Anypoint MQ Connector の概要

Anypoint MQ 用 Anypoint Connector (Anypoint MQ Connector) は、Anypoint MQ クラウドサービスを使用して Mule アプリケーションにパブリッシュ - サブスクライブメッセージングを提供します。

Anypoint MQ は、エンタープライズメッセージングパターン、マイクロサービス間の非同期通信、IoT などの広範なメッセージングのユースケースをサポートします。また、Anypoint MQ には、node.js、Java、Go、DevOps bash スクリプトなどのフレームワークを使用してメッセージのパブリッシュやコンシュームを行う REST API もあります。

要件

このコネクタを使用するには、Anypoint Studio、Anypoint Connector、アプリケーションフローに精通している必要があります。Anypoint MQ Connector は無料ですが、Anypoint Platform でサービスに接続するにはライセンスが必要です。

互換性

ソフトウェア バージョン

Mule Runtime Engine

4.1.1 以降

Anypoint Studio

7 以降

このドキュメントは、Anypoint MQ Connector 4.x のみに適用されます。バージョン 3.x からバージョン 4.x に移行するには、 Anypoint MQ Connector のアップグレードおよび移行 を参照してください。

Anypoint MQ Connector をインストールする

このコネクタは、Anypoint Studio で記述されたアプリケーション、スタンドアロンアプリケーション、または XML で記述されたアプリケーションで使用できます。

Anypoint Studio で、次の手順を実行します。

  1. Mule プロジェクトを作成するか開きます。

  2. Studio タスクバーの ​Exchange​ アイコンをクリックします。

  3. Anypoint Platform のユーザー名とパスワードを入力し、​[Sign In (サインイン)]​ をクリックします。

  4. [All assets (すべてのアセット)]​ を選択して「​MQ​」を検索します。

  5. [Anypoint MQ Connector — Mule 4]​ を選択し、​[Add to project (プロジェクトに追加)]​ をクリックします。

  6. 画面の指示に従ってコネクタをインストールします。

スタンドアロンアプリケーションまたは XML で記述されたアプリケーションの場合。

  1. Anypoint Studio で Mule プロジェクトを開きます。

  2. コネクタを連動関係として ​pom.xml​ ファイルに追加します。

    <dependency>
      <groupId>com.mulesoft.connectors</groupId>
      <artifactId>anypoint-mq-connector</artifactId>
      <version>x.x.x</version>
      <classifier>mule-plugin</classifier>
    </dependency>

x.x.x​ を使用しているコネクタに対応するバージョンに置き換えます。

最新の ​pom.xml​ ファイル情報を取得するには、​ Anypoint Exchange​ でコネクタにアクセスし、​[Dependency Snippets (連動関係スニペット)]​ をクリックします。

Mule プロジェクトで操作を設定する

Anypoint Studio で、次の手順を実行します。

  1. コネクタがまだインストールされていない場合はインストールします。

    Anypoint MQ Connector をインストールする​ を参照してください。

  2. Mule プロジェクトを作成するか開きます。

  3. [Mule Palette (Mule パレット)]​ で「​mq​」を検索します。

  4. [Anypoint MQ]​ をクリックしてコネクタで使用可能な操作を表示します。

    Anypoint MQ の [Mule Palette (Mule パレット)]
  5. 操作を適宜設定します。

    操作 説明

    ACK

    メッセージが適切にコンシュームされたことを示し、​[In Flight (インフライト)]​ 状況からメッセージを削除します。

    Consume

    キューからメッセージをコンシュームします。

    NACK

    メッセージの状況を ​[In Flight (インフライト)]​ から ​[In Queue (キュー待機中)]​ に変更し、再びサブスクライバーがコンシュームできるようにします。

    Publish

    宛先にメッセージをパブリッシュします。

    Subscriber

    キューのメッセージをリスンします。

デフォルトのサブスクライバーへの接続を設定する

各操作で、サブスクライバーへの接続を設定する必要があります。

  1. Anypoint Studio で、​[Mule Palette (Mule パレット)]​ からキャンバスに操作の名前をドラッグして選択します。

  2. [Connector configuration (コネクタ設定)]​ の緑色のプラス記号をクリックします。

  3. Anypoint Platform で、​[MQ] > [Destinations (宛先)]​ をクリックします。

  4. [Copy (コピー)]​ をクリックし、メニューから ​[Connector version 4.x and later (Connector バージョン 4.x 以降)]​ を選択します。

    「Destinations (宛先)」 ページの 「Copy (コピー)」 ボタン
  5. Anypoint Studio の ​[Anypoint MQ Config (Anypoint MQ 設定)]​ ウィンドウで、​[URL]​ 項目に URL を貼り付けます。

  6. Anypoint MQ で、​[MQ] > [Client Apps (クライアントアプリケーション)]​ をクリックします。

    必要に応じて、クライアントアプリケーションを作成します。

  7. クライアントアプリケーション名をクリックして詳細ペインを表示します。

  8. 詳細ペインのクライアントアプリケーション ID とクライアントシークレットの値を Studio の ​[Anypoint MQ Config (Anypoint MQ 設定)]​ ウィンドウにコピーします。

    「Anypoint MQ Config (Anypoint MQ 設定)」 ウィンドウの 「URL」 項目、「Client App ID (クライアントアプリケーション ID)」 項目、「Client Secret (クライアントシークレット)」 項目
  9. [Test Connection (接続をテスト)]​ をクリックして、Anypoint MQ のデフォルトのサブスクライバーを確認します。

  10. [OK]​ をクリックします。