Mule ゲートウェイメトリクスの収集

Mule ゲートウェイはデフォルトで有効になっており、ユーザーエクスペリエンスを改善するために関連する使用状況データを収集します。MuleSoft はこのデータを使用して、すべての顧客の Mule ゲートウェイ機能を均一に分析し、理解を深めます。Mule ゲートウェイによって収集されるメトリクスを次に示します。

  • デプロイされたアプリケーション、API、およびポリシーの数と種別

  • Mule ゲートウェイ関連の設定パラメーター

  • 処理された要求数に関する統計

ログイン情報やポリシー設定パラメーターなどの機密情報は収集されません。この機能は、Mule Runtime エンジンの 3.9.5、4.2.2、および 4.3.0 バージョンに含まれています。

Mule ゲートウェイメトリクス収集の無効化

この設定を使用して機密情報が収集されることはありませんが、何らかの理由で無効にすることができます。この設定を無効にするには、​wrapper.conf​ ファイルに次のエントリを追加します。

anypoint.platform.metrics_enabled=false

Analytics イベントデータのログ記録

Mule ゲートウェイでは、受信 API 要求に関するデータを取得するために ​INFO​ API Analytics イベントログが提供されます。

API Analytics イベントログは 2024 年 2 月 1 日以降にリリースされた Mule Runtime バージョン 4.4.x および 4.5.x と Mule Rruntime バージョン 4.6.0 以降でのみサポートされます。

デフォルトでは、​anypoint.platform.log_analytics_events=false​ になっています。次のエントリを ​wrapper.conf​ ファイルに追加してイベントログを有効にします。

anypoint.platform.log_analytics_events=true
追加のログ生成を行うため、イベントログは要求処理のパフォーマンスに影響する場合もあります。

ログは次の形式で表示されます。

com.mulesoft.mule.runtime.gw.analytics.logger.AnalyticsHttpEventsLogger: {"api_id":XX,"api_version_id":XX,"org_id":"XXX","host_id":"XXXX","client_id":XXX,"transaction_id":XXX,"received_ts":"XXX","replied_ts":"XXX","client_ip":"XX","verb":"GET","path":"/backend","status_code":200,"user_agent":"XXX","request_bytes":0,"response_bytes":150,"request_disposition":"XXX","policy_violation":null,"event_id":"XXX","deployment_type":null}

ログの管理とトラブルシューティング

メトリクス収集プロセス中にエラーが発生した場合でも、Mule アプリケーションは他のタスクを完了できます。さらに、メトリクス収集に関連するすべてのエントリは、ログファイルが乱雑にならないように次のパッケージに ​DEBUG​ として記録されます。

  • Mule 3 Runtime の場合:

    • com.mulesoft.module.client.metrics

    • com.mulesoft.module.metrics

  • Mule 4 Runtime の場合: com.mulesoft.mule.runtime.gw.metrics

この機能で問題が発生した場合、次の手順を実行します。

  1. MuleSoft サポートに連絡し、前のセクションにリストされているメトリクスログを提供します。

  2. サポートが問題を解決できるまで、設定を無効にします。