STC Protector

長期間にわたって安定して確実に実行する必要がある​ワークフロー​を作成する場合、ポップアップウィンドウの処理が困難になる可能性があります。ほとんどの場合、ポップアップウィンドウは不定期に表示されるため、ポップアップウィンドウを静的な​ワークフロー​に実装することは容易ではありません。

このポップアップを処理するには、​STC Protector​ を使用できます。これを、実際の測定​ワークフロー​と並列で実行されるプロセスと考え、何らかのウィンドウが画面上に表示されたかどうかを確認し、定義済みのキーストロークシーケンスを送信してそのウィンドウを瞬時に閉じます。

プロパティ

  • Pause between keystrokes, ms (キーストローク間の一時停止、ミリ秒)​ 各キーストロークシーケンス間で​ロボット​を一時停止する時間を定義します。

  • Use regular expression for window title (ウィンドウタイトルで正規表現を使用)​ このチェックボックスを選択すると、ウィンドウタイトルをさらに区別できます。正規表現の概要については、​「正規表現の使用」​を参照してください。

  • Use window text (ウィンドウテキストを使用)​ キーストロークを送信する必要のあるウィンドウを識別するために、ウィンドウタイトルに加えてウィンドウテキストも使用する必要があるかどうかを定義します。

  • Window check type (ウィンドウ確認種別)​ ウィンドウが単に存在する場合に、プロテクターで反応するかどうかや、​STC Protector​ で処理するにはウィンドウがアクティブである必要があるかどうかを設定します。

ウィザード

[Start (開始)]​ をクリックして、ポップアップウィンドウを処理するためのキーストロークシーケンスの記録を開始します。マウスを使用してポップアップウィンドウを選択し、閉じるために必要なキーの組み合わせを押します。終了したら、​[Stop (停止)]​ をクリックします。このウィンドウ用の新しい行が ​STC Protector​ ウィザードに表示されます。

ポップアップウィンドウはウィンドウタイトルによって識別されます。ウィンドウタイトルごとに 1 行のみ存在することを確認してください!

実際には画面上にないポップアップウィンドウを追加することもできます。​[+]​ ボタンを使用して、ウィンドウタイトルと、閉じるために必要なキーの組み合わせを入力します。

アプリケーションによっては、メインアプリケーションとまったく同じタイトルを持つポップアップウィンドウが開くことがあります。この場合、​STC Protector​ では、処理する必要があるウィンドウをタイトルのみで決定することはできません。この問題を回避するには、​[Start (開始)]​ をクリックする前に ​[Use window text (ウィンドウテキストを使用)]​ をアクティブ化します。これで、​STC Protector​ では、ウィンドウタイトルだけでなくウィンドウに表示されるテキストを使用して、閉じるポップアップウィンドウかどうかを決定します。

[Use regular expression for window title (ウィンドウタイトルで正規表現を使用)]​ チェックボックスを使用して、ウィンドウタイトルを区別することもできます。この機能についての詳細は、​「正規表現の使用」​セクションを参照してください。

Internet Explorer​ で複数のタブが開いている場合、アプリケーションを終了するときにそれらのタブをすべて閉じるかどうかを確認するメッセージがシステムにより表示されます。この確認はポップアップウィンドウで表示されます。

実行中にポップアップウィンドウが表示されると、​STC Protector​ では、自動的に ​Enter​ キーストロークを送信し、ウィンドウを閉じるようになりました。

(測定への干渉を避けるため) ウィンドウをできるだけ早く閉じるようにするには、​[Pause between keystrokes (キーストローク間の一時停止)]​ 設定を「0」のままにします。

トラブルシューティング

極めてまれに、ポップアップウィンドウが処理された後、​ワークフロー​が停止して何も実行されていないように見えることがあります。この場合、指定されたキーストロークシーケンスによって実際にはウィンドウが閉じられておらず、メインアプリケーションがオペレーティングシステムからウィンドウハンドルを削除せずにデスクトップ上でウィンドウを完全に非表示にしている可能性があります。この場合、​[Window Check type (ウィンドウ確認種別)]​ を ​[Active (アクティブ)]​ に設定します。