Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations Connector 3.1 追加設定情報 - Mule 4

Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations Connector 3.1.7 以降では、エンティティを作成するときにカスタムロジックを使用して複合型のプロパティを設定できます。

カスタムロジックを使用した複合型の設定

Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations Connector 3.1.6 以前で、次のペイロードを ​Create​ 操作で使用するとします。

%dw 2.0
output application/java
---
{
    "Name": "GENERIC-CUSTOMER-NAME",
    "CustomerAccount": "CUSTOMER-ACCOUNT",
    "SalesCurrencyCode": "EUR",
    "CustomerGroupId": "GROUP-ID",
    "IsServiceDeliveryAddressBased": "No"
}

IsServiceDeliveryAddressBased​ は、Microsoft データモデルでは列挙型である ​Microsoft.Dynamics.DataEntities.NoYes​ 型のプロパティです。このペイロードを ​Create​ 操作で使用すると、​IsServiceDeliveryAddressBased​ の値が列挙型ではなく文字列の ​No​ であるため例外が返されます。

Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations Connector 3.1.7 以降では、新しく追加されたカスタムロジックを使用してプロパティを適切に設定し、例外を回避します。

%dw 2.0
output application/java
---
{
    "Name": "GENERIC-CUSTOMER-NAME",
    "CustomerAccount": "CUSTOMER-ACCOUNT",
    "SalesCurrencyCode": "EUR",
    "CustomerGroupId": "GROUP-ID",
    "IsServiceDeliveryAddressBased": {
            "muleAdditions": {
                "kind": "enum",
                "type": "Microsoft.Dynamics.DataEntities.NoYes"
            },
            "value" : "No"
        }
}

IsServiceDeliveryAddressBased​ の値は、次の項目を含むオブジェクト型である必要があります。

  • muleAdditions

    • kind

      複合オブジェクトの種類を示すキー。サポートされる値は ​enum​ のみです。

    • type

      Microsoft データモデルの型を示すキー。サポートされる値は、Microsoft データモデルの任意の列挙型です。

      列挙型を見つける手順は、次のとおりです。

      • Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations Connector 3.1.7 以降では、改善されたメタデータにデータ型の完全な名前が表示されるようになりました。

        データ型の完全な名前を表示しているメタデータのリスト。
      • https://{tenant}.com/data/$metadata​ で GET 要求を実行します。結果の XML ファイルにはデータモデル全体が含まれます。

  • value

    列挙値を文字列として含むキー。

次のステップ

コネクタの設定が完了したら、​​を試すことができます。