アプリケーションデプロイメント用の名前空間の作成

Anypoint Runtime Fabric バージョン 1.12 以降では、アプリケーションデプロイメント用に独自の名前空間を作成できます。

アプリケーションを Anypoint Platform 環境にデプロイすると、Runtime Fabric によって環境の識別子を使用して新しいデフォルトの名前空間が作成されます。ただし、適切な Kubernetes 表示ラベルを使用して名前空間を作成または変更できる場合、Runtime Fabric によってアプリケーションがデフォルトの名前空間ではなくその名前空間にデプロイされます。

名前空間を作成する

  1. 名前空間を作成する権限を持つユーザーとして Kubernetes ワークステーションにログインします。

  2. 次のコマンドを実行します。

    kubectl create ns <app_namespace>
    kubectl label ns <app_namespace> rtf.mulesoft.com/agentNamespace=<rtf_namespace> rtf.mulesoft.com/role=workers rtf.mulesoft.com/envId=<environment_id> rtf.mulesoft.com/org=<org_id>
    • <app_namespace>​ を名前空間の名前に置き換えます。

    • <rtf_namespace>​ を RTF エージェントが含まれる名前空間の名前に置き換えます。

    • <environment_id>​ を環境の正しい ID に置き換えます。

    • <org_id>​ をビジネスグループの正しい ID に置き換えます。

これらのコマンドを実行した後で、​<environment_id>​ と ​<org_id>​ によって識別される Anypoint Platform 環境にデプロイされるアプリケーションが ​<rtf_namespace>​ で実行される RTF エージェントによって ​<app_namespace>​ 名前空間内に作成されます。アプリケーションを新しい名前空間にデプロイする前に、自動生成された名前空間とその中にあり新しい名前空間と同じ環境 ID を使用するアプリケーションをすべて削除します。

カスタム名前空間のトラブルシューティング

Runtime Fabric 用の名前空間を作成しようとしたときにエラーが発生した場合、次のようにトラブルシューティングしてください。

複数の名前空間で同じ環境 ID を使用

次の例で示しているように、同じ環境 ID を使用する名前空間を複数作成したとしましょう。

$ kubectl get ns custom-namespace-1 -oyaml
labels:
    rtf.mulesoft.com/envId: b164ad54-7e15-4c8b-a7ab-18011a361d81
    rtf.mulesoft.com/role: workers
    rtf.mulesoft.com/agentNamespace=rtf
    rtf.mulesoft.com/org=70be136d-28ec-4395-883f-e5b777a00abc

$ kubectl get ns custom-namespace-2 -oyaml
labels:
    rtf.mulesoft.com/envId: b164ad54-7e15-4c8b-a7ab-18011a361d81
    rtf.mulesoft.com/role: workers
    rtf.mulesoft.com/agentNamespace=rtf
    rtf.mulesoft.com/org=70be136d-28ec-4395-883f-e5b777a00abc

このような場合、Runtime Fabric はデプロイメントに失敗し、Runtime Manager でエラーメッセージが作成されます。

名前空間を削除する前に、本番アプリケーションをその名前空間にデプロイしていないことを確認してください。