SAP Connector 5.x へのアップグレードおよび移行 - Mule 4

SAP 用 Anypoint Connector バージョン 5.x には、機能強化と変更が含まれます。SAP Connector 5.x で導入された主な変更の一部を次に示します。

  • Create​ 操作が ​Retrieve IDoc​ という名前に変更されました。

  • Execute BAPI Function over qRFC、tRFC、sRFC の各操作が Synchronous Remote Function Call (sRFC) および Asynchronous Remote Function Call (aRFC) 操作にマージされました。

  • Disable function template cache​ フラグが ​Disable JCo internal cache​ という名前に変更され、関数とソースの両方に適用されます。デフォルト値は ​false​ です。

  • ソースの別名には ​source​ の代わりに ​-listener​ が含まれるようになりました。たとえば、XML は ​sap:document-source​ から ​sap:document-listener​ に変更されます。

  • SAP 設定には次の変更があります。

  • SAP インバウンド設定と SAP アウトバウンド設定が新しい SAP 設定にマージされました。

  • [Message Server (メッセージサーバー)]​ 項目が ​[General (一般)]​ タブに含まれるようになりました。
    この新しい設定により、コネクタで使用する設定をより直感的に理解できるようになります。

これらの新機能と機能強化によって、後方互換性の問題が生じる場合があります。

アップグレード手順

以下の手順でアップグレードを実行します。

  1. Anypoint Studio で、Mule プロジェクトを作成します。

  2. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[Search in Exchange (Exchange 内を検索)]​ をクリックします。

  3. [Add Dependencies to Project (連動関係をプロジェクトに追加)]​ で、検索項目に「​sap​」と入力します。

  4. [Available modules (使用可能なモジュール)]​ で ​[SAP Connector - Mule 4 (SAP Connector - Mule 4)]​ をクリックし、​[Add (追加)]​ をクリックします。

  5. [Finish (完了)]​ をクリックします。

  6. Mule プロジェクトの ​pom.xml​ ファイルで SAP Connector の連動関係バージョンが 5.x.x であることを確認します。ここで ​x.x​ はマイナーリリースとパッチバージョン番号です。たとえば、v5.2 にアップグレードする場合、pom.xml ファイルの連動関係バージョンは 5.2.0 である必要があります。

Studio はコネクタを自動的にアップグレードします。

アップグレードを確認する

コネクタの最新バージョンをインストールしたら、次の手順に従ってアップグレードを確認します。

  1. Studio の ​[Problems (問題)]​ または ​[Console (コンソール)]​ ビューでエラーがないことを確認します。

  2. プロジェクトの ​pom.xml​ ファイルに問題がないことを確認します。

  3. 接続をテストして、操作が機能することを確認します。

アップグレードの復元

以前のバージョンの SAP Connector に戻す必要がある場合、プロジェクトの ​pom.xml​ ファイルの ​sap-connector​ 連動関係バージョンを前のバージョンに変更します。

Anypoint Studio でプロジェクトの ​pom.xml​ ファイルを更新する必要があります。