HTTP および HTTPS 受信エンドポイント設定

HTTP 受信エンドポイント設定と HTTPS 受信エンドポイント設定により、HTTP と HTTPS 経由でそれぞれ送信される B2B メッセージを受信する場所が決まります。HTTP および HTTPS エンドポイントには次の 2 種類があります。

  • Receive from Partners (パートナーから受信)

    パートナーから直接、またはサードパーティ接続経由でインバウンド B2B メッセージを受信するインバウンドメッセージフローの送信元エンドポイント。

    HTTP と HTTPS の [Receive from Partners (パートナーから受信)] エンドポイントを所有できるのはホスト、パートナー、またはサードパーティ接続です。

  • Source at Host (ホストの送信元)

    バックエンドアプリケーションからアプリケーションメッセージを受信するアウトバウンドメッセージフローの送信元エンドポイント。

    HTTP または HTTPS の [Source at Host (ホストの送信元)] エンドポイントを所有できるのはホストのみです。

各 HTTP および HTTPS 受信エンドポイント設定は、ランタイムで個別の Mule アプリケーションとしてデプロイされます。Anypoint Partner Manager の実行に必要な vCore 数を最小限に抑えるには、既存の HTTP または HTTPS 受信エンドポイント設定を複数のメッセージフローで使用します。

[<ホスト>]​ ページで次の設定を定義して、HTTP および HTTPS 受信エンドポイントを作成します。

名前 説明 必須

Endpoint Name (エンドポイント名)

エンドポイントを識別するために自動的に生成された名前 (手動で変更可能)。

x

Owner (オーナー)

エンドポイントを所有するホスト、パートナー、またはサードパーティ接続。

x

使用方法

エンドポイント機能 (​[Receive from partners (パートナーから受信)]​ または ​[Source at host (ホストの送信元)]​)。

x

プロトコル

エンドポイントでサポートされるプロトコル (​HTTP​ または ​HTTPS​)。

x

説明

ユーザーが入力した、エンドポイントの目的を説明する値。

Private port (when deploying to VPC) (非公開ポート (VPC にデプロイする場合))

CloudHub デプロイメントで Anypoint Virtual Private Cloud (Anypoint VPC) を使用している場合に適用されます。

  • 有効にすると、AS2 受信エンドポイントアプリケーションは ​Anypoint VPC​ の非公開ポート ​8092​ にデプロイされます。Anypoint VPC を介したエンドポイントへのアクセス制御と、専用ロードバランサーの設定を管理できます。

  • 無効にすると、AS2 受信エンドポイントアプリケーションはデフォルトで公開ポート ​8082​ にデプロイされます。

    エンドポイント URL にはインターネット経由で直接アクセスできます。

Manage with API Manager (API Manager で管理)

この設定を有効にすると、API Manager を使用してエンドポイントをそのアクセス制御を含め管理できます。エンドポイントを API Manager で管理すると、認証やクライアントログイン情報を含むさまざまなポリシーを適用したり、エンドポイントの SLA 層を設定したりできます。また、Anypoint Exchange を活用してメッセージ仕様を文書化し、Anypoint API Experience Hub を活用して公開ポータルでメッセージ仕様をパートナーと共有できます。(これには追加のライセンスが必要です。)

API Manager でエンドポイントを管理するには、API Manager でエンドポイントと同じ環境および組織に HTTP API を作成します。

API Manager でこの API を作成するときには次の操作を行います。

  • アセットタイプに ​HTTP API​ を選択します。

  • [Endpoint configuration (エンドポイント設定)]​ 画面はデフォルトのままにします。

  • API インスタンス ID をコピーし、Partner Manager の ​[New endpoint: Receive from Partners (新規エンドポイント: パートナーから受信)]​ ウィンドウの ​[API Auto discovery id (API 自動検出 ID)]​ 項目に貼り付けます。

この機能を使用するには API Manager ライセンスが必要です。

URL

バックエンドアプリケーションからのアウトバウンド送信元メッセージまたはパートナーからのインバウンド B2B メッセージを受け取る HTTP または HTTPS アドレス。この ID は、エンドポイントを使用する最初のメッセージフローがデプロイされると Partner Manager によって自動的に生成されます。

x

Response timeout (in milliseconds) (応答タイムアウト (ミリ秒))

ミリ秒単位の応答タイムアウト。デフォルト値は ​15000​ です。

x

認証種別

HTTP または HTTPSエンドポイントを保護するために使用する認証方法。API Manager を使用してエンドポイントを管理する場合、この項目は無効になります。

有効な値:

x

  • Anypoint Runtime Fabric にデプロイすると、Partner Manager は HTTP または HTTPS 受信エンドポイントを HTTP リスナーとしてデプロイします。

    • 外部コンシューマーに HTTPS エンドポイントを提供するようにイングレスコントローラーを設定する必要があります。詳細は、​「Runtime Fabric のイングレスの設定」​を参照してください。

  • CloudHub 2.0 にデプロイすると、Partner Manager は HTTP または HTTPS 受信エンドポイントを HTTPS リスナーとしてデプロイします。

    • 共有スペースをデプロイメント対象として使用している場合、HTTP 要求は許可されません。

    • HTTP または HTTPS 受信エンドポイントアプリケーションへの HTTP 要求を許可する場合は、次の手順を実行します。

      1. 非公開スペースをデプロイメント対象として使用します。

      2. [Advanced (詳細)]​ タブの ​[HTTP requests (HTTP 要求)]​ 項目で ​[Accept HTTP (HTTP を受け入れる)]​ を選択します。

      3. 必要に応じて、特定の IP アドレスからの HTTP 要求を許可するようにネットワークレベルのイングレスルールを設定します。

API キー認証

HTTP リクエストヘッダー内で有効な API キーを要求する認証種別。

次の設定を使用して、API キー認証を設定します。

名前 説明 必須

HTTP Header Name (HTTP ヘッダー名)

API キー値に関連付けられている HTTP ヘッダーパラメーター。

x

API Key (API キー)

API キーの値。

新規のエンドポイントまたは再設定したエンドポイントを保存した後は、API キーを取得または変更することはできなくなります。

x

Certificate (証明書)

認証に使用する証明書。

基本認証

HTTP または HTTP リクエストヘッダー内にユーザー名とパスワードを必要とする認証種別。

次の設定を使用して、基本認証を設定します。

名前 説明 必須

Username (ユーザー名)

要求を行うときに使用するユーザー名。

x

Password (パスワード)

要求を行うときに使用するパスワード。

x

次のステップ

HTTP または HTTPS 受信エンドポイントを作成した後、​「AS2、HTTP、HTTPS 受信エンドポイントのデプロイ」​の説明に従ってデプロイできます。