オペレーションセンター

Ops Center は、Web ベースの管理ツールであり、Anypoint Platform Private Cloud Edition (Anypoint Platform PCE) の管理と監視や、以下のタスクを行うことができます。

  • サーバーの追加と削除

  • ログの表示とログ転送の設定

  • システムの安定性とパフォーマンスの監視

Ops Center へのアクセス

  1. 次の URL にアクセスします。

    https://{platform-host}:9500
  2. インストール時に作成した管理者ユーザーのメールアドレスとパスワードを入力します。

サーバーの追加

サーバーを追加することで、インストールの完了後でもクラスターを拡張できます。

  1. Ops Center にログインします。

  2. [Servers (サーバー)] を選択して [Add Existing (既存サーバーを追加)] を選択します。

  3. 追加したいノードの種別を選択します。

    使用できるノードはインストールされているノード数によって異なります。

  4. [Continue (続行)] を選択します。

    Ops Center に次のようなコマンドが表示されます。

    curl -s --tlsv1.2 --insecure "https://172.31.48.9:3009/t/8402020736a8a04dda29bc81dfcd5211/node" | sudo bash
  5. 新しいサーバーをインストールするマシンに表示されるコマンドを実行します。

    • このコマンドは、ルートアクセス権を持つアカウントで実行する必要があります。

    • このインストール作業は、一度に 1 つのサーバーに対してのみ行えます。

    このコマンドを実行すると、Ops Center のリストにサーバーが追加されます。

  6. 必要であれば、IP アドレスとデバイスを指定します。

  7. サーバーを選択し、[Start Installation (インストール開始)] を選択して新しいサーバーのインストールを開始します。

サーバーの削除

プラットフォームがインストールされているクラスターからサーバーを個別に削除できます。

サーバーを削除すると、サーバー上にデプロイされているすべてのアプリケーションも削除されます。
  1. Ops Center にログインします。

  2. [Servers (サーバー)] を選択します。

  3. 削除するサーバーの IP アドレスを選択してから [Delete (削除)] を選択します。

  4. サーバーを削除することを確認します。

ログ転送の設定

Anypoint Platform PCE ではサーバーレベルのログデータを転送できます。ログ転送は、ローカルなサードパーティのログソリューションにログを転送できるように設計されています。Splunk Cloud のようなクラウドベースサービスへのログデータの転送はサポートしていません。

この情報は、Anypoint Platform 自体からのログデータの転送に固有です。Anypoint Platform で実行される Mule サーバーおよびアプリケーションからログデータを転送する手順については、​「Runtime Manager から外部の分析ソフトウェアへのデータの送信」​を参照してください。

Anypoint Platform は ​rsyslog​ を使用してロギングを処理します。ログをリモートホストに転送するには、次の手順を実行します。

  1. Ops Center にログインします。

  2. 右上隅にある管理者ユーザー名を選択します。

    ops center settings
  3. [Settings (設定)]​ を選択して [Logs (ログ)] を選択します。

  4. [Create (作成)]​ を選択するか、すでにログフォワーダーを設定してある場合は ​[New Connector (新規コネクタ)]​ を選択します。

  5. 次の例に示すようにログ転送を設定します。

kind: logforwarder
version: v2
metadata:
   name: forwarder1
spec:
   address: 192.168.100.1:514
   protocol: udp

安定性とパフォーマンスの監視

Ops Center では、プラットフォームの安定性とパフォーマンスに関するデータを表示できます。

以下のアプリケーションコンポーネント用に、メトリクスダッシュボードが用意されています。

  • Anypoint サービス

  • クラスター

  • オブジェクトストア

  • ポッド

  • PostgreSQL

  • Redis

粒度の細かいメトリクスは、デフォルトで 30 日間保存されます。他のメトリクスは、6 か月から 5 年間保存されます。

メトリクスの表示

  1. Ops Center にログインします。

  2. [Monitoring (監視)] タブを選択します。

    Ops Center はデフォルトで [Cluster (クラスター)] ダッシュボードを表示します。

ダッシュボードの表示中は、一連のドロップダウンメニューを使用して移動します。使用できるオプションは、選択したダッシュボードによって異なります。たとえば、​[Pods (ポッド)]​ ダッシュボードでは ​namespace​ や ​podname​ を選択できます。

チャートに表示される時間単位の変更

チャートに表示される時間単位を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 現在選択されている時間単位を選択します。

  2. オプションを選択して、開始日と終了日を指定します。

[Anypoint Services (Anypoint サービス)] ダッシュボード

[Anypoint Services (Anypoint サービス)]​ ダッシュボードは、プラットフォームのいろいろなサブコンポーネント (Anypoint Exchange、API Notebook、ホームページなど) のメトリクスを表示します。各マイクロサービスでデータを絞り込むことができます。

