Anypoint Studio を使用したコネクタの設定

Anypoint Studio を使用してコネクタを設定する手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint Platform に認証ログイン情報を提供します。

  2. コネクタをインストールします。

  3. コネクタのフローのソースを設定します。

  4. コネクタを設定します。

Studio でソースとコネクタを設定するときに、次のベストプラクティスに従います。

  • ソースとコネクタに関連するグローバル要素を設定します。

  • プロパティを含む YAML ファイルまたはプロパティファイルを作成して、設定からファイルを参照します。

  • ソースと対象コネクタの再接続戦略を設定します。

これらのベストプラクティスについての詳細は、​「設定コネクタのベストプラクティス」​を参照してください。

Anypoint Platform への認証ログイン情報の提供

Anypoint Exchange ポータルのコネクタにアクセスするには、最初に Anypoint Platform ログイン情報を設定する必要があります (まだ設定されていない場合)。

コネクタを Mule プロジェクトに追加する

コネクタをインストールして Mule プロジェクトに追加します。

  1. Studio で Mule プロジェクトを作成します。

  2. [Mule Palette (Mule パレット)] ビューで、​[(X) Search in Exchange ((X) Exchange 内を検索)]​ をクリックします。

  3. [Add Dependencies to Project (連動関係をプロジェクトに追加)]​ で、検索項目にコネクタ名を入力します。

  4. [Available modules (使用可能なモジュール)]​ で、そのコネクタ名をクリックします。

  5. [Add (追加)]​ をクリックします。

  6. [Finish (完了)]​ をクリックします。

コネクタのソースの設定

ソースは、指定された条件が満たされたときにフローを開始します。HTTP Listener 操作 (HTTP リスナー)、Scheduler エンドポイント (スケジューラー)、コネクタ固有のソースなど、コネクタのフローのソースを設定します。

ソースとしての HTTP リスナーの使用

HTTP リスナーは HTTP 要求をリスンし、要求を受信したときに関連付けられたフローをトリガーします。ソースとして HTTP リスナーを使用する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)] で​「HTTP」​を検索し、​Listener​ 操作を選択します。

    ソースとしての HTTP リスナーの選択
    Figure 1. HTTP 要求をリスンする HTTP リスナーを選択
  2. Listener​ 操作をキャンバスにドラッグします。

  3. [Listener]​ 設定画面で、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にあるプラス記号 (​+​) をクリックして、HTTP リスナーのグローバル要素を追加します。

    次のスクリーンショットは、HTTP リスナーグローバル要素の ​[General (一般)]​ タブのデフォルト値を示しています。

    HTTP リスナーグローバル要素のデフォルト値
    Figure 2. HTTP リスナーグローバル要素のデフォルト値
    • 最初のセクションは、接続で使用するプロトコル、ホスト、ポートのデフォルト値を示しています。

    • 2 番目のセクションは、接続で使用するベースパスとリスナーインターセプターのデフォルト値を示しています。

  4. [General (一般)]​ タブのデフォルトを受け入れるか、必要な情報を指定します。

    • 特定のポートでサーバー上の全ネットワークインターフェースをリスンするには、​[Host (ホスト)]​ プロパティをデフォルト値の ​0.0.0.0​ のままにします。

    • サーバー内で生成された受信要求をリスンするには、​[Port (ポート)]​ の値を ​localhost​ に設定します。

  5. TLS を使用するには、​[TLS]​ タブをクリックして必要な情報を指定します。

  6. [Advanced (詳細)]​ タブで、再接続戦略を指定します。詳細は、​「Anypoint Connector 設定」​を参照してください。

  7. [Test Connection (接続をテスト)]​ をクリックして、Mule が指定されたサーバーに接続できることを確認します。

  8. [OK]​ をクリックします。

  9. [Path (パス)]​ 項目を適切なパスに設定します。

  10. その他のタブを選択して、適切な項目値を指定します。

HTTP リスナーについての詳細は、​「HTTP Connector リファレンス」​を参照してください。

ソースとしてのスケジューラーの使用

スケジューラーを使用して、時間ベースの条件が満たされたときにフローを開始します。一定間隔でフローを開始するようにスケジューラーを設定したり、より柔軟な Cron 式を使用したりできます。たとえば、スケジューラーを使用して 5 秒ごとにフローを開始したり、1 か月間毎日正午にフローを開始するように cron 式を設定したりできます。

