエンドポイント要素を実装します。

アウトバウンドエンドポイントの属性

名前 必須 説明

name

name (名前) (スペースなし)

no (いいえ)

戦略のエンドポイントを識別します。インバウンドエンドポイントまたはアウトバウンドエンドポイントに「name」属性を設定する必要はなく、グローバルエンドポイントにのみ設定します。

ref

string (文字列)

no (いいえ)

このエンドポイントを作成するためのテンプレートとして使用されるグローバルエンドポイントへの参照。テンプレートではアドレス (プロトコル、パス、ホストなど) を修正し、さまざまなプロパティの初期値を指定できますが、(アドレスが変更されない限り) ローカルでさらに多くのプロパティを定義することもできます。

address

string (文字列)

no (いいえ)

このエンドポイントの汎用アドレス。この属性を使用する場合、プロトコルを URI の一部として指定する必要があります。または、ほとんどのトランスポートにはアドレス (パス、ホストなど) を指定するための独自の属性が用意されています。address 属性を「ref」またはトランスポートが提供する代替属性と組み合わせることはできません。

responseTimeout

integer (整数)

no (いいえ)

同期エンドポイントコールを行う場合の応答のタイムアウト。

encoding

string (文字列)

no (いいえ)

メッセージで使用する文字列エンコード。

connector-ref

string (文字列)

no (いいえ)

このエンドポイントに関連付けられているコネクタの名前。このトランスポートに複数のコネクタが定義されている場合、これを指定する必要があります。

transformer-refs

list of names (名前のリスト)

no (いいえ)

コンポーネントに配信される前にメッセージに (順番に) 適用するトランスフォーマーのリスト。

responseTransformer-refs

list of names (名前のリスト)

no (いいえ)

トランスポートを介して返される前に同期応答に (順番に) 適用するトランスフォーマーのリスト。

disableTransportTransformer

boolean (ブール)

no (いいえ)

このエンドポイントのトランスポートに対応するデフォルトのインバウンド/アウトバウンド/応答トランスフォーマーは使用しないでください (存在する場合)。

mime type

string (文字列)

no (いいえ)

MIME タイプ (text/plain または application/json など)。

exchange-pattern

enumeration (列挙)

no (いいえ)

アウトバウンドエンドポイントの子要素

名前 基数 説明

abstract-reconnection-strategy

0..1

再接続戦略要素のプレースホルダー。再接続戦略は、Mule が接続の失敗を処理する方法を定義します。

abstract-multi-transaction

0..1

マルチトランザクション要素のプレースホルダー。マルチトランザクションでは、JMS や JDBC などの異なるトランスポートにわたる一連の操作をグループ化できますが、XA のオーバーヘッドはありません。トレードオフは、XA の信頼性が保証されないことで、サービスが重複を処理できる必要があります。これは 1.5 PC の概念と非常に似ています。EE のみの機能。

response

0..1

abstract-redelivery-policy

0..1

再配信ポリシーのプレースホルダー。再配信ポリシーは、同じメッセージが繰り返し再配信されるときに実行するアクションを決定します。

abstract-transaction

0..1

トランザクション要素のプレースホルダー。トランザクションでは、一連の操作をグループ化できます。

abstract-transformer

0..1

トランスフォーマー要素のプレースホルダー。トランスフォーマーはメッセージペイロードを変換します。

abstract-filter

0..1

処理されるメッセージを制御する検索条件要素のプレースホルダー。

abstract-security-filter

0..1

システムへのアクセスを制御するセキュリティ検索条件要素のプレースホルダー。

abstract-intercepting-message-processor

0..1

捕捉ルーター要素のプレースホルダー。

abstract-observer-message-processor

0..1

メッセージを監視し、ロギングなどに使用するためにメッセージの変更を行うことはないメッセージプロセッサーのプレースホルダー。

processor

0..1

他の場所で定義されたメッセージプロセッサーへの参照。

custom-processor

0..1

abstract-mixed-content-message-processor

0..1

メッセージプロセッサー要素のプレースホルダー。

property

0..*

Mule プロパティを設定します。これは、コンポーネント、サービスなどに設定できる名前と値のペアであり、システムを設定する一般的な方法を提供します。通常、ほぼすべての機能は専用の要素を介して公開されるため、このような汎用プロパティを使用する必要はありません。ただし、あいまいなオプションや見落とされがちなオプションを設定したり、汎用エンドポイント要素からのトランスポートを設定したりする場合に役立つ可能性があります。

properties

0..1

Mule プロパティのマップ。

グローバル設定リファレンス

XML のみで、グローバル汎用エンドポイントを定義して、フロー内の特定のエンドポイントから参照することもできます。

エンドポイント

グローバルエンドポイント名を参照することで、設定の他の場所にインバウンドエンドポイントまたはアウトバウンドエンドポイントを作成するために使用できるテンプレートとして機能するグローバルエンドポイント。各トランスポートは、よりわかりやすい構文の独自のエンドポイント要素を実装しますが、この汎用要素は正しいアドレス URI を指定することで任意のトランスポートで使用できます。たとえば、「vm://foo」は VM トランスポートエンドポイントを示します。

