グローバル変数の管理

グローバル変数は、複数のプロセスに共通し、頻繁に変更される値を格納します。グローバル変数を使用することで、プロセスのメンテナンスに必要な時間を短縮して、エラーを減らすことができます。

グローバル変数のユースケースの例:

  • 税率 (浮動小数点値)

  • ファイルパス (英数値)

  • メールアドレス (英数値)

  • 承認 (ブール値)

  • 画面座標を決定するオフセット (座標値)

RPA 開発者は、RPA Builder でプロセスの​アクティビティパラメーター​を定義します。

プロセスチームメンバーが自動化のアクティビティパラメーターにリンクすることでそのアクティビティパラメーターの初期値を上書きするための、再利用可能なグローバル変数を作成します。

グローバル変数にはわかりやすい名前を付けて、適切なコンテキストでのみ使用してください。たとえば、「42」という数字が会社の従業員数と他の質問への答えの両方である場合には、2 つのグローバル変数 (​number_employees​ と ​answer​) を作成します。

グローバル変数を編集または削除すると、その変数を使用するすべての設定に影響します。

変数を変更または削除する前に、使用状況を確認してください。

ログインデータを安全に格納するには、​ログイン情報​を使用します。

始める前に

  • 組織のアクセス管理の管理者に必要な権限を割り当ててもらうよう依頼してください。

    アクション RPA 権限 非推奨の RPA 権限

    Process Automation​ モジュールを開く

    RPA Automations Designer (RPA 自動化デザイナー)、RPA Automations Contributor (RPA 自動化コントリビューター)、RPA Automations Manager (RPA 自動化マネージャー)、RPA Administrator (RPA 管理者)

    Process Automation Open (プロセス自動化のオープン)

    テストフェーズで使用するグローバル変数を作成および変更する

    RPA Automations Contributor (RPA 自動化コントリビューター)、RPA Automations Manager (RPA 自動化マネージャー)、RPA Administrator (RPA 管理者)

    Global Variables Create for Test phase (テストフェーズでのグローバル変数の作成)、Global Variables Edit for Test phase (テストフェーズでのグローバル変数の編集)

    本番フェーズで使用するグローバル変数を作成および変更する

    RPA Automations Contributor (RPA 自動化コントリビューター)、RPA Automations Manager (RPA 自動化マネージャー)、RPA Administrator (RPA 管理者)

    Global Variables Create for Production phase (本番フェーズでのグローバル変数の作成)、Global Variables Edit for Production phase (本番フェーズでのグローバル変数の編集)

    グローバル変数を削除する

    RPA Automations Manager (RPA 自動化マネージャー)、RPA Administrator (RPA 管理者)

    Global Variables Delete (グローバル変数の削除)

グローバル変数を作成する

プロセスチームメンバーが自動化のアクティビティパラメーターにリンクすることでそのアクティビティパラメーターの初期値を上書きするための、グローバル変数を作成します。

グローバル変数を作成する手順は、次のとおりです。

  1. Process Automation​ モジュールの ​[グローバル変数]​ ビューを開きます。

  2. [作成]​ をクリックします。

  3. [新規グローバル変数情報を作成]​ フォームに入力します。

    • フェーズアフィリエーション

      変数をデプロイできるフェーズ。変数を作成または変更する場合は、権限によって選択できるフェーズが決定されます。

      • テスト

        変数をテストフェーズにデプロイできます。

      • 本番

        変数を本番フェーズにデプロイできます。

    • グループ変数の型。変数の型により、変数が使用できる場所が決定されます。RPA Builder で定義されている元の値には、型が定義されています。次のいずれかの種別を選択します。

      • 整数

        整数。

      • 英数字

        文字列。

      • ブール

        論理値。​[値]​ チェックボックスの値 ​true​ をオンにするか、または値 ​false​ をオフにします。

      • 浮動小数点

        浮動小数点値。

      • 座標

        X-Y 座標を表す 2 つの整数値。

    • 指定した型の値のみを入力できます。

グローバル変数の使用状況を確認する

グローバル変数を編集する前に、その使用状況を確認して、不注意による副次的影響を回避します。

  1. Process Automation​ モジュールの ​[グローバル変数]​ ビューを開きます。

  2. 確認するグローバル変数の行で ​[使用状況]​ (​双眼鏡の記号​) をクリックします。

テーブルのあるウィンドウには、グローバル変数を使用している設定が表示されます。

グローバル変数を編集する

グローバル変数を編集して、名前や値を変更します。グローバル変数の型は変更できません。不注意による副次的影響を回避するために、まず変数の使用状況を確認します。

グローバル変数を編集する手順は、次のとおりです。

  1. Process Automation​ モジュールの ​[グローバル変数]​ ビューを開きます。

  2. 編集するグローバル変数の行で ​[編集]​ (​紙とペンの記号​) をクリックします。

  3. [グローバル変数を編集]​ フォームのデータを変更します。

    プロパティの説明は、​「グローバル変数を作成する」​を参照してください。

  4. [保存]​ をクリックします。

変数は、使用されている場所であればどこでも変更できます。

グローバル変数を削除する

不要になったグローバル変数を削除します。設定でリンクされている変数を削除することはできません。

グローバル変数を削除する手順は、次のとおりです。

  1. Process Automation​ モジュールの ​[グローバル変数]​ ビューを開きます。

  2. 削除するグローバル変数の行で ​[削除]​ (​ごみ箱の記号​) をクリックします。

  3. 削除を確定します。