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このバージョンの Mule は、拡張サポートが終了する 2023 年 5 月 2 日にその すべてのサポートが終了しました。 このバージョンの Mule を使用する CloudHub には新しいアプリケーションをデプロイできなくなります。許可されるのはアプリケーションへのインプレース更新のみになります。 標準サポートが適用されている最新バージョンの Mule 4 にアップグレードすることをお勧めします。これにより、最新の修正とセキュリティ機能強化を備えたアプリケーションが実行されます。 |
Mule 4 ではデータについての考え方が根本的に Mule 3 とは異なります。Mule 3 では多くの場合、基本的な Java データ型、InputStream の管理方法、ペイロードがメモリ量を上回っていないか、MEL でアクセス可能にするためにデータを Java オブジェクトに変換する方法を認識している必要があります。
Mule 4 では、次のベストプラクティスが推奨されます。
Java データ型への不要な変換を回避し、データを直接操作する。
ランタイムにストリーミングを処理させる。
カスタム Java コードとの直接的なインテグレーションを実行している場合を除き、バイナリデータ型を String
、byte[]
、InputStream
に変換しない。
「Mule 4 の概要: DataWeave 式言語」で、DataWeave を使用してデータを直接操作する方法を説明しました。各種のデータ形式にアクセスできるこの機能を Mule 4 のストリーミング機能と組み合わせれば、データを最初に Java オブジェクトに変換する必要がなくなります。この改善によって次のことが可能になるため、ランタイムでのデータの操作が大幅に簡素化されます。
DataWeave 式言語を使用してデータを数回読み取ったり、ランダムにアクセスすることができ、副次的影響がない。
データを最初にメモリにキャッシュしなくても、複数の場所に送信できる。
メモリ量を超えるデータに透過的にアクセスできる。
Mule 4 でのストリーミングのしくみについての詳細は、「Mule 4.0 でのストリーミングについて」を参照してください。
Mule でデータストリームが自動的に管理されるようになったことため、データに簡単にアクセスできます。そのデータ型の基本的な Java 表現が byte[]
、InputStream
、String
なのか、それとも他の形式なのかを気にする必要がありません。
Mule 3 アプリケーションで多くみられたパターンは、データをログに記録したり、いずれかのトランスポート経由で送信したりするために、ユーザーがデータを文字列に変換するというものです。ストリームを 2 回コンシュームすることができなかったためこの処理が必要でした。つまり、トランスフォーマーが必要でした。
<http:listener ... /> <!-- Obtains an InputStream payload -->
<object-to-string/> <!-- consume the stream and convert it to a String -->
<logger message="#[payload]"/> <!-- log the String -->
<http:request .../> <!-- send the String somewhere else-->
Mule 4 では、基になるデータ型やストリームのコンシューム回数を気にすることなく、データを簡単に記録や送信することができます。ペイロードを InputStream
ではなく、単なるバイナリデータと考えます。また、コンテンツタイプがわかっている場合は、そのまま JSON、XML、あるいはそのコンテンツタイプに対応するデータ型と考えることができます。
<http:listener ... /> <!-- payload is JSON document -->
<logger message="#[payload]"/> <!-- log the JSON document -->
<http:request .../> <!-- send the JSON document somewhere else-->