ソースとしてスケジューラーを使用する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[Scheduler (スケジューラー)]​ を検索して選択します。

    ソースとしてスケジューラーを選択
    Figure 3. フローを開始するタイミングをスケジュールするためにスケジューラーを選択
  2. [Scheduler (スケジューラー)]​ をキャンバスにドラッグします。

    次のスクリーンショットは、スケジュール戦略のデフォルト値を示しています。

    スケジュール戦略のデフォルト値
    Figure 4. スケジュール戦略のデフォルト値
  3. [Scheduler (スケジューラー)]​ 設定画面の ​[Scheduling Strategy (スケジュール戦略)]​ 項目で、フローの開始に一定間隔または Cron 式のどちらを使用するかを選択します。

    • [Fixed Frequency (一定間隔)]​ を選択した場合、次の項目の値を入力します。

      • Frequency (頻度)

        [Time unit (時間単位)]​ 項目で指定された時間単位に基づく、スケジューラーがフローを開始する頻度

      • Start delay (開始遅延)

        [Time unit (時間単位)]​ 項目で指定された時間単位に基づく、アプリケーション起動してからフローを最初に開始するまで待つ時間

      • Time unit (時間単位)

        Frequency (頻度)​ と ​Start Delay (開始遅延)​ の値の時間単位。

    • [Cron]​ を選択した場合、​[Expression (式)]​ 項目に cron 式を入力し、​[Time Zone (タイムゾーン)]​ 項目にタイムゾーンを入力します。

      [Time Zone (タイムゾーン)]​ 項目の形式と有効な値については、Java TimeZone クラスの Javadoc を参照してください。

  4. ペイロード、変数、および属性のメタデータを設定するには、​[Metadata (メタデータ)]​ タブを選択して、適切なメタデータを追加します。

スケジューラーについての詳細は、​「Scheduler エンドポイント」​を参照してください。

コネクタ固有のソースの使用

コネクタにソースが関連付けられている場合、コネクタ固有のソースを使用してフローを開始できます。各コネクタソースには、固有の設定があります。

たとえば、Amazon SQS の Receive Messages を Amazon SQS Connector のソースとして使用できます。このソースは、指定された Amazon SQS キューが新しいメッセージを受信するたびにフローを開始します。

コネクタ固有のソースを設定する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、コネクタを検索してソースを選択します。

    たとえば、​「Amazon SQS」​を検索し、​[Receive Messages]​ ソースを選択します。

    Amazon SQS の Receive Messages ソース
    Figure 5. Amazon SQS の Receive Messages ソースを検索
  2. ソースをキャンバスにドラッグします。

  3. 設定画面で、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にあるプラス記号 (​+​) をクリックして、ソースのグローバル要素を追加します。

  4. 必須項目の値を入力します。

  5. グローバル要素の ​[Advanced (詳細)]​ タブで、再接続戦略を指定します。詳細は、​「Anypoint Connector 設定」​を参照してください。

  6. [Test Connection (接続をテスト)]​ をクリックして、Mule が指定されたサーバーに接続できることを確認します。

  7. [OK]​ をクリックします。

コネクタの設定

Mule アプリケーションでコネクタを設定するには、最初にフロー内のそのコネクタのすべてのインスタンスで使用できるグローバル要素を設定します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、コネクタを検索して目的の操作を選択します。

  2. その操作をキャンバスのソースの右にドラッグします。

  3. 操作の設定画面で、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にあるプラス記号 (​+​) をクリックして、コネクタのグローバル要素を追加します。

  4. コネクタのグローバル要素のプロパティを指定します。

  5. グローバル要素のプロパティの ​[Advanced (詳細)]​ タブで、再接続戦略を指定します (サポートされている場合)。詳細は、​「Anypoint Connector 設定」​およびコネクタのリファレンスガイドを参照してください。

  6. [Test Connection (接続をテスト)]​ をクリックして、Mule が指定されたサーバーに接続できることを確認します。

  7. [OK]​ をクリックします。

グローバル要素を設定したら、コネクタの他の項目を設定します。

特定のコネクタの設定についての詳細は、そのコネクタのユーザーガイドとリファレンスガイドを参照してください。