Anypoint Monitoring ログポイント

Anypoint Monitoring のログポイント機能を使用すると、アプリケーションと API のログをコードを記述せずにリアルタイムで生成できます。アプリケーションの場合は、生成するログのレベルを指定でき、API の場合は、ログのプロパティを指定できます。これにより、ログをオンデマンドでアプリケーションからリアルタイムで抽出できます。再デプロイメントやアプリケーションのダウンタイムは発生しません。権限管理を使用してアクセス権を管理できます。すべてのログがログ管理にシームレスに取り込まれます。

アプリケーションのログポイント

アプリケーションのログポイント機能を使用すると、任意の Mule アプリケーションでコネクタからの情報をリアルタイムで記録できます。サポート対象のいずれかのコネクタを使用している場合、ログレベル (debug (デバッグ)、info (情報)、warn (警告)、error (エラー)) を選択してログを生成できます。

前提条件

この機能を使用するには、以下が必要です。

サポート対象コネクタ

ログポイント機能で使用可能な Anypoint Connector は次のとおりです。

Table 1. サポート対象コネクタ
サポート対象の Anypoint Connector Mule 3 x でサポート対象。 Mule 4 x でサポート対象。

Amazon S3

x

x

Amazon SQS

x

x

データベース

x

x

メール

x

x

ファイル

x

x

FTP

x

x

IBM MQ

x

JMS

x

x

Microsoft Service Bus

x

x

MongoDB

x

x

MQ

x

x

Object Store (オブジェクトストア)

x

x

Salesforce

x

x

SFTP

x

x

Sockets

x

TCP

x

UDP

x

VM トランスポート

x

x

WMQ

x

サポート対象の Mule バージョン

  • Mule 3 バージョン 3.8.5 以降

  • Mule 4 バージョン 4.1.1 以降

アプリケーションログポイントの有効化

  1. Anypoint Platform にログインします。

  2. ナビゲーションバーまたは Anypoint Platform のメイン画面で ​[Monitoring (監視)]​ をクリックします。

  3. [Anypoint Monitoring] ナビゲーションメニューで、​[Log Points (ログポイント)]​ をクリックします。

  4. 次の設定を選択します。

    • Environment (環境)​: アプリケーションが実行されている環境。

    • Resource name (リソース名)​ - アプリケーションの名前。

  5. [Select (選択)]​ をクリックします。

  6. ログ生成の対象であるコネクタを選択します。

  7. 各コネクタのログレベルを選択します。

  8. [Save & Apply (保存して適用)]​ をクリックします。
    設定が適用されたことを示すメッセージが ​[View API Logs (API ログを表示)]​ リンクと一緒にページ上部に表示されます。ログの表示にはしばらく時間がかかる場合があります。

  9. 選択したログポイントのログを表示するには、​[View Logs (ログを表示)]​ リンクをクリックします。

trace (トレース) または debug (デバッグ) ログレベルを選択した場合は、終了時にログポイントの監視を無効化して、アプリケーションのパフォーマンスの低下を回避してください。

API のログポイント

API のログポイント機能を使用すると、実行中の管理 API から対話形式でデータを抽出できます。コードの記述やアプリケーションの再デプロイなしで、ログ生成の対象である管理 API のプロパティ (たとえば、リクエストヘッダー内のホストやメソッドなど) を指定できます。これにより、アプリケーションを再起動せずにトラブルシューティングできます。

たとえば、API に Cookie ヘッダーを指定して、インジェクション攻撃が進行中かどうかを確認できます。指定された Cookie ヘッダーのログデータは、リアルタイムで自動的にログページに表示されます。

前提条件

この機能を使用するには、以下が必要です。

サポート対象 API

ログポイント機能で使用可能な API の種別は次のとおりです。

  • 基本エンドポイント API (CloudHub およびハイブリッド)

    • CloudHub

    • ハイブリッド

  • エンドポイントとプロキシ API

    • CloudHub プロキシ

    • ハイブリッドプロキシ

すべての基本エンドポイント API は、登録された API にサポート対象の Mule Runtime Engine バージョンがあるかどうかに関係なく、セレクターに表示されます。基本エンドポイント API のログエンドポイントがサポート対象外のバージョンで保存されると、アプリケーションポリシーは失敗します。

Mule Runtime Engine のサポート対象バージョン

次の Mule Runtime Engine バージョンと Anypoint Monitoring を使用してください。

  • Mule 3 バージョン 3.8.7 以降
    バージョン 3.8.6 以前はサポートされていません。さらに、​-AM​ サフィックスがあるすべてのランタイムバージョンは非推奨です。
    インバウンドおよびアウトバウンドのメトリクスは、Mule Runtime Engine バージョン 3.9.5 以前を使用するハイブリッドプロキシアプリケーションでは使用できません。

  • Mule 4
    API Analytics の拡張メトリクスを使用するには、Mule Runtime Engine バージョン 4.1.6 以降を使用してください。

API ログポイントの有効化

  1. Anypoint Platform にログインします。

  2. ナビゲーションバーまたは Anypoint Platform のメイン画面で ​[Monitoring (監視)]​ をクリックします。

  3. [Anypoint Monitoring] ナビゲーションメニューで、​[Log Points (ログポイント)]​ をクリックします。

  4. 次の設定を選択します。

    • Environment (環境)​: API が実行されている環境。

    • Resource name (リソース名)​: API の名前。

    • Version/Instance (バージョン/インスタンス)​: API のバージョンとインスタンス。

  5. [Select (選択)]​ をクリックします。

  6. ログに記録して管理する ​[Request (要求)]​ ポイントを選択します。
    次のリクエストヘッダーログポイントを監視できます。

    • User Agent (ユーザーエージェント)

    • Path (パス)

    • Host (ホスト)

    • Method (メソッド)

    • Remote Access (リモートアクセス)

    • Accept (受け入れ)

    • Accept Encoding (エンコードの受け入れ)

    • Accept Language (言語の受け入れ)

    • Cookie

    • Referrer (リファラー)
      [Header (ヘッダー)]​ の左にある青いボックスをクリックすると、すべてのログポイントを選択できます。
      [Request Body (リクエストボディ)]​ を監視する場合は、​[Body (ボディ)]​ を選択します。

  7. ログに記録して管理する ​[Response (応答)]​ ポイントを選択します。
    次のリクエストヘッダーログポイントを監視できます。

    • Status Code (状況コード)

    • Connection (接続)

    • Date (日付)

    • Set-Cookie (Cookie を設定)

    • Pragma

      [Header (ヘッダー)]​ の左にある青いボックスをクリックすると、すべてのログポイントを選択できます。 [Response Body (レスポンスボディ)]​ を監視する場合は、​[Body (ボディ)]​ を選択します。

  8. [Save & Apply (保存して適用)]​ をクリックします。
    設定が適用されたことを示すメッセージが ​[View API Logs (API ログを表示)]​ リンクと一緒にページ上部に表示されます。 ログの表示にはしばらく時間がかかる場合があります。

  9. 選択したログポイントのログを表示するには、​[View API Logs (API ログを表示)]​ リンクをクリックします。

API ログポイントの監視が終了したら、ログポイントの監視を無効化して、アプリケーションのパフォーマンスの低下を回避してください。