デプロイされたアプリケーションの管理

アプリケーションをデプロイした後は、Runtime Manager コンソールを使用して実行中のアプリケーションを監視および管理できます。使用できる管理機能は、使用している​デプロイメントオプション​によって異なります。

Runtime Manager コンソールの基本管理ツールにより、以下の作業を行うことができます。

独自のサーバー​にデプロイされたアプリケーションでは、次も可能です。

CloudHub 2.0​ にデプロイされたアプリケーションでは、次も可能です。

CloudHub​ にデプロイされたアプリケーションでは、次も可能です。

Anypoint Runtime Fabric​ にデプロイされたアプリケーションでは、次も可能です。

[Applications (アプリケーション)] タブ

Runtime Manager では、「アプリケーション」とは Mule Runtime Engine (Mule) または API ゲートウェイランタイムインスタンスで実行中の Mule アプリケーションを指します。インスタンスは CloudHub、組織のオンプレミスサーバー、サーバーのグループ、またはサーバークラスターで実行されている場合があります。

[Applications (アプリケーション)]​ メニューでは、アカウントにある現在デプロイ済みで実行中のアプリケーションをすばやく参照できます。エントリをクリックして追加情報を表示するか (下記参照)、​[Manage Application (アプリケーションを管理)]​ をクリックしてアプリケーションの​ダッシュボード​および設定ページを参照します。

AMC_ManageApplication

アプリケーションを少なくとも 1 つ作成した後、ここにアプリケーションがリストされます。

サーバーグループにデプロイされたアプリケーションはグループ内のすべてのサーバーで実行されます。

[Servers (サーバー)] タブ

このタブは、オンプレミスサーバーにアプリケーションをデプロイする場合にのみ使用します。CloudHub ワーカーはここに表示されません。

Runtime Manager では、サーバーとは CloudHub (オンプレミスまたは別のクラウドサーバー) 以外の場所にある Mule または API ゲートウェイインスタンスを指し、最初に Runtime Manager コンソールで登録する必要があります。サーバーを登録して設定したら、​[Applications (アプリケーション)]​ タブでアプリケーションをサーバーにデプロイできます。

AMC_Servers

[Servers (サーバー)]​ タブから、次のオプションのいずれかを選択し、これらのタスクを実行します。

  • Add a Server (サーバーを追加) (Runtime Manager コンソールでサーバーを登録する)

  • Start Mule or API gateway (Mule または API ゲートウェイを開始)

  • Create a server group (サーバーグループを作成)

  • Create a cluster (クラスターを作成)

  • Add and remove servers from a server group (サーバーをサーバーグループに追加および削除)

  • Add and remove servers from a cluster (サーバーをクラスターに追加および削除)

  • Stop an application on a server (サーバー上のアプリケーションを停止)

  • Delete a server, server group or cluster (サーバー、サーバーグループ、またはクラスターを削除)

このタブのオプションについての詳細は、​「サーバー、サーバーグループ、クラスター」​を参照してください。

環境の切り替え

組織に複数の環境がある場合、環境を切り替えることができます。

  1. Runtime Manager の任意の画面で、画面の左上隅に表示される現在の環境をクリックします。

  2. 切り替え先の環境を選択します。

  3. [Switch (切り替え)]​ をクリックします。

managing deployed applications 0e10f

アプリケーションの開始、再起動、停止、削除

  1. [Applications (アプリケーション)]​ で、アプリケーション名をクリックして画面右側の管理パネルで開きます。

  2. [status (状況)] の隣にある下矢印をクリックします (メニューはアプリケーションの現在の状態によって異なります)。

    AMC_StopStartDeleteApp
  3. 実行するアクションをクリックします。

    • Start (開始)

      停止中のアプリケーションを開始します。

    • Restart (再起動)

      すでに開始されているアプリケーションをリセットします。アプリケーションがデプロイされていない場合は、アプリケーションの ZIP ファイルがサーバーに送られて、サーバー上でアプリケーションが開始されます。

    • Stop (停止)

      実行中のアプリケーションを停止します。

    • Delete (削除)

