Helm 管理 Runtime Fabric への移行

『rtfctl』​ を使用してインストールされた Runtime Fabric を ​『Helm』​ ネイティブに移行できます。

始める前に

移行を実施する前に、次の点を考慮する必要があります。

  • この移行は、​rtfctl​ を使用してインストールされ、Helm 管理に移行する BYOK クラスターに適用されます。

  • クラスターは ​rtf-agent​ v2.2.5 以上で構築されている必要があります。移行を開始する前に、エージェントを必要なバージョンにアップグレードしておく必要があります。

さらに、次の詳細が必要です。

  • organizationId

  • fabricId

  • ファブリックの管理​権限を持つ Anypoint ユーザーアカウント用のベアラートークン

  • ダウンロード済みの rtfctl バージョン v1.0.10 以降

rtfctl から Helm に移行する

Runtime Fabric を rtfctl から Helm に移行するには、次のコマンドを実行します。

rtfctl migrate previous-rtf-bkp.tar.gz --organizationId <orgId value> --fabricId <fabricId value> --token <bearer token> --host anypoint.mulesoft.com  --confirm
copy

このコマンドを実行すると、次のアクションが実行されます。

  • 現在の Runtime Fabric のインストールをバックアップし、入力ファイル名で tarball を作成します。

  • 現在の Runtime Fabric のインストールをアンインストールします。このコマンドを実行しても、Mule アプリケーションのデプロイメントは更新されず、rtf 名前空間に適用された設定や rtf 名前空間は削除されず、rtf 名前空間以外の名前空間には影響しません。古い Runtime Fabric Helm チャートのみをアンインストールします。

  • 指定された fabricId のアクティベーションデータを再生成します。

  • Helm 管理 rtf は Helm チャートの値を使用してシークレットを再作成するため、rtf 名前空間の custom-properties シークレットを削除します。

  • Helm のコマンドで Runtime Fabric をインストールし、Runtime Fabric の Helm チャートを再レンダリングします。

コマンドを実行しても、Runtime Fabric は既存のインストールバージョン以外のバージョンにはアップグレードされません。

コマンドの成功

コマンドの実行に成功した場合は:

  • Runtime Fabric が Anypoint Runtime Manager UI で Helm 管理されていることを確認できます。

  • 移行前に適用したイングレステンプレート、永続性ゲートウェイ、カスタムリソース、プロキシ値などの構成が変更されていないことを確認できます。

コマンドの失敗

コマンドの実行に失敗した場合は:

  1. バックアップを使用して ​rftctl restore​ コマンドを実行します。

    rtfctl restore <path_to_backup_file>
    copy
  2. rfctl migrate​ コマンドを再実行します。

    rtfctl migrate previous-rtf-bkp.tar.gz --organizationId <orgId value> --fabricId <fabricId value> --token <bearer token> --host anypoint.mulesoft.com  --confirm
    copy

コマンドのヘルプ

コマンドのヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

rtfctl migrate –help
copy

アノテーションや表示ラベルを追加する

移行後にアノテーションまたは表示ラベルを追加するには、次のコマンドを実行します。

アノテーションの場合:

kubectl annotate secret rtf-muleruntime-license -n rtf \

meta.helm.sh/release-name=runtime-fabric \

meta.helm.sh/release-namespace=rtf --overwrite
copy

表示ラベルの場合:

kubectl label secret rtf-muleruntime-license -n rtf \

app.kubernetes.io/managed-by=Helm --overwrite
copy