IMAP Connector

IMAP Connector は、Mule アプリケーションが IMAP メールサーバーからメールを取得できるようにする IMAP トランスポートチャネルを実装します。

一方向のエクスチェンジパターンの​インバウンドエンドポイント​ (メッセージソースとも呼ばれる) としてのみ設定できます。

IMAP は、オンラインモードとオフラインモードの両方をサポートしている点を除き、POP3 と似ていますが、たとえば、IMAP ユーザーは明示的に削除するまでメールメッセージを IMAP サーバーに残すことができます。POP3 と同様に、IMAP ではメールを送信できません。そのため、SMTP アウトバウンドエンドポイントを使用する必要があります。

安全なトランスポートチャネル (TLS または SSL) を確保するために、IMAPS プロトコルを指定できます。

このコネクタのインストール方法

  1. Anypoint Studio で、Studio タスクバーの Exchange アイコンをクリックします。

  2. Anypoint Exchange で [Login (ログイン)] をクリックします。

  3. コネクタを検索して [Install (インストール)] をクリックします。

  4. 画面の指示に従ってコネクタをインストールします。

Studio の更新がある場合、右下隅にメッセージが表示されます。メッセージをクリックすると、更新をインストールできます。

設定

IMAP エンドポイント設定は、2 つのフェーズで構成されています。

  1. Mule フローを構成するプロセッサーのシーケンスの先頭に IMAP エンドポイントを配置します。フローのメッセージソースとして機能する必要があるため、他の位置に配置することはできません。また、フローで複数のトランスポートチャネルを介してメールを受信できるように、​Composite Source​ スコープを使用して POP3 エンドポイントと共に IMAP エンドポイントをラップすることもできます。

  2. メッセージフローキャンバスの IMAP エンドポイントアイコンをダブルクリックして開くことができるプロパティエディターで、さまざまなタブの項目の値を入力して IMAP エンドポイントを設定します。

[General (一般)] タブ

imap connector general tab
プロパティ 説明

Display Name (表示名)

デフォルトは汎用エンドポイント名です。フローのエンドポイントの特定の役割が反映されるように ​Incoming Email​ などの表示名に変更します。表示名は英数字にする必要があります。

Host (ホスト)

メールを取得する IMAP サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) または IP アドレスを入力します。デフォルトは ​localhost​ です。

Port (ポート)

IMAP サーバーに接続するポート番号。IMAP のデフォルトは ​143​ で、IMAPS のデフォルトは ​993​ です。

User (ユーザー)

IMAP サーバーの認証のユーザー名。

Password (パスワード)

IMAP サーバーの認証のパスワード。

Connector Configuration (コネクタ設定)

ドロップダウンリストを使用して、このエンドポイントの以前に作成したコネクタ設定を選択します。このエンドポイント種別のコネクタ設定を作成していない場合、このウィンドウから ​[Add (追加)]​ をクリックして作成できます。以前に作成したグローバル要素を変更するには、​[Edit (編集)]​ をクリックします。

プロパティ

IMAP サーバーのキー、値、値参照を入力します。

[Advanced (詳細)] タブ

IMAP Connector の [Advanced (詳細)] タブ
プロパティ 説明

Address (住所)

メールを取得する IMAP サーバーの URL を指定します。

Response Timeout (応答タイムアウト)

エンドポイントで IMAP サーバーからの応答を待機する時間 (ミリ秒) を指定します。デフォルトは ​10000​ ミリ秒です。

Encoding (エンコード)

ドロップダウンリストから、メッセージデータに使用する文字セット。(UTF-8 など)。

Disable Transport Transformer (トランスポートトランスフォーマーを無効化)

エンドポイントのデフォルトの応答トランスポートを使用​しない​場合は、このチェックボックスをオンにします。

MIME Type (MIME タイプ)

ドロップダウンリストから、このエンドポイントでサポートされる形式の 1 つを選択します。

Connector Endpoint (コネクタエンドポイント)

ドロップダウンリストを使用して、以前に設定されたグローバルエンドポイントテンプレートを選択します (存在する場合)。このエンドポイントの種別用のグローバル要素を作成していない場合、​[Add (追加)]​ をクリックして、表示されるペインの項目に入力します。以前に作成したグローバル要素を変更するには、​[Edit (編集)]​ をクリックします。

Enable default events tracking (デフォルトイベント追跡を有効化)

このエンドポイントのデフォルト​ビジネスイベント​追跡を有効にします。

[Reconnection (再接続)] タブ

エンドポイントへのアクセスを再試行するための再接続およびカスタムロジックを設定します。

[security (セキュリティ)] タブ

[Transformers (トランスフォーマー)] タブ

Studio-imap-trans
項目 説明

Request Transformer References (要求トランスフォーマー参照)

トランスポートに送信される前に要求に適用する同期トランスフォーマーのリストを入力します。

Response Transformer References (応答トランスフォーマー参照)

トランスポートから返される前に応答に適用する同期トランスフォーマーのリストを入力します。

[Security (セキュリティ)] タブ

studio-imap-sec
プロパティ 説明

IMAPS

IMAPS を有効にする場合は、このチェックボックスをオンにします。メッセージは、Secure Socket Layer を介して送信されます。デフォルトでは、[IMAPS] は​オフ​になっています。

関連情報