      アプリケーションを削除します。

アプリケーションをオンプレミスのクラスターにデプロイすると、Runtime Manager は各サーバーでアプリケーションを同時に開始/終了/削除します。

CloudHub では、アプリケーションを削除すると、コンソールからログデータにアクセスできなくなります。CloudHub では、古いログデータはパージされる前に一定期間アーカイブされます。そのため、必要に応じてデータを復元できます。詳細は、 MuleSoft ヘルプセンター​でサポートケースを開いてください。

状況の状態

[Status (状況)]​ 列の情報は、コンテキストによって異なります。

アプリケーションの状況の状態

アイコン State (状態) 説明
managing deployed applications a665b
  • Stopped (停止)

  • Not Running (非実行中)

  • Undeployed (アンデプロイ済み)

アプリケーションは実行されていません。

managing deployed applications 515a4
  • Starting (開始中)

  • Stopping (停止中)

  • Undeploying (アンデプロイ中)

アプリケーションは他の状態へ移行中です。

console_overview_green_circle

  • Started (開始済み)

  • Running (実行中)

  • Updated (更新済み)

アプリケーションは正常に動作しているか、または更新されました。

アプリケーションは少なくとも 1 つのクラスターノードで実行されている場合に [Started (開始済み)] と表示します。

console_overview_red_circle

  • Deployment Failed (デプロイ失敗)

アプリケーションのデプロイメントが失敗しました。

障害の原因がコンソールに表示されます。

managing deployed applications ab70d

アプリケーションの更新が失敗しました。

アプリケーションのデプロイメントの状態

アイコン State (状態) 説明
managing deployed applications a665b

Deleted (削除済み)

アプリケーションが削除されています。

managing deployed applications 515a4

Applying (適用中)

アプリケーションは他の状態へ移行中です。

console_overview_green_circle

Applied (適用済み)

アプリケーションは正常に動作しているか、または更新されました。

console_overview_red_circle

Failed (失敗)

アプリケーションのデプロイメントが失敗しました。

障害の原因がコンソールに表示されます。

managing deployed applications de1b7

Unknown (不明)

サーバーがプラットフォームに応答しないので、アプリケーションの状況は不明です (オンプレミスデプロイメントの場合のみ)。

レプリカの状況の状態

[Replica (レプリカ)] の状況は、Runtime Fabric にデプロイされたアプリケーションにのみ適用されます。これらの状況は、新規設定または変更した設定をデプロイ済みのアプリケーションに適用する場合に表示されます。​「アプリケーションデプロイメントのバージョン設定」​を参照してください。

[Replica (レプリカ)] の状況は次のとおりです。

  • Started (開始済み)​ (緑)

    レプリカはトラフィックを受信しています。

  • Pending (保留中)

    レプリカは開始を待機中です。

  • Starting (開始中)

    レプリカでプロセスを開始中です。

  • Deleting (削除中)

    レプリカの削除が進行中です。

  • Deleted (削除済み)

    レプリカが削除されました。

  • Stopping (停止中)

    レプリカが停止中です。

  • Stopped (停止)

    レプリカは停止しています (トラフィックを受信していません)。

  • Failed (失敗)​ (赤)

    設定のデプロイに失敗しました。

  • Recovering (回復中)​ (赤)

    レプリカは終了後に再起動しようとしています。

サーバーの状況の状態

  • Connected (接続済み)

    サーバーを使用できます。

  • Created (作成済み)

    サーバーは最近システムに登録され、一度も接続されていません。

  • Running (実行中)

    サーバーは稼働中で、要求を受け入れています。

  • Disconnected (切断済み)

    サーバーは現在使用できませんが、登録済みで接続可能です。

サーバーグループの状況の状態

  • Connected (接続済み)

    サーバーグループ内のすべてのサーバーが接続済みです。

  • Created (作成済み)

    サーバーグループが作成されました。

    この状態は、グループを作成してから [Empty (空)] 状態になるまで一時的に発生します。

  • Disconnected (切断済み)

    サーバーグループ内のすべてのサーバーが使用不可です。この状態は、ネットワークがダウンするか、グループ内の 1 つ以上のサーバーに障害がある場合に発生します。

  • Empty (空)

    現在このグループに割り当てらているサーバーはありません。

  • Partial (一部)

    グループ内の 1 つ以上のサーバーの状態が異なります。

  • Running (実行中)

