Salesforce Connector の 10.x へのアップグレードおよび移行 - Mule 4

Salesforce 用 Anypoint Connector (Salesforce Connector) をバージョン 9.x または 10.x からバージョン 10.20 にアップグレードします。

サポートされているアップグレードパス

開始バージョン 終了バージョン

9.x

10.20

10.x

10.20

変更

10.20

  • Salesforce Connector で Salesforce API v60.0 がサポートされるようになりました。

10.19

  • Salesforce Connector で Salesforce API v59.0 がサポートされるようになりました。

10.18

  • Salesforce Connector で Salesforce API v58.0 がサポートされるようになりました。

10.17

  • Salesforce Connector では Salesforce API v57.0 がサポートされるようになりました。

10.16

  • Salesforce Connector では Salesforce API v56.0 がサポートされるようになりました。

10.15

  • Salesforce API v55.0 のサポートが追加されました。

10.14

  • Salesforce API v54.0 のサポートが追加されました。

  • Replay Topic Listener​ と ​Replay Channel Listener​ に 1 日の制限のコンシュームを減らすための詳細オプション ​[Cache events in memory (メモリにイベントをキャッシュ)]​ が追加されました。

10.13

  • Salesforce API v53.0 のサポートが追加されました。

  • Query​ 操作の制限のため、​Query Xml Stream​ 操作が追加されました。​Query​ 操作は非推奨になりました。

10.12

  • Salesforce API v52.0 のサポートが追加されました。

10.11

  • Query Result Stream​ 操作は非推奨になりました。代わりに、次の新しい操作の両方を使用します。

    • 特定のバッチの結果 ID のリストを返す ​Query Result List​。

    • 送信された BatchInfo の特定の結果 ID のクエリ結果を含む InputStream を返す ​Query Result Stream by Id​。

10.10

Create Job Bulk Api V2 操作に省略可能な [Assignment Rule Id (割り当てルール ID)] 項目が追加されました。

10.9

  • すべての接続種別に [Login Request Timeout (ログイン要求タイムアウト)] 項目と [Login Request Time Unit (ログイン要求時間単位)] 項目が追加されました。

  • Replay Channel Listener ソースの [Size (in Bytes) of the Event Queue (イベントキューのサイズ (バイト))] 項目が非推奨になりました。

  • [Lead Convert Request (リード取引開始要求)] 種別に次の項目が追加されました。

    • Owner Id (オーナー ID)

    • Related Person Account Id (関連する個人取引先 ID)

    • Related Person Account Record (関連する個人取引先レコード)

10.8

解決された問題については、「Salesforce Connector 10.8 リリースノート」を参照してください。

10.7

  • Continue from Last Replay Id​ オプションにより、ソースを使用するときのパフォーマンスが改善されました。

10.6

  • [Throw Exception When Organization Daily Limit Exceeded (組織の 1 日の制限を超えた場合に例外をスロー)] という新しい高度なパラメーターが追加され、デプロイメント時に制限を超えた場合にコネクタで例外をスローできるようになりました。

  • ストリーミングソースのログメッセージが機能強化されました。

10.5

このリリースには、次の変更が含まれています。

  • Salesforce API v50.0 のサポートが追加されました。

  • Create job bulk Api V2 操作と Create Query Job Bulk Api V2 操作で、デフォルトの名前空間を指定するための ​Sforce-Call-Options​ ヘッダーがサポートされるようになりました。

  • Create Job Bulk Api V2 操作で、​Operation​ 項目の ​hardDelete​ 値がサポートされるようになりました。

  • Batch Result Stream 操作で、バッチの作成時に指定されたコンテンツタイプに基づいて出力の MIME タイプを指定できるようになりました。

10.4

このリリースには、次の変更が含まれています。

  • Retrieve Job Unprocessed Results BulkV2 操作が追加されました。

  • Retrieve Job Failed Results BulkV2 操作と Retrieve Job Successful Results BulkV2 操作でレコードの元の項目が返されるようになりました。

