Amazon SQS Connector の 5.11 へのアップグレードおよび移行 - Mule 4

Amazon SQS 用 Anypoint Connector を 5.10 にアップグレードし、ロングポーリング、マルチスレッド、およびポーリングパラメーターのより詳細な制御を使用して、プロジェクトのパフォーマンスを改善および最適化します。

サポートされているアップグレードパス

開始バージョン 終了バージョン

5.x

5.10

変更内容

5.11

Amazon SQS Connector のすべてのエラー種別がエクスポートされました。MULE:UNKNOWN ではなく特定のエラーメッセージを確認できます。

5.10

Amazon SQS Connector は、Amazon Virtual Private Cloud (VPC) で使用できる SQS エンドポイントの追加をサポートするようになりました。

5.9

リリース 5.9 では、Read Message ソースと Read 操作でロングポーリングを有効にし、ポーリングの時間間隔を制御できるようになりました。ロングポーリングは、スループットに影響することなくネットワーク要求の数を減らすことができます。

さらに、ソースのスレッド数を設定できるようになったため、状況によってはスループットを向上できます。

5.8

Amazon SQS Connector は、最大 2 GB のペイロードを含む大きなメッセージの送受信をサポートするようになりました。これは、アプリケーションで大量のデータをキューに格納する必要がある場合に役立ちます。

この機能には、Amazon S3 サービスの使用が必要です。大容量のペイロードのトランスミッションは、1 つの SQS 要求と 1 つの S3 要求として請求されます。ペイロードの請求は、Amazon S3 に格納されているデータの量に基づいています。

5.7

メッセージオブジェクトには、新しい ​deduplicationId​ 項目が含まれるようになりました。同じ重複排除 ID で複数のメッセージが送信された場合、Amazon SQS はメッセージを正常に受け入れますが、5 分間の重複排除間隔中に最初のメッセージのみを配信します。

5.6

クラスターノードのサポートが ​Receive Messages​ 入力元に再び追加され、バージョン 5.4.3 と同じように機能します。入力元はデフォルトですべてのクラスターノードのメッセージをリスンしますが、​Receive Messages​ タブの ​Advanced​ サブタブの ​Primary node only​ 項目を使用して、この動作を変更できます。詳細は、​「クラスターモードでのメッセージの受信」​を参照してください。

5.5

バージョン 5.5.0 はクラスターモードのサポートがそのバージョンから削除されたため、非推奨となりました。

5.4.2

Amazon SDK for Java の連動関係がバージョン 1.11.649 にアップグレードされました。

要件

アップグレードを実行する前に、システムが次の要件を満たしていることを確認します。

アプリケーション/サービス バージョン

Mule

4.1.1 以降

Java

11

Anypoint Studio

7.0 以降

パッチ更新の更新された互換性情報については、​「Amazon SQS Connector リリースノート」​を参照してください。

アップグレード前提条件

アップグレードする前に、復元する必要がある場合に備えて、ファイル、データ、および設定のバックアップを作成します。

アップグレード手順

以下の手順でアップグレードを実行します。

  1. Anypoint Studio で、Mule プロジェクトを作成します。

  2. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[Search in Exchange (Exchange 内を検索)]​ をクリックします。

  3. 検索項目に「​sqs​」と入力します。

  4. [Available modules (使用可能なモジュール)]​ セクションで、​[Amazon SQS Connector]​ を選択し、​[Add (追加)]​ をクリックします。

  5. [Finish (完了)]​ をクリックします。

  6. Mule プロジェクトの ​pom.xml​ ファイルで ​mule-amazon-sqs-connector​ 連動関係のバージョンが ​5.9.x​ であることを確認します。​x​ を使用しているコネクタに対応するバージョンに置き換えます。

  7. バージョン 5.5.0 では、​Receive Messages​ 入力元はプライマリノードのみでメッセージを受信していました。このバージョンで同じ動作を実現するには、​[Receive Messages]​ ソース操作設定の ​[Advanced (詳細)]​ タブに移動し、​[Primary node only (プライマリノードのみ)]​ 項目を選択します。

    バージョン 5.4.x 以前からバージョン 5.8 以降にアップグレードする場合、この手順は必要ありません。

Studio はコネクタを自動的にアップグレードします。

アップグレード後の手順

コネクタの最新バージョンをインストールしたら、アップグレードを確認します。

  1. Studio の ​[Problems (問題)]​ または ​[Console (コンソール)]​ ビューでエラーがないことを確認します。

  2. プロジェクトの ​pom.xml​ ファイルに問題がないことを確認します。

  3. 接続をテストして、操作が機能することを確認します。

トラブルシューティング

パラメーターおよびメタデータのキャッシュに問題がある場合は、Studio を再起動してください。

アップグレードの復元

以前のバージョンの Amazon SQS Connector に戻す必要がある場合、プロジェクトの ​pom.xml​ の ​mule-amazon-sqs-connector​ 連動関係バージョン ​5.9.x​ を非推奨でない最新バージョン ​5.8​ に変更します。