このダッシュボードには以下のメトリクスが表示されます。

  • Processor (プロセッサー)

  • Memory (メモリ)

  • Network (ネットワーク)

  • Filesystem (ファイルシステム)

これらのメトリクスはサービスごとに表示されます。

[Cluster Information (クラスター情報)] ダッシュボード

[Cluster Information (クラスター情報)]​ ダッシュボードは、プラットフォームクラスターを構成するさまざまなノードについて、以下のメトリクスを表示します。データは ​nodename​ で絞り込むことができます。

  • Overall CPU Usage (全体の CPU 使用量)

  • CPU Usage by Node (ノードごとの CPU 使用量)

  • Individual CPU Usage (個別の CPU 使用量)

  • Memory Usage by Node (ノードごとのメモリ使用量)

  • Individual Memory Usage (個別のメモリ使用量)

  • Overall Cluster Network Usage (全体のクラスターネットワーク使用量)

  • Network Usage by Node (ノードごとのネットワーク使用量)

  • Individual Node Network Usage (個別ノードのネットワーク使用量)

  • Overall Cluster Filesystem Usage (クラスター全体のファイルシステム使用量)

  • Filesystem Usage by Node (ノードごとのファイルシステム使用量)

  • Individual Node Filesystem Usage (個別ノードのファイルシステム使用量)

これらのメトリクスのスコープは、コンテキストによって異なります。

  • 全体のメトリクスは、すべてのノードの集計値を表示します。

  • ノードごとの​メトリクスは、同じチャートで別々の曲線として表示されます。

  • 個別ノードのメトリクスは、セクションの一番上にある​ノード名​のドロップダウンで選択したノードについてのみ表示されます。

[Object Store (オブジェクトストア)] ダッシュボード

[Object Store (オブジェクトストア)]​ は、オブジェクトストアを構成するさまざまなノードのデータを表示します。以下のメトリクスがあります。

  • Node Status (ノードの状況)

  • Read/Write Requests (in requests per second) (読み書き要求 (毎秒の要求数))

  • Read/Write Latency (読み書きレイテンシー)

  • Active Connections (アクティブな接続)

  • Unavailable Exceptions (利用できない例外)

  • Disk Space Used (使用ディスクスペース)

読み書き値に関連するメトリクスは、読み出しと書き込みの値を別々の曲線として表示します。

[Pod (ポッド)] ダッシュボード

[Pod (ポッド)]​ ダッシュボードは、異なるプラットフォームサービスを実行している個別の Docker コンテナのデータを表示します。データは、​namespace​ または ​podname​で絞り込むことができます。

次のメトリクスが表示されます。

  • Individual CPU Usage (個別の CPU 使用量)

  • Individual Memory Usage (個別のメモリ使用量)

  • Individual Network Usage (個別のネットワーク使用量)

  • File system Usage (ファイルシステム使用量)

これらのメトリクスは、選択された ​namespace​ や ​podname​ ごとに表示されます。

[PostgreSQL] ダッシュボード

[PostgreSQL]​ ダッシュボードは、プラットフォームに含まれる PostgreSQL サーバーのデータを表示します。次のメトリクスが表示されます。

  • Activity per type (種別ごとのアクティビティ)

  • Cache Hit Ratio (キャッシュヒット率)

  • Active Connections (アクティブな接続)

  • Buffers (バッファ)

  • Conflicts/Deadlocks (競合/デッドロック)

  • PostgreSQL Containers CPU Usage per Pod (ポッドごとの PostgreSQL コンテナの CPU 使用量)

Activity per type​ は、選択された時間単位で、フェッチされた行、返された行、そして挿入、更新、削除された行ごとに異なる曲線を表示します。

データのダウンロード

このセクションに表示されているデータを JSON としてダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. Ops Center の一番上にある歯車アイコンを選択します。

  2. [Export (エクスポート)]​ を選択します。

managing via the ops center f3b1c

代わりに ​[Save as…​ (名前を付けて保存)]​ を選択して、このファイルに名前を付けてダウンロードすることもできます。また、​[View JSON (JSON を表示)]​ オプションを選択すると、ダウンロードせずにデータを表示できます。

パスワードをリセットする

Ops Center にログインするためのパスワードを変更するには、以下の手順を実行します。

  1. gravity ユーティリティを実行します。

    このユーティリティは、プラットフォームのインストール時に追加されています。

    sudo gravity enter
  2. 次のコマンドでパスワードをリセットします。

    gravity site --insecure reset-password

    このコマンドは、管理者のメールアドレスと新しいパスワードを返します。

    password for admin@example.com has been reset to: xxxxxxxxx