JMS Connector - Mule 4

サポートカテゴリ: 選択

JMS (Java Message Service) 用 Anypoint Connector (JMS Connector) を使用すると、JMS 仕様を実装する任意のメッセージサービスのキューおよびトピックとの間でメッセージを送受信できます。JMS は、メッセージ指向ミドルウェアで広く使用されている API です。分散型アプリケーションの異なるコンポーネント間の通信を疎結合、高信頼性、および非同期にすることができます。JMS Connector の主な機能は次のとおりです。

  • 特定の宛先でのパブリッシュおよびサブスクライブパターンのサポート。

  • 特定の宛先でのリスンおよび応答パターンのサポート

  • 特定の宛先での固定または一時応答キューを使用したパブリッシュおよびコンシュームパターンのサポート。

  • JMS 2.0、1.1、および 1.0.2 仕様に完全に準拠。

前提条件

このコネクタを使用するには、以下に精通している必要があります。

  • Java Message Service

  • Anypoint Connector

  • Mule Runtime Engine (Mule)

  • Mule フローの要素とグローバル要素

  • Anypoint Studio (Studio) を使用した Mule アプリケーションの作成

アプリケーションを作成するには、Anypoint Platform および Anypoint Studio へのアクセスが必要です。

コネクタの一般的なユースケース

JMS Connector では、次の操作を実行できます。

  • 指定した宛先に到着した新しいメッセージをリスンします。

  • 新しいメッセージをパブリッシュし、指定した宛先に送信します。

  • 指定した任意の宛先からフローの任意の時点でメッセージをコンシュームします。

  • 指定した宛先にメッセージをパブリッシュし、指定した別の宛先で応答をコンシュームします。

例については、​「JMS Connector の例」​を参照してください。

JMS メッセージングサポートモデル

JMS はメッセージングの 2 つのモデルをサポートしています。

  • ポイントツーポイントキュー

  • トピックのパブリッシュおよびサブスクライブ

ポイントツーポイントキュー

ポイントツーポイントキューモデルでは、送信者がメッセージを特定のキューに投稿し、受信者が同じキューからそのメッセージを読み取ります。このモデルでは、送信者がメッセージの宛先を知っていて、メッセージをその宛先に直接投稿します。

ポイントツーポイントキューモデルは次のように動作します。

  • 受信したメッセージをコンシュームするのは 1 人の受信者のみです。

  • 送信者は受信者がメッセージをコンシュームする時点で実行中である必要はなく、受信者はメッセージが送信された時点で実行中である必要はありません。

  • 正常に処理されたすべてのメッセージは受信者によって肯定応答されます。

トピックのパブリッシュおよびサブスクライブ

パブリッシュおよびサブスクライブモデルでは、送信者はメッセージを特定のキューに直接パブリッシュするのではなく特定のメッセージトピックにパブリッシュできます。受信者は、特定のメッセージトピックに関する受信メッセージをコンシュームするようにサブスクライブします。このモデルでは、送信者と受信者は共に互いを認識していません。この概念は、匿名の掲示板に似ています。

パブリッシュおよびサブスクライブモデルは次のように動作します。

  • 複数の受信者が受信メッセージをコンシュームします。トピックのサブスクライバーがいない場合は、何も含まれません。

  • 送信者は受信者がトピックをサブスクライブできるようにメッセージトピックを作成する必要があります。

  • 受信メッセージをコンシュームするには、永続的なサブスクリプションが確立されていない限り、受信者は常にアクティブである必要があります。永続的なサブスクリプションが確立されてる場合、受信者が接続されていない間に送信されたメッセージは、受信者が再接続されたときに再配信されます。

次のステップ

前提条件を満たしたら、​Anypoint Studio​ で独自のアプリケーションを作成してコネクタを設定できます。