チーム構造の例

Acme 組織に「Engineering (エンジニアリング)」というチームがあり、そのチームに特定のコンポーネントの構築に集中する小規模のチームが含まれているとします。Identity (ID) チームと DevOps チームは、大規模の Engineering (エンジニアリング) チーム内の専門チームです。

チーム機能を使用すると、次の方法でユーザーと権限を設定できます。

チーム機能を使用した権限構造の図

ここに示されるユーザーチームは、次のように定義されています。

  • Acme

    このチームは組織とルートチームを表し、組織内のすべてのユーザーがメンバーです。デフォルトでは、チームの名前は「Everyone at Acme (Acme の全員)」です。Anypoint Design Center で新しいプロジェクトを作成し、Anypoint Exchange でアセットを表示することで、すべての Acme ユーザーが組織内で簡単にコラボレーションする権限を設定できます。これを行うには、Everyone at Acme (Acme の全員) チームに対して次の権限を設定する必要があります。

    • Design Center Developer (Design Center 開発者)

    • Exchange Viewer (Exchange 閲覧者)

  • Engineering (エンジニアリング)

    Acme チームの最初の子チームであるこのチームには、Acme のすべてのエンジニアが含まれますが、マーケティングチームやパートナーチームなど、Acme の他のメンバーは含まれません。Engineering (エンジニアリング) チームは Everyone at Acme (Acme の全員) チームから権限を継承しますが、必要に応じて追加の権限を付与できます。Engineering (エンジニアリング) チームのメンバーが Sandbox や設計などの本番前の環境にコードをデプロイできるようにする権限を設定できますが、本番にデプロイする権限を除外することもできます。これを行うには、Engineering (エンジニアリング) チームに対して次の権限を設定する必要があります。

    • Deploy API Proxies (API プロキシのデプロイ) (Sandbox および設計環境に適用可能)

    • Design Center Developer (Design Center 開発者)

    • Exchange Viewer (Exchange 閲覧者)

  • DevOps

    このチームは、Engineering (エンジニアリング) チームの下位にある 2 つの子チームの 1 つです。DevOps チームは、すべてのエンジニアリングチーム全体で本番コードを管理する専門エンジニアのグループです。親の Engineering (エンジニアリング) チームとは異なり、本番前のブランチだけでなく、本番環境でコードを管理する権限を DevOps チームに付与できます。これを行うには、DevOps チームに対して次の権限を設定する必要があります。

    • Deploy API Proxies (API プロキシのデプロイ) (Sandbox、設計、および本番環境に適用可能)

    • Design Center Developer (Design Center 開発者)

    • Exchange Viewer (Exchange 閲覧者)

  • Identity (ID)

    このチームは、Engineering (エンジニアリング) チームの下位にある 2 つの子チームの 1 つです。Identity (ID) チームは、指定されたビジネスグループのプロジェクト、アセット、およびその他の資料を管理する責任があります。Engineering (エンジニアリング) チームの子として、Identity (ID) チームもコードを本番前環境にデプロイできますが、DevOps のメンバーとは異なり、Identity (ID) のメンバーは本番環境にデプロイする必要はありません。このチームに組織全体を管理する権限は付与できませんが、監査ログおよび認証サービスビジネスグループのスコープ内の管理者権限を設定することで、監査ログおよび認証サービスビジネスグループを管理する権限を付与できます。Engineering (エンジニアリング) チームから継承された権限と組み合わせると、Identity (ID) チームには次の権限があります。

    • Administrator (管理者) (監査ログおよび認証サービスビジネスグループに適用可能)

    • Deploy API Proxies (API プロキシのデプロイ) (Sandbox および設計環境に適用可能)

    • Design Center Developer (Design Center 開発者)

    • Exchange Viewer (Exchange 閲覧者)