CloudHub 2.0 にデプロイされたアプリケーションの更新

アプリケーションを CloudHub 2.0 にデプロイすると、Runtime Manager によって自動的にバージョン管理され、新しい​設定​が作成されます。

アプリケーションの設定により、次のことができます。

  • アプリケーションの設定変更履歴を表示する。

  • 現在適用されている設定に問題がある場合や不安定な場合に、設定を以前のバージョンにロールバックする。

  • アプリケーションの状況を表示する。

    可能な値:

    Running (実行中)

    少なくとも 1 つのレプリカがトラフィックを受信中 (開始状態) です。

    Not Running (停止中)

    どのレプリカもトラフィックを受信していません。

    Unknown (不明)

    対象が切断されています。
    この値が表示される場合、MuleSoft 関連の停止またはインシデントがあります。

  • 次のようなデプロイされたアプリケーションの設定を更新する。

    • アプリケーションファイル

    • アプリケーションデプロイメントのパッケージバージョン

    • ランタイムバージョン、レプリカ数、アプリケーションがクラスターモードで実行されているかどうかなどのデプロイメント対象設定

    • 公開エンドポイントと TLS の設定

    • リソース割り当て (CPU とメモリを含む)

    • アプリケーションプロパティ値

  • 設定に関連付けられたログと診断を表示する。

アプリケーション設定を更新する

  1. Anypoint Platform から、​[Runtime Manager]​ > ​[Applications (アプリケーション)]​ を選択します。

  2. アプリケーション名をクリックします。

  3. ナビゲーションメニューで ​[Settings (設定)]​ をクリックします。

  4. [Configuration (設定)]​ をクリックして、アプリケーション設定履歴を表示します。

    [Config changes (設定の変更)] タブ

    正常にデプロイされたアプリケーション設定への変更が表示され、最新の 10 個の設定デプロイメントが設定日順に表示されます。 一意のハッシュによって、履歴内の各設定が識別されます。

    [All changes (すべての変更)] タブ

    設定デプロイメントから作成されたバージョンの履歴、および各バージョンで実行されたアクションが表示されます。

  5. デプロイメント対象 (共有スペースまたは非公開スペース) に応じて、デプロイされた設定を変更します。

    • 新しいアプリケーションファイルのアップロード、デプロイメント対象とリソース割り当ての変更など、ランタイムオプションを指定する。

    • アプリケーションの現在のバージョンを表示する。

    • アプリケーションの公開エンドポイントを変更する。

    • プロパティを使用してアプリケーションの動作を変更する。

    • アプリケーションログを無効または有効にし、ログレベルを指定する。

  6. [Apply Changes (変更を適用)]​ をクリックします。

    設定が進行中であることを示すメッセージがページの上部に表示されます。

  7. [View status (状況を表示)]​ をクリックし、デプロイメントの各レプリカの​状況​を表示します。

設定が正常に適用およびデプロイされると、ページの上部にメッセージが表示され、アプリケーションの状態、設定識別子、日付、およびレプリカの状態が示されます。 新しい設定が ​[Config changes (設定の変更)]​ リストに表示されます。

設定の更新のデプロイに失敗した場合、メッセージは CloudHub 2.0 が設定を適用しなかったことを示し、設定の状況は ​[Update failed (更新失敗)]​ になり、設定は表示ラベルなしで ​[Config changes (設定の変更)]​ 履歴に表示されます。

失敗した場合、デプロイメントは最後に成功したバージョンの設定にロールバックしようとします。 場合によっては、ロールバックが成功せず、設定の状況が ​[Update failed (更新失敗)]​ になります。

レプリカの状況

Started (開始済み)

レプリカはトラフィックを受信中です。

Pending (保留中)

レプリカは開始を待機中です。

Starting (開始中)

レプリカは開始中です。

Deleting (削除中)

レプリカの削除が進行中です。

Deleted (削除済み)

レプリカは削除されました。

Stopping (停止中)

レプリカは停止中です。

Stopped (停止)

レプリカが停止しました (トラフィックを受信していません)。

Failed (失敗)

設定のデプロイメントが失敗しました。 Recovering (回復中): レプリカは終了後に再起動しようとしています。 最後に正常にデプロイされた設定は、新しい (目的の) 設定が正常にデプロイされるまで保持されます。

Applying (適用中)

レプリカの以前の設定が実行されており、新しい設定の実装処理中です。

レプリカの理想的な状態を示す ​[desired state (望ましい状態)]​ を設定できます。たとえば、レプリカが実行中である必要がある場合は、望ましい状態を ​[Running (実行中)]​ に設定できます。

ローリング更新とデプロイモデルの再作成の比較

デプロイメントモデルに応じて、CloudHub 2.0 は新しい設定を次のいずれかとして適用します。

  • Rolling update (ローリング更新)

    レプリカを増分的に更新することで、可用性を維持します。

    このモデルは、CloudHub 2.0 がアプリケーションに更新を適用する間、ダウンタイムがゼロであることを意味します。

    CloudHub 2.0 は更新をローリング更新として適用するため、更新が完了するまで異なるバージョンのアプリケーションが同時に実行されます。 そのため、アプリケーションは複数のバージョンを並行して実行できることを確認してください。

  • Recreate (再作成)

    再デプロイメントの前にレプリカを終了します。 再デプロイメントはより高速で、追加リソースは必要ありません。

以前に成功した設定にロールバックする

デプロイした設定に問題がある場合、以前に成功したバージョンの設定にロールバックできます。

これがアプリケーションの最初のデプロイメントである場合、ロールバックバージョンは定義されません。 失敗したデプロイメントの場合、アプリケーションは失敗状況のままになります。
  1. Anypoint Platform から、​[Runtime Manager]​ > ​[Applications (アプリケーション)]​ を選択します。

  2. アプリケーション名をクリックします。

  3. ナビゲーションメニューで ​[Settings (設定)]​ をクリックします。

  4. [Configuration (設定)]​ をクリックして、アプリケーションの設定履歴を表示します。

  5. [Config changes (設定の変更)]​ 履歴からロールバックするバージョンを選択します。

  6. [Deploy (デプロイ)]​ をクリックします。

    設定は ​[Config changes (設定の変更)]​ 履歴リストの一番上に移動し、新しいデプロイメント日が表示され、元の識別ハッシュが保持されます。