Runtime Fabric の FIPS 140-2 コンプライアンスモードの有効化

Runtime Fabric は、FIPS 140-2 コンプライアンスモードでアプリケーションコンテナを実行するように設定できます。

以降の手順では、読者が FIPS 140-2​ に精通していることを前提としています。FIPS 140-2 は、米国政府のセキュリティ標準で、準拠者は NIST によって認証された暗号化アルゴリズムおよび手法のみを使用することが求められます。

FIPS 140-2 コンプライアンスモードを有効化する

  1. kubectl​ を使用して、​FIPS_ENABLED​ キーを ​true​ に設定して ​rtf​ 名前空間で ​custom-properties​ シークレットをパッチ適用します。

    # kubectl patch secret custom-properties -n rtf -p='{"stringData":{"FIPS_ENABLED": "true"}}'

    この変更を行った後で、新規アプリケーションをデプロイするか既存のアプリケーションを再起動すると、そのコンテナが FIPS 140-2 コンプライアンスモードで実行されます。

  2. アプリケーションが FIPS 140-2 コンプライアンスモードで実行されていることを確認するには、アプリケーションの起動ログを確認します。

    # kubectl logs <app-pod-name> -n <env-id> -c app -f| grep -i fips
    
    Running in FIPS mode
    * Security model: fips140-2                                          *
    *  - mule.security.model = fips140-2