ワーカー監視の機能停止

CloudHub は、Mule アプリケーションを実行しているワーカーの健全性を継続的に検証します。

ネットワークの使用不能、メモリの問題、サーバーハードウェアの障害、ファイルの破損など、ハードウェアまたはソフトウェアの障害によってワーカーが機能停止になると、自動的に CloudHub はアプリケーションを新しいワーカーで再起動しようと試みます。

CloudHub では正常に機能しないワーカーが定期的 (基盤となるインフラストラクチャによる) に置換されるため、新しいワーカーが開始するタイミングと負荷の共有が開始されるタイミングの間に遅延が生じる可能性もあります。 アプリケーションが複数のワーカーで実行されている限り、この遅延はアプリケーションに影響しません。

CloudHub は、アプリケーションが完全に起動して動作状態になってから、トラフィックを新しいアプリケーションインスタンスに切り替えて古いアプリケーションインスタンスを削除するため、ダウンタイムは発生しません。

アプリケーションが 5 回の試行で起動できないと、状況が ​[Failed (失敗)]​ または ​[Unrecoverable Runtime Error (回復不能なランタイムエラー)]​ になり、手動でアプリケーションを再起動する必要があります。

自動再起動が発生したことが通知されます。アプリケーションログには、アプリケーションの自動再起動と発生した障害が記録されます。次に例を示します。

Your application was running on an impaired worker instance. To avoid any downtime, the platform has restarted the application.
自動ワーカー再起動機能は、アプリケーションの ​[Settings (設定)]​ ページの ​[Automatically restart application when not responding (応答がない場合にアプリケーションを自動的に再起動)]​ オプションで設定できる自動アプリケーション再起動機能とは異なります。 アプリケーション再起動設定に関係なく、CloudHub は、機能停止したワーカーを自動的に再起動しようと試みます。

定期メンテナンスアクティビティ

CloudHub は、実行中のアプリケーションのダウンタイム (インスタンスの再起動、停止、起動、置換) が発生する可能性のある、ワーカーインフラストラクチャ上で予定されている定期メンテナンスアクティビティを確認します。ダウンタイムをなくすため、CloudHub はメンテナンスが開始される前に新しいワーカーでアプリケーションを自動的に再起動するようにスケジュールします。

自分の都合に合わせてアプリケーションを手動で再起動することも、CloudHub に自動的にアプリケーションを再起動させることもできます。

スケジュールされている再起動の 1 か月前になると、そのアプリケーションの ​[Applications (アプリケーション)]​ ページと ​[Settings (設定)]​ ページの右上にある通知 (ベル) アイコンが赤色に変わり、新しい通知があることを示します。

アプリケーションの [Settings (設定)] ページの通知アイコン
Figure 1. アプリケーションの ​[Settings (設定)]​ ページの通知アイコンを示す矢印。

アイコンをクリックすると通知が表示され、CloudHub が自動的にワーカーを再起動する日付が示されます。

この通知は、アプリケーションの自動再起動の 1 週間前にも表示されます。