FTP Connector を使用したファイルのコピーと移動の例 - Mule 4

FTP 用 Anypoint Connector (FTP Connector) の ​Copy​ 操作と ​Move​ 操作を使用すると、ファイルやディレクトリをオンデマンドでコピーおよび移動できます。

SFTP にはコピーおよび移動のネイティブ概念がありますが、FTP にはありません。FTP Connector では、書き込みと読み取りを同時に開始する同時ストリームを使用してファイルのコンテンツをダウンロードして新しい場所に書き込むことで、これらの操作をシミュレートします。これらの操作ではかなりのネットワークオーバーヘッドが発生するため、慎重に行う必要があります。

Studio で Copy 操作を設定する

Studio で ​Copy​ 操作を追加および設定する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで「​ftp​」を検索し、​[Copy]​ 操作を選択します。

  2. [Copy]​ 操作を Studio キャンバスにドラッグします。

  3. 操作の設定画面の ​[General (一般)]​ タブで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にあるプラス記号 (​+​) をクリックし、グローバル要素設定項目にアクセスします。

  4. 接続情報を指定し、​[OK]​ をクリックします。

  5. [Source path (ソースパス)]​ を、コピーするファイルのパスに設定します (例: source.txt​)。

  6. [Target path (対象パス)]​ を、ファイルのコピー先となるディレクトリパスに設定します (例: backup​)。

  7. [Rename To (変更後の名前)]​ を設定して、操作の一環としてファイル名を変更します (例: renamed.txt​)。
    この項目はパスではなくファイル名である必要があります。この属性を指定しない場合、元のファイル名が使用されます。

Studio の Copy 操作の設定

設定 XML エディターでは、​<ftp:copy>​ 設定は次のように記述されます。

<ftp:copy sourcePath="source.txt" targetPath="backup"
  overwrite="true|false" createParentDirectories="true|false"
  renameTo="renamed.txt"/>
xml

Studio で Move 操作を設定する

Studio で ​Move​ 操作を追加および設定する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで「​ftp​」を検索し、​[Move]​ 操作を選択します。

  2. [Move]​ 操作を Studio キャンバスにドラッグします。

  3. 操作の設定画面の ​[General (一般)]​ タブで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にあるプラス記号 (​+​) をクリックし、グローバル要素設定項目にアクセスします。

  4. 接続情報を指定し、​[OK]​ をクリックします。

  5. [Source path (ソースパス)]​ を、移動するファイルのパスに設定します (例: source.txt​)。

  6. [Target path (対象パス)]​ を、ファイルの移動先となるディレクトリパスに設定します (例: backup​)。

  7. [Rename To (変更後の名前)]​ を設定して、操作の一環としてファイル名を変更します (例: renamed.txt​)。
    この項目はパスではなくファイル名である必要があります。この属性を指定しない場合、元のファイル名が使用されます。

Studio の Move 操作の設定

設定 XML​ エディターでは、​<ftp:move>​ 設定は次のように記述されます。

<ftp:move sourcePath="source.txt" targetPath="backup"
  overwrite="true|false" createParentDirectories="true|false"
  renameTo="renamed.txt"/>
xml