Log4j を使用したログシステムとのインテグレーション

Log4j 設定を使用して、CloudHub 2.0 アプリケーションをログシステムに統合できます。

要件と制限事項

  • MuleSoft のサポートは、カスタムログ設定の実装や、カスタムログ設定に起因する問題の解決については、支援しません。

  • MuleSoft では、以下のような Log4j アペンダーの設定ミスによる問題については責任を負いません。

    • ログデータの消失

    • パフォーマンスの低下

    • ディスクスペースの不足

  • 同期ログアペンダーは使用しないでください。

    非同期ログアペンダーのみを使用してください。

  • FileAppender、RollingFileAppender、AnypointMonitoringFileAppender、RandomAccessFileAppender などのファイルアペンダーは自動的に削除されます。

  • カスタム Log4j 設定を使用する場合、Mule Runtime Engine とアプリケーションログの両方を Runtime Manager で引き続き使用できます。

任意の Log4j アペンダーを使用できます。

log4j2.xml​ の設定については、 「Log4j の設定構文」​を参照してください。

例: Splunk を使用して Log4j 設定を作成する

ログを CloudHub 2.0 で表示可能にし、Splunk に送信するには、​SplunkHttp​ Log4j アペンダーを設定します。

Log4j アペンダーを有効にする手順は、次のとおりです。

  1. log4j2.xml​ 設定ファイルを自分のロガー設定で更新し、​SplunkHttp​ Log4j アペンダーを含めます。

    Anypoint Studio では、​log4j2.xml​ ファイルは ​src/main/resources​ ディレクトリにあります。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <Configuration status="INFO" name="cloudhub" packages="com.splunk.logging,org.apache.logging.log4j">
        <Appenders>
        	<Console name="CONSOLE" target="SYSTEM_OUT">
                <PatternLayout pattern="[%d{MM-dd HH:mm:ss}] %-5p %c{1} [%t]: %m%n"/>
            </Console>
            <SplunkHttp name="SPLUNK"
            	source="${env:APP_NAME}"
            	host="${env:POD_NAME}"
            	sourceType="mule-app"
                url="${sys:splunk.host}"
                token="${sys:splunk.token}"
                index="main">
                <PatternLayout pattern="[%d{MM-dd HH:mm:ss}] %-5p %c{1} [%t]: %m%n" />
            </SplunkHttp>
        </Appenders>
        <Loggers>
            <AsyncRoot level="INFO">
                <AppenderRef ref="CONSOLE"/>
                <AppenderRef ref="SPLUNK"/>
            </AsyncRoot>
        </Loggers>
    </Configuration>
    CloudHub 2.0 へのアプリケーションのデプロイにより ​AnypointMonitoringFileAppender​ が自動的に設定されるため、​log4j2.xml​ で設定する必要はありません。
  2. 設定に Splunk 連動関係が含まれていることを確認します。

    <dependency>
       <groupId>com.splunk.logging</groupId>
       <artifactId>splunk-library-javalogging</artifactId>
       <version>x.x.x</version>
    </dependency>
    *********
    ******************
    <repository>
       <id>splunk-artifactory</id>
       <name>Splunk Releases</name>
       <url>https://splunk.jfrog.io/splunk/ext-releases-local</url>;
    </repository>

    Splunk の最新バージョンについては、 GitHub​ を参照してください。

アプリケーションが起動すると、カスタム Log4j アペンダーへのログの送信が開始され、対象ログシステムでログを参照できるようになります。