Global Element (グローバル要素)

グローバル要素は、フロー内の要素 (数に制限なし) が共有できるパラメーターを含む再利用可能なオブジェクトです。グローバル要素は、Mule アプリケーション内の Anypoint Connector またはコンポーネントから参照します。

グローバル要素を使用することで、設定の詳細をフロー内の複数のローカル要素に適用できます。パラメーターと設定の詳細を定義したグローバル要素を 1 つだけ作成しておき、同じ設定を使用する任意のフロー要素からグローバル要素を参照します。このようにして、フロー要素間の一貫性を保つことができます。

一部のコンポーネントでは、プロパティをグローバル要素に格納する必要があります。

利点

グローバル要素は、Mule アプリケーション開発者に再利用性、効率性、柔軟性という利点をもたらします。

  • 再利用性

    グローバル要素を 1 回だけ設定すれば、同じタイプのプロセッサー間で設定を共有できます。特に、SaaS アプリケーションやデータベースなどの外部ソースへの接続の詳細とログイン情報を定義する場合は、グローバル要素を設定すると便利です。

  • 効率性

    フロー内のプロセッサーにグローバル要素を共有させることで、同じ設定を何度も繰り返して変更する手間を省けます。たとえば、ログイン情報を使用して同じサービスに接続するコネクタが複数ある場合は、グローバル要素の設定を変更するだけで、そのグローバル要素を参照しているすべてのフロー要素に変更が適用されます。

  • 柔軟性

    フロー内の要素は、グローバル要素の設定を定義通りに適用することも、グローバル設定プロパティに変更を加えて使用することもできます。

始める前に

Anypoint Studio ビジュアルエディター​の機能を確認して、Anypoint Studio のグラフィカルユーザーインターフェースを使用した Mule アプリケーションの開発について学習し、グローバル要素を使用するコンテキストについて理解を深めてください。

グローバル要素の作成

グローバル要素は 2 通りの方法で作成できます。

  • Anypoint Studio キャンバスの ​[Global Elements (グローバル要素)]​ タブから

  • グローバル要素をサポートするコネクタまたはモジュールのプロパティパネルから

Anypoint Studio キャンバスから

  1. Anypoint Studio ビジュアルエディターで、​[Global Elements (グローバル要素)]​ タブをクリックして、アプリケーション内のすべてのグローバル要素のリストにアクセスします。

    new-global-element
  2. [Create (作成)]​ をクリックして、新しいグローバル要素を追加します。

  3. [Choose Global Type (グローバル種別の選択)]​ ウィザードで、ディレクトリ間を移動するか、または検索条件を使用して、作成するグローバル要素の種別を選択し、​[OK]​ をクリックします。

  4. [Global Element Properties (グローバル要素のプロパティ)]​ ウィンドウで、グローバル要素の設定可能なパラメーターを定義します。

  5. [OK]​ をクリックして保存します。

コネクタまたはモジュールのプロパティパネルから

フロー内に配置したローカルコンポーネント内から新しいグローバル要素を作成する手順は次のとおりです。

  1. グローバル要素を作成するコンポーネントをクリックします。

    select-component-global-element
  2. プロパティパネルで、​[Connector Configuration (コネクタ設定)]​ の横にある追加アイコンをクリックします。

    create-config-global-element
  3. 作成するグローバル要素種別で必要な項目をすべて設定します。

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