mule-agent.yml でのエージェント設定の更新

Runtime Manager エージェントをインストールするためのパラメーターを使用して ​amc_setup​ を実行すると、エージェントの設定が ​$MULE_HOME/conf/mule-agent.yml​ ファイルに書き込まれます。エージェントは、起動時にこのファイルから設定を読み込みます。

mule-agent.yml​ ファイルのパラメーターを手動で追加したり編集したりすることで、エージェントをさらに設定したり設定を変更したりできます。

一部のエージェントコンポーネントは、エージェント API を使用して実行中に設定できます。

mule-agent.yml ファイルの構造

mule-agent.yml​ ファイルは次の構造を持ちます。

  1. コンポーネント種別

    トランスポート、サービス、内部ハンドラー、外部ハンドラー

    1. コンポーネント名

      (例: mule.agent.jmx.publisher.service​)。

      1. コンポーネント設定

        コンポーネントには、複数の再帰的なレベルを含む複雑なオブジェクト設定を定義できます。

mule-agent.yml​ ファイルの例を次に示します。

transports:
  rest.agent.transport:
    enabled: false
  websocket.transport:
    enabled: true
    consoleUri: wss://mule-manager.anypoint.mulesoft.com:443/mule
    handshake:
      enabled: true
      body: null
globalConfiguration:
  security:
    keyStorePassword: keyStorePass
    keyStoreAlias: agent
    keyStoreAliasPassword: keyStoreAliasPass
  authenticationProxy:
    endpoint: https://arm-auth-proxy.cloudhub.io
internalHandlers:
  mule.agent.tracking.handler.analytics:
    enabled: false
services:
  mule.agent.logging.service:
    applicationLogLevels:
    - artifactName: application-1
      scopeLoggingConfigurations: []
    - artifactName: application-2
      scopeLoggingConfigurations: []
    enabled: true

REST エージェントトランスポートと WebSocket トランスポートの両方の有効化

Runtime Manager に Mule Runtime Engine を登録すると、生成された ​mule-agent.yml​ によって REST エージェントトランスポートが無効になり、既存のすべての設定が置き換えられます。

反対に、​./amc_setup -I​ を実行すると、REST エージェントトランスポートが有効になり、WebSocket トランスポートが無効になります (Runtime Manager に接続するために使用された既存の WebSocket トランスポート設定が置き換えられます)。

両方のトランスポートを実行するには、​mule-agent.yml​ ファイルを次のように変更します。

transports:
  websocket.transport:
    consoleUri: wss://mule-manager.anypoint.mulesoft.com:443/mule
    security:
      keyStorePassword: _password_
      keyStoreAlias: agent
      keyStoreAliasPassword: _password_
      handshake:
        enabled: true
        body:
          agentVersion: 1.1.0
          muleVersion: 3.7.0
          gatewayVersion: 2.0.2
  rest.agent.transport:
    port: 8888

services:
  mule.agent.jmx.publisher.service:
    enabled: true
    frequency: 15
    frequencyTimeUnit: MINUTES

外部分析ツールへのデータの送信

Runtime Manager エージェントを使用して Runtime Manager から Splunk、ELK スタック、またはその他の外部ソフトウェアにデータを送信する場合は、​「外部分析ツールへのデータのエクスポート」​を参照してください。

JMX 監視公開サービス

MuleSoft には、いくつかのオープンソース JMX 監視公開モジュールがあり、Cloudwatch、Graphite、Nagios、Zabbix に対応しています。

  • Cloudwatch パブリッシャー: ユーザーは Amazon Cloudwatch に JMX メトリクスを送信できます。

  • Graphite: Graphite JMX メトリクスインテグレーションを提供します。

  • Nagios: Nagios とのインテグレーションを提供します。

    このモジュールは、Mule Runtime Engine にすでに含まれています。

  • Zabbix は、Zabbix インスタンスにメトリクスを送信します。

詳細は​「JMX」​を参照してください。

ログの場所の設定

エージェントが状態を記録するログの場所をデフォルトの ​mule_agent.log​ ファイル以外に変更できます。詳細は、​「ログの設定」​を参照してください。

このオプションは、Runtime Manager エージェント 1.5.2 以降を使用している場合のみサポートされます。

コールバック URL の設定

Runtime Manager エージェントからの通知を外部または内部の URL に転送する場合は、​mule-agent.yml​ ファイルで REST エージェントトランスポート用の ​callback​ URL を設定してください。

詳細は、​「Mule エージェント通知のコールバック URL の設定」​を参照してください。