SFTP 受信エンドポイント設定

SFTP 受信エンドポイント設定により、SFTP 経由で送信される B2B メッセージを受信する場所が決まります。SFTP 受信エンドポイントには次の 2 種類があります。

  • Receive from Partners (パートナーから受信)

    パートナーから直接、またはサードパーティ接続経由で B2B メッセージを受信するインバウンドメッセージフローの送信元エンドポイント。

    SFTP の [Receive from Partners (パートナーから受信)] エンドポイントを所有できるのはホスト、パートナー、またはサードパーティ接続です。

  • Source at Host (ホストの送信元)

    バックエンドアプリケーションからメッセージを受信するアウトバウンドメッセージフローの送信元エンドポイント。

    SFTP の [Source at Host (ホストの送信元)] エンドポイントを所有できるのはホストのみです。

[<ホスト>]​ ページまたは ​[Partner (パートナー)]​ ページで次の設定を定義して、SFTP 受信エンドポイントを作成します。

名前 説明 必須

Owner (オーナー)

エンドポイントを所有するパートナーまたはホスト。

x

使用方法

エンドポイント機能 (​[Receive from partners (パートナーから受信)]​ または ​[Source at host (ホストの送信元)]​)。

x

プロトコル

エンドポイントでサポートされるプロトコル (​SFTP​)。

x

Endpoint Name (エンドポイント名)

エンドポイントを識別するために自動的に生成された名前 (手動で変更可能)。

x

説明

ユーザーが入力した、エンドポイントの目的を説明する値。

Host (ホスト)

sftp.mulesoft.com​、​localhost​、​192.168.0.1​ などの SFTP サーバーホスト。ホストは Mule 環境からアクセスできる必要があります。

x

Port (ポート)

SFTP サーバーのポート番号。

x

Character encoding override (文字エンコードの上書き)

XML、CSV、および X12 ドキュメント種別の UTF-8 でエンコードされていないドキュメントをインバウンドエンドポイントで受信できるようにします。

認証種別

SFTP エンドポイントを保護するために使用する認証方法。値は次のとおりです。

  • None (なし)

    エンドポイントの認証を提供しません

  • Basic (基本)

    ユーザー名とパスワードを使用して認証します

  • Identity Key (ID キー)

    非公開 SSH ID キーを使用して認証します

  • Basic and Identity Key (基本および ID キー)

    ユーザー名、パスワード、および公開 SSH ID キーを使用して認証します

x

Username (ユーザー名)

(​[None (なし)]​ 以外のすべての認証種別に適用)

SFTP サーバーのユーザー名。

x

Password (パスワード)

(​[Basic (基本)]​ と ​[Basic and Identity Key (基本および ID キー)]​ の認証種別に適用)

SFTP サーバーのパスワード。

x

SSH

(​[Identity Key (ID キー)]​ と ​[Basic and Identity Key (基本および ID キー)]​ の認証種別に適用)

SSH 非公開キーファイル。次の考慮事項が適用されます。

  • オーナーが同じである送信エンドポイントと受信エンドポイントは、同じ SSH 非公開キーファイルを使用できます。

  • 同じまたは異なるパターンの複数のメッセージフローで、同じ SSH 非公開キーファイルを使用するエンドポイントを参照できます。

Anypoint Partner Manager ですでに設定されている非公開キーファイル (​.pem​) を選択するか、非公開キーファイルの新しい設定を作成できます。

非公開キーファイルの新しい設定を作成する手順は、次のとおりです。

  1. [<partner> SSH (<パートナー> SSH)]​ または ​[<host> SSH (<ホスト> SSH)]​ 項目で ​[Select (選択)]​ をクリックします

  2. [Select a <partner> ssh (<パートナー> ssh を選択)]​ または ​[Select a <host> ssh (<ホスト> ssh を選択)]​ ダイアログで ​[New (新規)]​ をクリックします。

  3. [New certificate for <partner> (<パートナー> の新規証明書)]​ または ​[New certificate for <host> (<ホスト> の新規証明書)]​ ダイアログの項目に入力します。

    • Identity Key name (ID キー名)

      非公開キーファイルの名前を入力します。

    • [<partner> identity key PEM file (<パートナー> ID キー PEM ファイル)]​ または ​[<host> identity key PEM file (<ホスト> ID キー PEM ファイル)]

      [Choose file (ファイルを選択)]​ をクリックし、非公開キーファイルを選択します。

    • Key passphrase (キーパスフレーズ)

      非公開キーファイルのパスフレーズを入力します。

    • Expiration date (有効期限 (日))

      非公開キーファイルを期限切れにする日付を選択します。この日付はユーザーへのリマインダーですが、Anypoint Partner Manager では適用されません。

  4. [Create (作成)]​ をクリックします。

x

Source path (送信元パス)

パートナーがインバウンドファイルを送信する SFTP サーバー上のパス。

x

Skip Delete (削除をスキップ)

有効にした場合、Partner Manager はソースファイルを読み取って処理した後に保持します。

この設定は、最初の読み取り後に明示的なファイル削除を許可しない SFTP/FTP ホストに接続する場合にのみ使用します。この設定を別の種別の SFTP/FTP ホストで使用すると、ファイル処理が重複する可能性があります。

Polling Frequency (ポーリング頻度)

サーバーが新しいファイルの送信元パスを確認する頻度。デフォルト値は ​1 minute​ です。

x

Size check wait time (サイズ確認待機時間)

ファイルを処理する準備ができているかどうかを確認するためのサイズ確認間の待機時間 (秒)。デフォルト値は ​1 second​ です。これにより、ファイルの書き込みが完了してから処理を実行することができます。

Mule は ​Size check wait time​ 項目で指定されている時間だけ待機してから 2 回目のサイズ確認を実行します。この両方の確認で同じ値が返された場合、ファイルの処理準備はできています。

この機能を無効にするには、負の値を指定するか、または値を指定しないでおきます。

x

Support Format type (サポート形式種別)

エンドポイントで EDI メッセージ (EDIFACT、X12) または非 EDI メッセージ (JSON、XML) のどちらがサポートされるかを示します。

x

Associated message type (関連付けられたメッセージ種別)

(非 EDI 形式をサポートするエンドポイントのみに適用) エンドポイントに関連付けるメッセージ種別。メッセージ種別を選択した場合、Partner Manager では、ファイル命名規則に関係なく、選択されたメッセージ種別として、エンドポイントを介して受信したファイルを処理します。

Associated reference identifier (関連付けられたリファレンス識別子)

(パートナーまたはサードパーティ接続によって所有される、非 EDI 形式をサポートするエンドポイントのみに適用)。 パートナー ID やサードパーティ ID などのパートナー情報。

File name pattern (ファイル名パターン)

パートナーで必要とされるファイル名パターン。

Archival Path (アーカイブパス)

処理後にファイルのコピーを保存する、SFTP サーバーのディレクトリパス。

ランタイムアプリケーションでは、アーカイブファイルの作成を 3 回まで試行します。権限または接続のエラーにより Partner Manager がファイルを削除できない場合、Partner Manager はランタイムアプリケーション内で問題を記録し、アーカイブステップをスキップして、メッセージ処理が重複しないようにします。