Mule 4 への移行の準備

Mule 4 では多くの変更が導入されているため、Mule 3 からの移行を試みる前にその点を考慮に入れて計画を練ってください。

Mule 4 の使用を開始するタイミング

以下の場合、​新しい​プロジェクトはすべて Mule 4 で開発することをお勧めします。

  • 自分を含むチームが、ドキュメントや正式なトレーニングを通じて Mule 4 に対応したスキルを備えている場合。

  • 適切なデプロイメント環境​がある場合。

Mule 3 にデプロイされたプロジェクトの場合、Mule Migration Assistant (MMA) を使用して、Mule 4 でのアプリケーションの再作成を回避します。

次のいずれかの条件を満たす場合、アプリケーションを移行します。

  • 使用している 3.x バージョンが期限切れになった場合。

  • 既存のアプリケーションに対して重大な更新を行う場合。

  • 重要な Mule 4 機能を利用したい場合。

  • 組織ですべてのアプリケーションを 1 つのバージョンで実行する必要があるため、すべてのアプリケーションを Mule 4 にアップグレードすることを決定した場合 (一部のオンプレミスのシナリオ)。

ローカル開発環境のセットアップ

まず、Anypoint Studio 7 をダウンロードおよびインストールします。Anypoint Studio に付属の Mule バージョンがローカルデプロイメントに使用する Mule バージョンと一致しない場合は、必要な 4.x バージョンの Mule Runtime Engine をダウンロードします。

デプロイの準備

次に、デプロイメント環境の準備を整える必要があります。現在の環境に応じて、必要なステップが異なる場合があります。

デプロイメントメカニズム 手順

CloudHub

CloudHub は Mule 4 に対応しています。

ハイブリッドデプロイメント

自分のサーバーに Mule 4 をインストールします。

Anypoint Runtime Fabric

Runtime Fabric は Mule 4 をサポートしています。

Anypoint Platform Private Cloud Edition (PCE)

PCE は Mule 4 をサポートしています。

コードの作成

完全な手動移行を実行している場合、Mule 4 アプリケーションの構築およびデプロイを開始できます。 移行プロセスの概要を把握し、Mule 4 で導入された変更を理解するには、​「Mule 4 の概要」​をご確認ください。

Mule Migration Assistant (MMA) を使用した支援による移行の指針について、 MMA ドキュメント (GitHub)​ を確認することが重要です。

重要

Mule Migration Assistant (MMA) には、 Community​ Connector について記述されている契約条件が適用されます。また、Mule Migration Assistant は、 3-Clause BSD License​ の契約条件に従って配布されるものとします。