  • すべての操作と接続種別でログが改善されました。

  • Subscribe Streaming Channel および Replay Streaming Channel ソースで、設定済みの組織で使用可能なすべてのイベント種別が表示されるようになりました。

    • 汎用イベント

    • プラットフォームイベント

    • 変更データキャプチャイベント

10.3

このリリースには、次の変更が含まれています。

  • Salesforce API v49.0 のサポートが追加されました。

  • Merge Multiple 操作が追加され、1 回の SOAP コールで最大 200 件のレコードをマージできるようになりました。

10.2

このリリースには、次の変更が含まれています。

  • SAML および JWT 認証メカニズム用に指定された JKS ファイルで複数キーのサポートが追加されました。新しい [Certificate Alias (証明書の別名)] 項目を使用して、使用する証明書を指定します。(CONN-6019、CONN-6020)

  • Invoke APEX SOAP 操作のカスタムヘッダーのサポートが追加されました。(SE-15884)

  • Bulk API V2 操作でレスポンスヘッダーと状況がメッセージ属性として返されるようになりました。

10.1

このリリースには、次の変更が含まれています。

  • API v48.0 のサポートが追加されました。

  • 新しく追加されたプラットフォームイベント (FOStatusChangedEvent、OrderSummaryCreatedEvent、および OrderSumStatusChangedEvent) のサブスクリプションがサポートされるようになりました。

  • クエリで WITH filteringExpression を使用する場合に新しい RecordVisibilityContext 句の使用がサポートされるようになりました。

10.0

このリリースには、次の変更が含まれています。

  • 非推奨の接続種別の削除

  • 一部の操作に対する次の変更

    • 1 つの操作への複数の操作のマージ

    • 一部の操作名およびパラメーター名の変更

    • 一部の操作の戻り値のデータ型の変更

  • 再生 ID 機能の再設計

  • Mule TLS コンテキストの用途の変更

  • エラー種別の改善

  • Dozer ライブラリの連動関係の削除

  • 設定可能なオプションとしてのキープアライブ機能の削除

    コネクタは 14 分 (Salesforce の最小 TTL は 15 分) ごとに 1 つの API コールを自動的に実行するようになったため、セッションの有効期限が切れなくなりました。

接続種別の変更

Salesforce Connector 10.x には、接続種別の次の変更が含まれています。

  • 次の接続種別の削除

    • ユーザー名パスワード

    • Basic Username Password (基本ユーザー名/パスワード)

  • マルチスレッドのサポートを改善するための接続プール機能の追加。

    この機能により、API に送信される各要求に独自のヘッダーと読み取りタイムアウトが設定され、操作が同時に実行されたときに操作のヘッダーが誤った値で上書きされることを回避できます。

  • TLS を設定するための新しい ​[Security (セキュリティ)]​ タブの追加。

  • より直感的にするためのパラメーターの並び替え。

  • プロバイダー設定からコネクタ設定への [​Read timeout​ (読み取りタイムアウト)] パラメーターの移動。

  • コネクタ設定からの次のパラメーターの削除

    • Advanced reconnection params

    • Allow field truncation support

    • Assignment rule id

    • Batch Sobject max depth

    • Can clear fields by updating field value to null
      Salesforce Connector 10.x で項目をクリアするには、​Update​ または ​Upsert​ 要求を使用して、null にする項目の名前を ​fieldsToNull​ 項目で設定する必要があります。

    • Client id

    • Disable session invalidation

    • Time object store

    • Use default rule

操作、ソース、パラメーター、戻り値のデータ型の変更

Salesforce Connector 10.x では、すべての操作に次の新しいパラメーターが含まれます。

  • Time unit

  • Read timeout

Replay Channel Listener 操作と Replay Topic Listener 操作の ​Resume from the last Replay Id​ パラメーターは、バージョン 10.5 に初めてアップグレードしたときは、基盤となる実装の変更のために機能しません。移行したアプリケーションを初めて実行するときに、アプリケーションは ​Replay Option​ パラメーターの値に基づいてイベントをフェッチします。その後の再起動でアプリケーションは「最後の再生 ID から再開」機能を使用して、期待どおりに動作します。

