App Automation

App Automation では、XPath を介して直接要素に対処できます。 Mouse Action および Pattern Search アクションステップとは対照的に、外観や座標は関係しません。このアプローチの利点は、デスクトップで対象アプリケーションの位置やデザインが変わっても App Automation が機能することです。

また、App Automation では、クリックとキーボード入力を記録して自動的にアクションステップを生成できるため、ワークフローを簡単に作成できます。

アクションステップの生成

アクションステップを自動的に生成する方法は 2 つあります。

  • RPA Manager

    RPA Manager の設計フェーズ中に、RPA Recorder を使用し、一連のクリックとキーボード入力を使用してプロセスを記録できます。RPA Recorder は、RPA Manager UI でダウンロードできます (詳細は、​「RPA Manager の概要」​を参照)。

    記録が完了したら、生成されたプロセスと共に RPA Manager にアップロードし、プロセスをビルドフェーズに移行できます。その後、RPA Builder でプロセスをダウンロードして開くことができます。 これで、アクションステップを自動的に生成するために記録されたすべての情報を使用できます。

  • RPA Builder

    App Session​ に要素がまだ含まれていない場合、ウィザードを使用してローカルでの記録を開始できます。その後、これを使用して App Automation アクションステップを自動的に生成します。App Session のウィザードで ​[Start Capturing (キャプチャを開始)]​ を選択して記録が終了したら、​[OK & generate (OK & 生成)]​ をクリックできます。その後、RPA Builder によりアクションステップが自動的に生成されます。

次の例では、Microsoft Excel をコールし、新しい Excel ワークブックを開いて、最初の行にテキストを挿入します。この例では、​Click App Element​ アクションステップの入力済みのウィザードの例と共に、対応するクリックとキーボード入力が表示されています。

例

これで、生成されたワークフローの編集 (アクションステップの追加や既存のアクションステップの名前変更など) を行うことができます。

ウィザードプレビューの赤い強調表示より、クリックが実行された場所がすぐにわかります。

サポートされているアプリケーション

次のアプリケーション種別がサポートされています。

  • Win32

  • Windows フォーム

  • WPF

  • UWP

共通プロパティ (App Automation)

App Automation​ アクションステップには、他のアクションステップの​共通プロパティ​も含まれます。詳細は、​「共通プロパティ」​を参照してください。

次のプロパティはすべての ​App Automation​ アクションステップで共通です。

  • Identify Element (要素を識別)

    ウィザードの App Automation のすべてのアクションステップには、​[Identify Element (要素を識別)]​ ボタンがあります。このボタンをクリックすると、ウィザードが ​[Capture Mode (キャプチャモード)]​ に設定されます。特定の要素の上にマウスポインターを置いて ​F2​ キーを押すことでキャプチャできます。

    要素の上にマウスポイントを置いて ​F2​ キーを押すと、次の動作が発生します。

    • 要素の周囲にフレームが描画されます。

    • 選択した要素の値が要素の XPath とウィンドウタイトルに入力されます。

    • プレビューに選択した要素が含まれるスクリーンショットが表示されます。要素は赤の十字線でマークされます。

    • 選択した要素がアクションステップと一致しない場合、プレビューの下に警告が表示されます。たとえば、テキスト入力がサポートされていない要素が ​Set Text to App Element​ アクションステップで選択された場合などがこのケースに該当します。この場合、フレームが緑ではなく赤で表示されます。

  • Element ​XPath​ (要素の XPath)

    XPath は、XML パス言語の略語で、要素の識別と対処に使用されます。​[Identify Element (要素を識別)]​ を使用して XPath を読み取るか、XPath を手動で指定します。

  • Window Title (ウィンドウタイトル)

    使用するウィンドウの名前。

  • Use Regular Expression (Regex) (正規表現を使用)

    このオプションを選択すると、ウィンドウタイトルが正規表現として解釈されます。

  • Preview (プレビュー)

    ここで選択した要素のプレビューが表示されます。​[Identify Element (要素を識別)]​ を使用して要素が選択された場合や、アクションステップが自動的に生成された場合にのみ表示されます。