Web サービスコンシューマー - 例 1

次の例では、変数値を XML に変換し、以後 Web サービスをコンシュームする Web サービスコンシューマー用 Anypoint Connector (Web Service Consumer Connector) にその値を渡す方法を示しています。

Studio キャンバスの Web サービスコンシューマーサンプルフロー

Anypoint Studio で Mule アプリケーションを作成する

Anypoint Studio でフローを作成する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[Core (コア)]​ > ​[Scheduler]​ を選択します。

  2. Scheduler​ コンポーネントを Studio キャンバスにドラッグします。
    Scheduler​ コンポーネントは時間ベースの条件が成立した時点でフローを開始します。

  3. [Display Name (表示名)]​ 項目を ​Scheduler​ に設定します。

  4. [Scheduling Strategy (スケジュール戦略)]​ を ​Fixed Frequency​ に、​[Frequency (頻度)]​ を ​1000​ に、​[Start delay (開始遅延)]​ を ​0​ に、​[Time unit (時間単位)]​ を ​MILLISECONDS (Default)​ に設定します。

Studio での ​Scheduler​ 設定は次のようになります。

Scheduler 設定
Figure 1. Scheduler 設定
  1. Set Variable​ コンポーネントをキャンバスの ​Scheduler​ コンポーネントの右にドラッグします。
    Set Variable​ コンポーネントは、フローの公判で XML に変換される変数を作成します。

  2. [Display Name (表示名)]​ 項目を ​Set Variable​ に設定します。

  3. [Name (名前)]​ を ​variableSample​ に、​[Value (値)]​ を ​test​ に設定します。

Studio での ​Set Variable​ 設定は次のようになります。

Set Variable の設定
Figure 2. Set Variable の設定
  1. Transform Message​ コンポーネントをキャンバスの ​Set Variable​ コンポーネントの右にドラッグします。
    Transform Message​ コンポーネントは変数値を XML に変換します。

  2. Transform Message​ コンポーネント設定の ​[Output (出力)]​ 項目で、次の DataWeave 式を設定します。

    • 変数値の出力を ​application/xml​ に変換する。

    • Web Service Consumer Connector が ​attachOperation​ で呼び出そうとしている Web サービス操作の名前を定義する。

DataWeave 式
%dw 2.0
output application/xml
ns con http://service.soap.service.mule.org/
---
con#attachOperation: {
   text: vars.variableSample
}
xml

Studio での ​Transform Message​ 設定は次のようになります。

Transform Message の設定
Figure 3. Transform Message の設定
  1. [Consume]​ 操作をキャンバスの ​Transform Message​ コンポーネントの右にドラッグします。

  2. [Display Name (表示名)]​ 項目を ​Consume​ に設定します。

  3. [Operation (操作)]​ を ​attachOperation​ に、​[Body (本文)]​ メッセージを ​payload​ に設定します。

  4. [Advanced (詳細)]​ タブの ​[Message Customization (メッセージのカスタマイズ)]​ セクションで、​[Force XML Prolog into body (XML Prolog を本文に強制)]​ オプションを有効にして XML prolog をエンベロープの本文 XML のコンテンツに追加します。

Studio での ​Consume​ 操作設定は次のようになります。

Consume 操作設定
Figure 4. Consume 操作設定

Studio での ​XML Prolog​ 設定は次のようになります。

本文への XML Prolog の設定
Figure 5. 本文への XML Prolog の設定
  1. [General (一般)]​ タブで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にあるプラス記号 (+) をクリックして、​[Global Element Properties (グローバル要素のプロパティ)]​ 設定にアクセスします。

  2. [General (一般)]​ タブの ​[Connection (接続)]​ セクションで、次のパラメーターを設定します。

    • WSDL location (WSDL の場所)
      リモートまたはローカル WSDL ファイル URL。

    • Service (サービス)
      サービス名。

    • Port (ポート)
      ポート名。

    • Address (住所)
      要求をディスパッチする Web サーバーのアドレス。ただし、​[Service (サービス)]​ パラメーターと ​[Port (ポート)]​ パラメーターで Web サーバーアドレスが自動的に入力されない場合、手動で正しい ​[Address (アドレス)]​ を指定する必要があります。

  3. [OK]​ をクリックします。

Studio での ​[Global Element Properties (グローバル要素のプロパティ)]​ 設定は次のようになります。

Web サービスコンシューマー設定
Figure 6. Web サービスコンシューマー設定
  1. Studio で変更を保存します。

  2. アプリケーションをデプロイします。

Web サービスのコンシュームの XML

この例のフローをすばやく Mule アプリケーションに読み込むには、次のコードを Studio XML エディターに貼り付けます。