    サーバーグループ内のすべてのサーバーが実行中です。

クラスターの状況の状態

アイコン State (状態) 説明

緑

実行中

すべてのノードが実行中です。

黄色

実行中

少なくとも 1 つのクラスターノードが実行中です。

黄色

通信に関する問題ありで実行中

すべてのノードが実行中ですが、ノード間に通信の問題があります。

managing deployed applications a665b

Disconnected (切断済み)

すべてのノードが切断済みです。

黒

作成済み

サーバー/ノードはプラットフォームに登録されていますが、開始されていません。

アプリケーション管理パネル

[Applications (アプリケーション)]​ タブで任意のアプリケーションを選択すると、右側にパネルが開きます。ここにアプリケーションに関する追加情報が表示され、アプリケーションの設定にアクセスできます。

ダッシュボード

管理パネルに表示される内容は、アプリケーションが ​CloudHub​ と​自分のサーバー​のどちらにデプロイされているかによって異なります。

  • CloudHub にあるアプリケーションには、アプリケーションが実行されている CloudHub ワーカーに関する情報が表示されます。

  • クラスターおよびサーバーグループにデプロイされているアプリケーションには、サーバーのリストとそれぞれの状況が表示されます。

状況、最終変更日時、デプロイされたアプリケーション ZIP ファイルが常に表示されます。​[Choose File (ファイルを選択)]​ ボタンを使用すると、アプリケーション ZIP ファイルを変更できます。

[Manage Application (アプリケーションを管理)]​ ボタンを使用すると、さらに詳細なアプリケーション設定を表示して管理できます。

managing deployed applications 38b94

アプリケーションの設定ページでは、​[Dashboard (ダッシュボード)]​ ボタンを使用して、アプリケーションの完全な詳細ダッシュボードを表示できます。​「ダッシュボードの監視」​を参照してください。

managing deployed applications 107ad
[Dashboard (ダッシュボード)]​ オプションは Titanium サブスクリプションでのみ利用できます。

[Insight (インサイト)]​ ボタンを使用すると、トランザクションレベルのデータが表示できます。​「インサイト」​を参照してください。

managing deployed applications 76124
ダッシュボードとインサイトは、Anypoint Platform Private Cloud Edition では現在使用できない機能です。​「デプロイメントオプション」​を参照してください。

アプリケーションの監視

アプリケーションのイベントやサーバーまたは仮想サーバーのパフォーマンスを監視するためのツールは、​デプロイメントオプション​によって異なります。​「アプリケーションの監視」​を参照してください。

アプリケーションの更新

アプリケーションに変更を加えた場合、新しいバージョンをデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. [Deployment (デプロイメント)] 画面で ​[Choose file (ファイルを選択)]​ をクリックします。

  2. [Import file from Exchange (Exchange からファイルをインポート)]​ または ​[Upload file (ファイルをアップロード)]​ を選択します。

  3. [Apply changes (変更を適用)]​ をクリックします。
    数秒以内にアプリケーションが再デプロイされます。再デプロイ中はアプリケーションの状況インジケーターが青に変わり、デプロイメントが完了すると緑に変わります。

  4. CloudHub にデプロイされたアプリケーションの場合は、​[Logs (ログ)]​ をクリックするとアプリケーションの再デプロイメントをライブで確認できます。

アプリケーションをオンプレミスのクラスターにデプロイすると、Runtime Manager は各サーバーに新しいアプリケーションバージョンを同時にインストールします。

Runtime Fabric にデプロイされたアプリケーションを更新する場合は、​「Runtime Fabric でのアプリケーションのバージョン管理」​を参照してください。

猶予期間

アプリケーションを停止、再起動、更新、再デプロイ、終了すると、CloudHub はアプリケーションを Mule から削除しようとしますが、処理中のメッセージが配信されるの待つためのタイムアウト期間が 2 分間あります。その期間の後、CloudHub はインスタンス全体をシャットダウンします。

アラート

デプロイメントの失敗やアプリケーションの削除など、アプリケーションに特定のイベントが発生した場合に送信されるメールアラートをセットアップできます。これらのアラートは、特定のアプリケーションまたはすべてのアプリケーションにリンクすることができます。詳細については​「アラート」​を参照してください。

アラートを作成する権限がない場合でも、メールアラートを受信するかどうかを指定できます。

このビューからアラートをオフに切り替えると、現在 (サインイン済み) のユーザーに対してのみオフに切り替わります。他のユーザーのアラートはアクティブのままです。