Helm を使用した Runtime Fabric のアップグレード

Anypoint Runtime Fabric は、Helm を使用して、管理している Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)、Amazon Elastic Kubernetes Service Anywhere (Amazon EKS-A)、Azure Kubernetes Service (AKS)、または Google Kubernetes Engine (GKE) 環境でアップグレードできます。

rtfctl​ コマンドラインツールを使用してインストールした場合は、Helm を使用したアップグレードは行えません。

Helm を使用して Runtime Fabric をアップグレードすると、Runtime Manager はアップグレードの実行に必要な Helm コマンドを提供します。

Runtime Manager から提供されるアップグレードコマンドでは、Runtime Fabric をインストールしたときに Helm に追加したのと同じパラメーターと値を使用します。これらの値 (プロキシ値など) をインストール後に変更してあり、アップグレード後も同じ値を使用したい場合は、アップグレードを実行する前に、値をアップグレードコマンドに追加する必要があります。

Helm を使用して Runtime Fabric をアップグレードする手順は次のとおりです。

  1. Runtime Manager の [Runtime Fabrics] タブで自分の Runtime Fabric を選択して、Runtime Fabric に移動します。

  2. [Upgrade (アップグレード…)]​ をクリックします。

  3. Runtime Manager から提供されたコマンドを実行し、既存のインストールに基づいた ​values.yml​ ファイルを生成します。

  4. 画面の指示に従って ​values.yml​ ファイルを生成してダウンロードします。

  5. 必要に応じて省略可能なパラメーターを ​values.yml​ ファイルに追加します。

    省略可能なパラメーターと必須パラメーターのリストは、インストールドキュメントの​「​values.yml​ リファレンス」​を参照してください。

  6. Helm リポジトリを更新して、Runtime Fabric エージェントチャートが最新であることを確認します。

    helm repo update
  7. アップグレードを完了するには、次のコマンドを実行します。

    helm upgrade --install runtime-fabric rtf/rtf-agent --version <VERSION_FROM_UI> -f values.yaml -n <namespace>