共有スペースへのアプリケーションのデプロイ

Runtime Manager を使用して、アプリケーションを共有スペースにデプロイします。

CloudHub 2.0 では、Mule Runtime Engine バージョン 4.3.x、4.4.x、4.5.x がサポートされます。 Mule 3.x はサポートされていません。

共有スペースにアプリケーションをデプロイする

  1. Anypoint Platform から、​[Runtime Manager]​ > ​[Applications (アプリケーション)]​ を選択します。

  2. [Deploy application (アプリケーションをデプロイ)]​ をクリックします。

  3. [Deploy Application (アプリケーションをデプロイ)]​ ページで、次の手順を実行します。

    1. アプリケーションの​名前​を入力します。

      アプリケーションのデプロイ後は名前を変更することはできません。名前を変更するには、削除してから新しい名前でアプリケーションを再デプロイしてください。
    2. アプリケーションファイルを選択します。

      • システムから Mule アプリケーション JAR ファイルをアップロードするには、​[Choose file (ファイルを選択)] > [Upload file (ファイルをアップロード)]​ を選択します。

      • Anypoint Exchange からサンプルアプリケーションを選択する手順は、次のとおりです。

        1. [Choose File (ファイルを選択)] > [Import file from Exchange (Exchange からファイルをインポート)]​ を選択します。

        2. [Get from Exchange (Exchange から取得)]​ ページで、​[Search assets by name (アセットを名前で検索)]​ に​「hello」​と入力します。

        [Get from Exchange (Exchange から取得)] ページ
        1. [Hello World]​ をクリックし、​[Select (選択)]​ をクリックします。

    3. [CloudHub 2.0]​ を選択し、​[Deployment Target (デプロイメント対象)]​ からリージョンに ​[Shared Space (共有スペース)]​ を選択します。

      リージョンのリストについては、​「共有グローバルリージョン」​を参照してください。グローバルデプロイメントエンタイトルメントがある場合、すべてのリージョンを使用できます。サブスクリプションに基づくリージョン制限がある場合、組織で使用可能なリージョンのみが表示されます。

    4. デプロイメントのオプションを設定します。

  4. [Deploy Application (アプリケーションをデプロイ)]​ をクリックします。

ランタイムオプションを指定する

[Runtime (ランタイム)]​ タブをクリックし、次のオプションを指定します。

Runtime version (ランタイムバージョン)

Mule Runtime Engine バージョンを指定します。バージョン 4.3.x、4.4.x、4.5.x がサポートされています。

Use Edge Release Channel (Edge リリースチャネルを使用)

Mule 4.5 以降、MuleSoft では新たに 2 つのリリースチャネル、​Edge と Long-term Support (LTS)​ を導入しました。

新しいアプリケーションでは、​[Use Edge Release Channel (Edge リリースチャネルを使用)]​ ボックスがデフォルトでオンになります。LTS または従来の Runtime バージョンを使用する場合は、このボックスをオフにしてください。

従来のバージョンを使用している既存のアプリケーションでは、​[Use Edge Release Channel (Edge リリースチャネルを使用)]​ ボックスがデフォルトでオフになります。​[Runtime version (Runtime バージョン)]​ ドロップダウンリストでは、更新が利用できるかどうか、およびアプリケーションの以前のバージョンと最新バージョンが示されます。Edge バージョンに変更する場合は、​[Use Edge Release Channel (Edge リリースチャネルを使用)]​ ボックスをオンにしてください。

Edge バージョンを使用している既存のアプリケーションでは、​[Use Edge Release Channel (Edge リリースチャネルを使用)]​ ボックスがデフォルトでオンになります。​[Runtime version (Runtime バージョン)]​ ドロップダウンリストでは、更新が利用できるかどうか、およびアプリケーションの以前のバージョンと最新バージョンが示されます。従来のバージョンに変更する場合は、​[Use Edge Release Channel (Edge リリースチャネルを使用)]​ ボックスをオフにしてください。

最初は Edge バージョンを使用してデプロイされた従来のバージョンで実行されている既存のアプリケーションでは、​[Runtime version (Runtime バージョン)]​ ドロップダウンリストに以前のバージョンを表示するには ​[Use Edge Release Channel (Edge リリースチャネルを使用)]​ ボックスをオンにする必要があります。

拡張サポートで Edge バージョンを使用している既存のアプリケーションでは、バージョンの EOL を示す警告メッセージが表示されます。

Replica size (レプリカサイズ)

