Einstein を使用したデータ抽出の強化

デフォルトでは、IDP はその自然言語処理モデル (IDP NLP) を使用して、設定されたプロンプトに基づいてデータを抽出します。ドキュメントアクションを作成するときに、Einstein を選択してドキュメントの分析とデータの抽出を行うことができます。

Einstein を使用して、ドキュメントに関する複雑な質問 (税金を差し引いた後の請求書の合計は? など) の回答を得たり、非標準ドキュメントのデータ (筆跡が含まれる運転免許証やカルテなど) を抽出したりします。

Einstein では、次の予測モデルがサポートされています。

  • OpenAI の ​GPT-4o (gpt-4o-2024-08-06)​ LLM

  • OpenAI の ​GPT-4o Mini (gpt-4o-mini-2024-07-18)​ LLM

  • Google の ​GEMINI-2.0 Flash 001​ LLM

Einstein は、Salesforce Einstein プラットフォームの一部である Salesforce Einstein Trust Layer を介してこれらのモデルにアクセスします。

ドキュメントアクションエディターの ​[Settings (設定)]​ をクリックして、ドキュメント分析時に使用するモデルを選択します。

2 月 5 日より前に作成されたドキュメントアクションでは、OpenAI の ​GPT-4o (gpt-4o-2024-05-13)​ のみがサポートされます。モデル選択と新しいモデルを有効にするには、新しいドキュメントアクションを作成してください。使用可能な機能と設定についての詳細は、​「ドキュメントアクション設定を定義する」​を参照してください。

Einstein で任意の種別のドキュメントを分析して出力構造を完全にカスタマイズし、Einstein クレジット消費を最適化するには、カスタムユーザー定義スキーマを使用したドキュメントの分析を参照してください。

Einstein の使用を始める前に

  1. 次のいずれかの Anypoint 権限があることを確認します。

    Manage Actions (アクションの管理)

    ユーザーに IDP への完全なアクセス権を付与し、デフォルトですべてのドキュメントアクションのレビュー担当者権限を割り当てます。

    Build Actions (アクションの作成)

    ユーザーがドキュメントアクションを作成、編集、パブリッシュ、実行し、レビュー担当者をアクションに割り当てることができるようにします。

  2. MuleSoft Anypoint Platform が MuleSoft アセットを Salesforce にパブリッシュできるようにする​。

  3. Anypoint Platform で Einstein を有効にする​。

Einstein からの応答を選択する

指定されたプロンプトのデータを分析して抽出するように Einstein を設定します。

  1. ドキュメントアクションビルダーで、ドキュメントアクションに​新しいプロンプトを追加​するか、既存のドキュメントアクションを編集します。

  2. ドキュメント分析を実行して、​[Outputs (出力)]​ パネルに結果を生成します。

  3. プロンプトの結果の横にあるドロップダウンボタン (​4%​) をクリックします。

  4. Einstein​ という表示ラベルが付いた応答を選択します。

パブリッシュ済みドキュメントアクションを照会すると、対応する項目のデータを抽出するために、各プロンプトで選択されたモデルが IDP で使用されます。