Mule 3 と Mule 4 のポリシーの比較

Mule バージョン 3 とバージョン 4 のポリシーは、実装方法と提供されるサポートのレベルによって異なります。

Feature Mule 3 Mule 4

デフォルトの式言語

MEL 式を使用

DataWeave 2.0 を使用

リソース

ライブラリやリソースなどの外部連動関係はポリシーに含めることができず、ランタイムで使用可能にする必要がある

ポリシーはリソースをパッケージ化できるため、ランタイムでの連動関係は不要。

Performance (パフォーマンス)

部分的な非ブロック処理

完全な非ブロック処理

バージョン管理

サポート対象外

完全にサポートされ適用される

実行順序

調整、レート制限、および CORS が最初に実行される。その他のポリシーは並び替え可能

CORS を除くすべてのポリシーを並び替え可能

リソースレベルのサポート

RAML ベースの API に制限

HTTP ベースの API および RAML ベースの API にまで拡張されたサポート

クラスローダーの分離

サポート対象外

アプリケーションライブラリ、拡張機能、ランタイムライブラリ間でサポート

ポリシーの追加

調整

スパイク制御

認証のサポート

単純なセキュリティマネージャーまたは LDAP セキュリティマネージャーポリシーに基づく HTTP 基本認証

セキュリティマネージャー設定を含む、単純な基本認証および LDAP 基本認証ポリシー

レート制限のサポート

ノードと設定済みクラスター間で共有される設定不可能なクォータ。

  • 以下を含む設定可能なクォータ

    • ヘッダーを公開する機能

    • クォータをクラスタリングする機能

設定

ヘッダー伝搬はデフォルトで行われない

ヘッダー伝播はデフォルトでは行われないが、トークン適用、レート制限、その他のデフォルトポリシーで設定可能

カスタマイズ

XML スキーマ言語に基づいたカスタムポリシーテンプレートの作成をサポート

  • XML スキーマ言語を使用してカスタムポリシーを作成する強力なエンジン

  • 改善されたエラー処理

  • すべての MuleSoft コンポーネントのサポート

  • ポリシーとアプリケーション間の分離

  • バックエンドサービスから戻ってくるアウトバウンド要求に適用可能

  • 追加ライブラリをパッケージ化可能

  • Exchange へのアップロード時にポリシーのバージョン管理サポートを提供。

カスタムポリシーの実装とユーザーエクスペリエンスは、Mule 3 バージョンと Mule 4 バージョンで大きく異なります。Mule バージョンのカスタムポリシーについての詳細は、それぞれのカスタムポリシーセクションを参照してください。