アプリケーションを実行するレプリカ内の vCore の数を指定します。

レプリカのサイズ、メモリ、ストレージについては、​「CloudHub 2.0 レプリカ」​を参照してください。 CloudHub 2.0 では、デプロイメントあたりのレプリカサイズは 4 つの vCore に制限されています。

Replica Count (レプリカ数)

デプロイするアプリケーションのレプリカまたはインスタンスの数を指定します。

高可用性には、少なくとも 2 つのレプリカが必要です。

Run in Runtime Cluster Mode (ランタイムクラスターモードで実行)

アプリケーションの各レプリカで ​Mule のクラスタリング​を有効にします。

このオプションには、少なくとも 2 つのレプリカが必要です。

Use Object Store V2 (Object Store V2 を使用)

[Use Object Store V2 (Object Store V2 を使用)]​ チェックボックスをオンにすることで、Mule 3 と Mule 4 の実装として ​Object Store v2​ を選択できます。

Deployment model (デプロイメントモデル)
  • Rolling update (ローリング更新)​:

    • レプリカを増分的に更新することで、可用性を維持します。

  • Recreate (再作成)​:

    • 再デプロイメントの前にレプリカを終了します。

    • 再デプロイメントはより高速で、追加リソースは必要ありません。

アプリケーション名

アプリケーション名では、3 ~ 42 文字の英数字 (a-z、A-Z、0-9) とハイフン (-) を使用できます。 スペースやその他の文字を含めることはできません。 アプリケーション名の先頭は文字 (a-z または A-Z) にする必要があります。先頭を数値やハイフンにしたり、末尾をハイフンにしたりすることはできません。

名前が一意になるようにし、ドメインの競合を回避するために、CloudHub 2.0 では公開エンドポイント URL で指定したアプリケーション名に 6 文字の ​unique-id​ が追加されます。

アプリケーション名は、Runtime Manager だけでなく、公開 ​cloudhub.io​ ドメインでもアプリケーションを識別するものです。 たとえば、​myapp​ という名前のアプリケーションには ​http://myapp-​unique-id​.shard.usa-w2.cloudhub.io​ でアクセスできます。各デプロイメント対象に固有のアプリケーション名が必要です。

アプリケーション名をさらにカスタマイズするために、命名規則を作成できます。 たとえば、​mycompany-mydept-myapp​ のように会社名と部署をすべてのアプリケーション名の前に付けることもできます。 そして、DNS レコードを追加して、複雑なアプリケーション名を非表示にすることができます。 たとえば、​myapp.mycompany.com​ に対する要求を ​mycompany-mydept-myapp-​unique-id​.shard.region​.cloudhub.io​ にルーティングすることもできます。

アプリケーションファイル名は、できる限り一意にします。Exchange のアセットと同じ名前を共有しているアプリケーションはデプロイできません。

プロパティを使用したアプリケーションの動作の変更

アプリケーションのデプロイメント時に、環境の指定やパスワードとユーザー名の設定などのプロパティ値を設定できます。

アプリケーションのプロパティの設定については、次のリンク先を参照してください。

アプリケーションのログの設定

CloudHub 2.0 にデプロイされたアプリケーションの場合、デフォルトでログが有効になっています。

ログを無効化または有効化する

アプリケーションのログを無効化または再有効化する手順は、次のとおりです。

  1. [Logging (ログ)]​ タブをクリックします。

  2. [Enable application logs (アプリケーションログを有効化)]​ オプションを選択解除または選択します。

  3. [Apply Changes (変更を適用)]​ をクリックします。

ログを無効にしても、Runtime Manager ナビゲーションメニュー ​[Logs (ログ)]​ ヘッダーが引き続き表示されますが、アプリケーションログは収集されません。

ログレベルおよびカテゴリを設定する

ログに含める追加のログレベルとカテゴリを設定する手順は、次のとおりです。

  1. [Logging (ログ)]​ タブをクリックします。

  2. ログレベルを選択します。

    • INFO (情報)​: 有益情報のメッセージ

    • DEBUG (デバッグ)​: デバッグメッセージ

    • WARNING (重要)​: 警告メッセージ

    • ERROR (エラー)​: 例外が発生した場合などのエラーメッセージ

    • FATAL (致命的)​: アプリケーションが失敗した場合の致命的なメッセージ

  3. 必要に応じて、ログレベルを選択し、​package.name​ を入力して Enter キーを押すことで、特定の Java パッケージクラスのログレベルを設定します。

  4. [Apply Changes (変更を適用)]​ をクリックします。