OAuth2 Provider Module のトラブルシューティング - Mule 4

OAuth2 Provider Module のトラブルシューティングを行うには、冗長ログの有効化と、一般的なスローメッセージの解釈に関する情報を理解しておきます。

冗長ログの有効化

アプリケーションと OAuth2 Provider Module のやりとりが失敗する理由の理解を深めるには、モジュールの冗長ログを一時的に有効にします。

Mule アプリケーションのパフォーマンスに影響するため、トラブルシューティングが完了したら、必ず拡張された冗長性を無効にしてください。

設定ファイルで冗長ログを有効にする手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint Studio にアクセスし、​[Package Explorer]​ ビューに移動します。

  2. アプリケーションのプロジェクト名を開きます。

  3. src/main/resources​ パスフォルダーを開きます。

  4. フォルダー内の ​log4j2.xml​ ファイルを開きます。

  5. <Loggers>​ タグ内に ​<AsyncLogger>​ タグを追加します。

    			<Loggers>
    				...
    				<AsyncLogger name="org.mule.extension.oauth2" level="DEBUG"/>
    				...
    			</Loggers>
    xml
  6. アプリケーションの変更を保存します。

  7. Package Explorer​ でプロジェクト名をクリックし、​[Run (実行)]​ > ​[Run As (別のユーザーとして実行)]​ > ​[Mule Application (Mule アプリケーション)]​ をクリックします。

一般的なスローを理解する

ここでは、スローされる一般的なメッセージとその解釈方法を示します。

  • OAUTH2-PROVIDER:CLIENT_ALREADY_EXISTS

    同じクライアント ID のクライアントがすでに存在し、​*[Fail If Present (存在する場合は失敗)]*​ 項目が ​`true`​ に設定されています。
  • OAUTH2-PROVIDER:INVALID_CONFIGURATION

    指定したパラメーターが無効です。たとえば、​`AUTHORIZATION_CODE`​ の ​*[Authorized Grant Types (認証済み許可種別)]*​ 項目にリダイレクト URI がありません。
  • OAUTH2-PROVIDER:NO_SUCH_CLIENT

    削除するクライアントが存在しません。
  • OAUTH2-PROVIDER:INVALID_TOKEN

    失効させるトークンが無効です。
  • OAUTH2-PROVIDER:TOKEN_UNAUTHORIZED​

    トークンが無効か、検証内で設定されていない項目があるか、間違った項目が設定されています。
  • OAUTH2-PROVIDER:OAUTH_SERVER_SECURITY

    OAuth2 Provider Module では、原因を特定できない場合にこのエラーがスローされます。