ブレークポイント

メッセージプロセッサーにブレークポイントを追加することで、Studio デバッガーにフローの実行を特定のプロセッサーで停止させることができます。後で、フローのそのポイントにおけるメッセージのコンテンツを調べることができます。

ブレークポイントは、メッセージがそのブレークポイントに達した時点で、フローの実行を停止します。また、メッセージで特定の条件が成立した場合やエラーが発生した場合に実行するようにブレークポイントを設定することもできます。詳細は下記の各ブレークポイントの説明を参照してください。

デフォルトブレークポイント

ブレークポイントを追加すると、Studio はデフォルトでブレークポイントを有効化します。

デフォルトブレークポイントを追加するには、メッセージプロセッサーを右クリックして ​[Add Breakpoint (ブレークポイントを追加)]​ を選択します。

add breakpoint

ブレークポイントを無効化するには、メッセージプロセッサーを右クリックして ​[Disable Breakpoint (ブレークポイントを無効化)]​ を選択します。

disable breakpoint

ブレークポイントが無効化されても、削除はされません。キャンバスでは、ブレークポイントに対応するイベントプロセッサーには赤の丸ではなくグレーの丸が表示されます。

disabled breakpoint

多くのブレークポイントを追加してある場合は、​Mule デバッグ​パースペクティブの ​[Mule Breakpoints (Mule ブレークポイント)]​ ビューを使用できます。​[Mule Breakpoints (Mule ブレークポイント)]​ ビューには、ブレークポイントが設定されているすべてのメッセージプロセッサーのリストが表示され、有効化されているすべてのブレークポイントがチェックマークで示されます。チェックマークを選択および選択解除することで、必要に応じてブレークポイントを有効化および無効化できます。

breakpoint activation

アプリケーションをデバッグモードで実行すると、Studio は、追加されたブレークポイントでフローの実行を停止するため、メッセージのコンテンツを ​[Mule Debugger (Mule デバッガー)]​ ビューで確認できます。

条件付きブレークポイント

条件付きブレークポイントは、ブレークポイントが設定されたイベントプロセッサーを Studio が実行したときに、定義済みの条件が ​true​ に評価された時点でアクティブ化されます。DataWeave 式を使用して条件を定義します。

条件付きブレークポイントを追加するには、次の手順を実行します。

  1. メッセージプロセッサーを右クリックして ​[Add Breakpoint (ブレークポイントを追加)]​ を選択します。

    add breakpoint
  2. [Mule Breakpoints (Mule ブレークポイント)]​ ビューで、条件を追加するブレークポイントを選択して、一番下で ​[Conditional (条件付き)]​ を選択します。

    set conditional breakpoint
  3. ブレークポイントをアクティブ化するために満たす必要がある条件を入力します。
    たとえば、次の式では、要求で使用されているメソッドが ​GET​ の場合にブレークポイントがアクティブ化されます。

    attributes.method == "GET"

条件を変更する場合には、アプリケーションの実行を停止する必要はありません。

エラーブレークポイント

エラーブレークポイントを有効化すると、アプリケーション内でエラーをスローしたすべてのイベントプロセッサーがブレークポイントになります。何らかのエラーが発生すると、Studio はフローの実行を停止します。​[Mule Debugger (Mule デバッガー)]​ ビューには、エラーが発生したフロー内のポイントにおけるメッセージのコンテンツが表示されます。

エラーブレークポイントはデフォルトで有効化されています。

特定のエラーが発生したときにフローの実行を停止するような特定エラーのブレークポイントは追加できません。

エラーブレークポイントを無効化するには、​[Mule Breakpoints (Mule ブレークポイント)]​ ビューの ​[Disable error breakpoints (エラーブレークポイントを無効化)]​ ボタン (to set error breakpoints 55f71) を選択します。

disable error breakpoint

ブレークポイントの一時的なミュート

[Mule Breakpoints (Mule ブレークポイント)]​ ビューで ​[Mute Breakpoints (ブレークポイントをミュート)]​ オプションをアクティブ化すると、有効化されているブレークポイントでデバッガーが停止することを一時的に禁止できます。

mute breakpoints

デフォルトでは、ブレークポイントを無効化するとエラーブレークポイントも無効化されます。この動作を変更するには、​[Preferences (プリファレンス)]​ > ​[Anypoint Studio]​ > ​[Debugger (デバッガー)]​ で ​[Mute Breakpoints disables Error Breakpoints (ブレークポイントのミュートによってエラーブレークポイントを無効化)]​ のチェックマークを外します。

mute disable error breakpoints