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Monitoring API ManagerAnypoint Studio 7.10 以前のバージョンでは、認証済みユーザーの情報がワークスペースに保存されました。つまり、ワークスペースごとに認証済みユーザーが異なることができました。
Studio 7.11 以降では、Eclipse が提供する、ログイン情報を暗号化および保存するためのセキュアストレージが導入されます。
Studio では、すべてのユーザーログイン情報のメインパスワードを自動的に生成するメインパスワードプロバイダーが提供されます。新しいログイン情報を追加すると、Studio はメインパスワードを使用してそのログイン情報を暗号化し、ユーザーのファイルシステムのセキュアストレージファイルに保存します。
セキュアストレージのアーキテクチャにより、ユーザー認証をすべての Eclipse ベースのワークスペースと Anypoint Studio インスタンスで共有できます。
使用可能なメインパスワードプロバイダーは、動作しているシステムによって異なります。Studio では、使用可能なメインパスワードプロバイダーに優先度が割り当てられ、使用するメインパスワードプロバイダーをユーザーが選択できます。デフォルトでは、OS の基盤機能を使用してメインパスワードを生成および暗号化するパスワードプロバイダーに高レベルの優先度が割り当てられます。
新しいログイン情報を Studio に追加すると、最も高い優先度を持つパスワードプロバイダーが生成したメインパスワードを使用してログイン情報が自動的に暗号化され、ユーザーのファイルシステムに配置されているセキュアストレージファイルに保存されます。
Windows で使用可能。このプロバイダーではメインパスワードを Windows ログイン情報に基づいて作成および暗号化し、セキュアストレージに保存します。次に、Windows インテグレーションで自動的にこのメインパスワードを使用してログイン情報を復号化します。
MacOS で使用可能。OS X キーストアインテグレーションでは、キーチェーンアクセスアプリケーションに保存されているランダム値を使用します。このプロバイダーでは、自動的にメインパスワードを使用してログイン情報を復号化します。
Linuxで使用可能。このプロバイダーではランダム値を使用します。また、Linux ディストリビューションに存在し、Linux ディストリビューションで動作する必要がある libsecret
ライブラリを使用します。このプロバイダーでは、自動的にメインパスワードを使用してログイン情報を復号化します。
Windows、macOS、および Linux で使用できます。このプロバイダーでは、ユーザーは、メインパスワードを作成してそのマスターパスワードを使用してログイン情報を暗号化するように要求されます。このプロバイダーでは、ユーザーは Studio を開くたびにメインパスワードを入力する必要があります。
新しいログイン情報を初めて追加すると、新しいメインパスワードが作成されたことが Studio により通知されます。また、ユーザーは、メインパスワードを忘れた場合に使用する 2 つのパスワードヒントを作成するように要求されます。このパスワードヒントは、2 番目のパスワードとして扱う必要があるセキュリティ質問です。メインパスワードを失った場合、パスワードヒントがログイン情報を回復するための唯一の方法になります。
各プロバイダーが独自のメインパスワードを提供します。プロバイダーを使用して新しいログイン情報を暗号化した場合、暗号化されたログイン情報の回復にはそのプロバイダーのみを使用できます。
メインパスワードが作成されると、Studio が閉じられるまで、またはユーザーが Studio のキャッシュからメインパスワードを手動でクリアするまで、メインパスワードはキャッシュされます。
このファイルには、すべてのユーザーログイン情報が暗号化された形式で保持されます。デフォルトでは、セキュアストレージファイルは $HOME/.eclipse/org.eclipse.equinox.security/secure_storage
に配置され、すべての Eclipse ベースのワークスペースと Anypoint Studio インスタンスで共有されます。
特定のプロバイダーのメインパスワードを変更できます。メインパスワードを変更すると、このプロバイダーにより暗号化されたすべてのデータが新しいメインパスワードで再暗号化されます。
復号化の問題を回避するために、他のすべての Anypoint Studio インスタンスと他のすべての Eclipse ベースのアプリケーションが実行中でないことを確認します。
メインパスワードを再生成する手順は、次のとおりです。
[Preferences (プリファレンス)] > [General (一般)] > [Security (セキュリティ)] > [Secure Storage (セキュアストレージ)] に移動します。
[Change Password… (パスワードを変更…)] を選択します。
パスワードヒントの作成を要求するメッセージが表示されたら、[Yes (はい)] を選択します。
新しいパスワードヒントを指定しない場合、既存のヒントが持続しますが、これは既存のメインパスワードを参照するため、新しいメインパスワードを回復することはできません。 |
パスワードが正常に更新されたことが Studio で確認されたら、[Apply and Close (適用して閉じる)] を選択します。
パスワードファイルとセキュアストレージファイルの場所を変更する手順は、次のとおりです。
AnypointStudio.ini
ファイルを探します。
Windows:
Anypoint Studio インストールディレクトリに移動します。
macOS:
/Applications
フォルダーに移動して、AnypointStudio
パッケージを右クリックして、[Show Package Contents (パッケージコンテンツを表示)] を選択します。
Contents
> Eclipse
に移動し、AnypointStudio.ini
ファイルを開きます。
Linux:
/usr/lib/anypointstudio/anypointstudio.ini
に移動します。
次のオプションを追加して、パスワードプロバイダーメカニズムをバイパスします。
-eclipse.keyring <file_path> (1)
-eclipse.password <file_path> (2)
1 | セキュアストレージファイルの場所を設定します。 |
2 | Studio でメインパスワードとして使用されるパスワードファイルの場所を設定します。 |
ログイン情報の復号化には、暗号化で使用したものと同じパスワードファイルのみを使用できます。 |
例外: org.eclipse.equinox.security.storage.StorageException: No password provided
プロバイダーのメインパスワードを読み込んでキャッシュした Studio が、別のメインパスワードで暗号化された値を復号化しようとすると、このエラーが発生します。
これが発生するのは、Studio の 1 つのインスタンスまたは別の Eclipse ベースのアプリケーションのユーザーがメインパスワードを変更し、それと同時に Studio の別のインスタンスのユーザーが以前にキャッシュされたメインパスワードを使用して新しいログイン情報を保存した場合です。
org.eclipse.equinox.security.storage.StorageException: Given final block not properly padded. Such issues can arise if a bad key is used during decryption.
.
以前にキャッシュされたメインパスワードを使用して値が暗号化されているために、現在キャッシュされているメインパスワードではその値を復号化できない場合、このエラーが発生します。
これが発生するのは、Studio の 1 つのインスタンスまたは別の Eclipse ベースのアプリケーションを使用しているユーザーがメインパスワードを変更し、Studio の別のインスタンスまたはアプリケーションで、以前にキャッシュされたメインパスワードを使用して、暗号化された値を読み取ろうとしている場合です。