<endpoint…​> の属性

名前 必須 説明

name

name (名前) (スペースなし)

はい

他の要素が参照できるようにエンドポイントを識別します。この名前は MuleClient でも参照できます。

ref

string (文字列)

no (いいえ)

このエンドポイントを作成するためのテンプレートとして使用されるグローバルエンドポイントへの参照。テンプレートではアドレス (プロトコル、パス、ホストなど) を修正し、さまざまなプロパティの初期値を指定できますが、(アドレスが変更されない限り) ローカルでさらに多くのプロパティを定義することもできます。

address

string (文字列)

no (いいえ)

このエンドポイントの汎用アドレス。この属性を使用する場合、プロトコルを URI の一部として指定する必要があります。または、ほとんどのトランスポートにはアドレス (パス、ホストなど) を指定するための独自の属性が用意されています。address 属性を「ref」またはトランスポートが提供する代替属性と組み合わせることはできません。

responseTimeout

integer (整数)

no (いいえ)

同期エンドポイントコールを行う場合の応答のタイムアウト。

encoding

string (文字列)

no (いいえ)

メッセージで使用する文字列エンコード。

connector-ref

string (文字列)

no (いいえ)

このエンドポイントに関連付けられているコネクタの名前。このトランスポートに複数のコネクタが定義されている場合、これを指定する必要があります。

transformer-refs

list of names (名前のリスト)

no (いいえ)

コンポーネントに配信される前にメッセージに (順番に) 適用するトランスフォーマーのリスト。

responseTransformer-refs

list of names (名前のリスト)

no (いいえ)

トランスポートを介して返される前に同期応答に (順番に) 適用するトランスフォーマーのリスト。

disableTransportTransformer

boolean (ブール)

no (いいえ)

このエンドポイントのトランスポートに対応するデフォルトのインバウンド/アウトバウンド/応答トランスフォーマーは使用しないでください (存在する場合)。

mime type

string (文字列)

no (いいえ)

MIME タイプ (text/plain または application/json など)。

exchange-pattern

enumeration (列挙)

no (いいえ)

<endpoint…​> の子要素

名前 基数 説明

abstract-reconnection-strategy

0..1

再接続戦略要素のプレースホルダー。再接続戦略は、Mule が接続の失敗を処理する方法を定義します。

abstract-multi-transaction

0..1

マルチトランザクション要素のプレースホルダー。マルチトランザクションでは、JMS や JDBC などの異なるトランスポートにわたる一連の操作をグループ化できますが、XA のオーバーヘッドはありません。トレードオフは、XA の信頼性が保証されないことで、サービスが重複を処理できる必要があります。これは 1.5 PC の概念と非常に似ています。EE のみの機能。

response

0..1

abstract-redelivery-policy

0..1

再配信ポリシーのプレースホルダー。再配信ポリシーは、同じメッセージが繰り返し再配信されるときに実行するアクションを決定します。

abstract-transaction

0..1

トランザクション要素のプレースホルダー。トランザクションでは、一連の操作をグループ化できます。

abstract-transformer

0..1

トランスフォーマー要素のプレースホルダー。トランスフォーマーはメッセージペイロードを変換します。

abstract-filter

0..1

処理されるメッセージを制御する検索条件要素のプレースホルダー。

abstract-security-filter

0..1

システムへのアクセスを制御するセキュリティ検索条件要素のプレースホルダー。

abstract-intercepting-message-processor

0..1

捕捉ルーター要素のプレースホルダー。

abstract-observer-message-processor

0..1

メッセージを監視し、ロギングなどに使用するためにメッセージの変更を行うことはないメッセージプロセッサーのプレースホルダー。

processor

0..1

他の場所で定義されたメッセージプロセッサーへの参照。

custom-processor

0..1

abstract-mixed-content-message-processor

0..1

メッセージプロセッサー要素のプレースホルダー。

property

0..*

Mule プロパティを設定します。これは、コンポーネント、サービスなどに設定できる名前と値のペアであり、システムを設定する一般的な方法を提供します。通常、ほぼすべての機能は専用の要素を介して公開されるため、このような汎用プロパティを使用する必要はありません。ただし、あいまいなオプションや見落とされがちなオプションを設定したり、汎用エンドポイント要素からのトランスポートを設定したりする場合に役立つ可能性があります。

properties

0..1

Mule プロパティのマップ。