次の表に、操作名、入力パラメーター、戻り値のデータ型の他の変更を示します。

Salesforce 9.x の操作 Salesforce 10.x の変更

Abort job v 2

操作名が Abort job bulk api v 2 に変更されました。

Abort query job

  • 操作名が Abort query job bulk api v 2 に変更されました。

  • Query job id​ パラメーターが ​Id​ に変更されました。

Batch result

戻り値のデータ型が Bulk Operation Result (一括操作結果) になりました。これは、Batch スコープに統合できます。

Batch result stream

戻り値のデータ型が InputStream になりました。

Create

戻り値のデータ型が Bulk Operation Result (一括操作結果) になりました。これは、Batch スコープに統合できます。

Delete

戻り値のデータ型が Bulk Operation Result (一括操作結果) になりました。これは、Batch スコープに統合できます。

Find duplicates by ids

戻り値のデータ型が ID リストになりました。

Get all jobs v 2

  • 操作名が Get all jobs bulk api v 2 に変更されました。

  • Is pk chunking enabled​ パラメーターが ​Pk Chunking​ に変更されました。

Get all query jobs

  • 操作名が Get all query jobs bulk api v 2 に変更されました。

  • Is pk chunking enabled​ パラメーターが ​Pk Chunking​ に変更されました。

Get bulk job state bulk v 2

操作名が Get job state bulk api v 2 に変更されました。

Get deleted

  • [Duration (期間)] パラメーターが ​Start Date​ および ​End Date​ パラメーターに置き換わりました。

  • Type​ パラメーターが ​Object type​ に変更されました。

Get query job info

  • 操作名が Get query job info bulk api v 2 に変更されました。

  • Query job​ id パラメーターが ​Id​ に変更されました。

Get query job result

  • 操作名が Get query job result bulk api v 2 に変更されました。

  • Query job id​ パラメーターが ​Id​ に変更されました。

Get updated objects

  • Initial Time Window​ パラメーターが ​Start Date​ および ​End Date​ パラメーターに置き換わりました。

  • Type​ パラメーターが ​Object Type​ に変更されました。

  • Fields​ および ​Update Header​ パラメーターが削除されました。

  • 操作で、更新されたオブジェクトの ID と対象の最新の日付のみが返されるようになりました。

    • 更新されたオブジェクトの項目値を取得するには、この操作を使用した後に Retrieve 操作を使用します。

    • 更新されたオブジェクトが前回照会された時間を追跡するには、Object Store Connector に手動で値を保存し、取得します。

Replay channel

操作名が Replay channel listener に変更されました。

Replay topic

操作名が Replay topic listener に変更されました。

Retrieve record failure bulk v 2

操作名が Retrieve job failed result bulk v 2 に変更されました。

Retrieve record success bulk v 2

操作名が Retrieve job successful result bulk v 2 に変更されました。

Subscribe channel

操作名が Subscribe channel listener に変更されました。

Subscribe topic

操作名が Subscribe topic listener に変更されました。

Update

戻り値のデータ型が Bulk Operation Result (一括操作結果) になりました。これは、Batch スコープに統合できます。

Upsert

Type​ パラメーターが ​Object Type​ に変更されました。

操作のメタデータの変更

キー、入力メタデータ、出力メタデータに変更はありません。

削除された操作

次の操作は、Salesforce Connector 10.x から削除されました。

削除された操作 この機能をカバーする操作

Bulk info

Batch info 操作

Bulk info list

Batch info list 操作

Bulk result

Batch result 操作

Bulk result stream

Batch result stream 操作

Create bulk

insert​ パラメーターを使用した Create job 操作と Create Batch 操作

Create bulk for query

Create batch for query 操作

Create single

Create 操作

Create multiple

Create 操作

Create multiple batch

Create batch 操作

Create multiple batch stream

Create batch stream 操作

Create multiple bulk

create​ パラメーターを使用した Create Job 操作と Create batch 操作

Delete multiple

Delete 操作

Get deleted range

Get deleted objects 操作

Get updated

Get updated objects 操作

Hard delete bulk

hardDelete​ パラメーターを使用した Create Job 操作と Create batch 操作

Hard delete multiple

[​hardDelete​ (物理削除)] パラメーターを使用した Create Job 操作と Create batch 操作

Query multiple result stream

Query result stream 操作

Query single

Query 操作

Non paginated query

Query 操作

Update bulk

update​ パラメーターを使用した Create job 操作と Create Batch 操作

Update multiple

Update 操作

Update multiple bulk

update​ パラメーターを使用した Create Job 操作と Create batch 操作

Update single

Update 操作

Delete multiple

Delete

Upsert bulk

upsert​ パラメーターを使用した Create Job 操作と Create Batch 操作

Upsert multiple

Upsert 操作

Upsert multiple bulk

upsert​ パラメーターを使用した Create Job 操作と Create batch 操作

Get session id

この操作は、コネクタによって使用される内部セッション ID を公開していました。これは、定期的にコネクタを使用する接続のライフサイクルに影響する可能性があります。コネクタ機能を使用して再実装することをお勧めします。

アップグレード前提条件

アップグレードを実行する前に、次の作業を行う必要があります。

  1. 以前のバージョンに復元する必要がある場合に備えて、ファイル、データ、設定のバックアップを作成します。

  2. Salesforce Connector 10.x をインストールし、以前に Salesforce Connector 9.x に含まれていた Salesforce 操作を置き換えます。

アップグレード手順

Salesforce Connector v9.x から Salesforce Connector v10.x にアップグレードする手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint Studio で、Mule プロジェクトを作成します。

  2. [Mule Palette (Mule パレット)] ビューで、​[Search in Exchange (Exchange 内を検索)]​ をクリックします。

  3. [Add Dependencies to Project (連動関係をプロジェクトに追加)]​ ウィンドウで、検索項目に「​Salesforce​」と入力します。

  4. [Available modules (使用可能なモジュール)]​ セクションで、​[Salesforce Connector - Mule 4 (Salesforce Connector - Mule 4)]​ を選択し、​[Add (追加)]​ をクリックします。

  5. [Finish (完了)]​ をクリックします。

  6. pom.xml​ ファイルで ​salesforce-connector​ 連動関係バージョンが ​10.x.x​ であることを確認します。ここで ​x.x​ はマイナーリリースとパッチバージョン番号です。たとえば、v10.0 にアップグレードする場合、​pom.xml​ ファイルの連動関係バージョンは ​10.0.0​ です。

Studio はコネクタを自動的にアップグレードします。

アップグレードを確認する

コネクタの最新バージョンをインストールしたら、次の手順に従ってアップグレードを確認します。

  1. Studio の ​[Problems (問題)]​ または ​[Console (コンソール)]​ ビューでエラーがないことを確認します。

  2. プロジェクトの ​pom.xml​ ファイルをチェックして、問題がないことを確認します。

  3. 接続をテストして、操作が機能することを確認します。

トラブルシューティング

パラメーターおよびメタデータのキャッシュに問題がある場合は、Studio を再起動してください。

アップグレードの復元

以前のバージョンの Salesforce Connector に戻す必要がある場合、プロジェクトの ​pom.xml​ ファイルの ​salesforce-connector​ 連動関係バージョンを以前のバージョンに変更します。

Anypoint Studio でプロジェクトの ​pom.xml​ ファイルを更新する必要があります。